結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年03月27日(木曜日)

セブン-イレブン・JR西日本「駅中コンビニ」と帯広「パンドラの箱」

商人舎オフィスの裏の遊歩道。
このあたりの一番桜。
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これからソメイヨシノの季節。

今日は、グレート・アイランド倶楽部で、
第10回ドクターズ杯。

私は初めてのベストグロスだったが、
ハンディキャップが辛くて、5位。

優勝は伊藤園副社長の江島祥仁さん。
三度目のドクターを獲得。

おめでとうございます。

そのまま、松井康彦さんと、
商人舎オフィスに戻った。
商人舎エグゼクティブプロデュサー・アドパイン代表。
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お疲れ様。

夕方、顧問税理士の宮田昇先生、来訪。
後藤周太郎税理士も同道。
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㈱商人舎6回目の決算。

昨年度は、
月刊『商人舎』や商人舎magazineを発刊。
実に有意義な仕事であることを実感したが、
それらの経費も増加して、
残念ながら黒字にはならなかった。

みなさん、是非ともご協力ください。

新年度が始まっていますが、
よろしくお願いします。

宮田先生、後藤税理士、
そして山崎香織税理士、
ありがとうございました。

さて、日経新聞一面トップ記事。
「駅にコンビニ500店」

あらゆるメディアが報じた。
日経は西日本のコンビニ出店競争の視点。
近畿・北陸・中国の2月末の店舗数は、
ローソンが約3300店、
セブンが約3200店。

「セブンの国内『空白』地帯の解消」と、
日経は書く。

商人舎Magazineの、
Daily商人舎でも取り上げた。

ただし、商人舎独自の問題提起をした。
ご覧いただきたい。

さて、昨日の日経新聞総合欄。
『迫真号砲・流通再編2』
「パンドラの箱、帯広で開く」

北海道帯広市。
いちまるとダイイチ、
そして福原の3社。

代理戦争を描く。

まず、2002年、
福原が北海道最大のラルズと経営統合。
アークス方程式が打ち出された。

それに対して、いちまるは、
当時ラルズと提携関係にあった。
そこで2005年に解消。
ダイイチと共闘体制を採る。

しかしダイイチは昨年7月、
イトーヨーカ堂と資本業務提携。

さらにいちまる・ダイイチ・ヨーカ堂、
3社連携が持ちかけられた。

ところが、日経の記事によるといちまるは、
「容認できない要求を突きつけられる」。

そこでいちまるは、
「ダイイチとの決別を決意」。

今度は9月、
イオンから4割の出資を受ける。

一方、ダイイチも、
「2007年ごろにはイオンのグループ子会社と
経営統合する構想もあった」。
マックスバリュ北海道だ。

だが、ヨーカ堂は、
「イオンよりも独立性を重んじてくれる」。
それがダイイチ社長の鈴木達雄さんの判断。

「大手の代理戦争ともいえる競争が始まった」

最後はダイイチの鈴木さんの苦笑。
「私はパンドラの箱を開けてしまったな」

期せずして同じ昨日の日経新聞コラム。
『大機小機』は「M&Aの落とし穴」。

「M&A完了後も、気は抜けない」。
三つの鍵を指摘する。

①何を目的にM&Aをやるのか。
これを「戦略整合性」という。

②いくらで買収するのか。
「経済合理性」。

③どのような効果を出すのか。

「シナジーの実現性」。

北海道帯広の3社三すくみは、
M&Aの中の資本提携で、
この視点はイトーヨーカ堂やイオン、
アークスにこそ必要なものだが、
戦略整合性、経済合理性と、
シナジーの実現性は、
変わらないセオリー。

開けられたパンドラの箱。
今からでも遅くはない。

当事者全員が、
戦略整合性とシナジーの実現性は、
検証しておくべきだろう。

〈結城義晴〉


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