セインズベリー&テスコ、ハロッズから大英博物館まで最高峰を堪能
商人舎第15回海外視察研修会。
ロンドン・バルセロナツアー。
2日目は朝8時から夜8時までの、
ハードワーク研修。
ロンドンの宿泊ホテルは
ミレニアム・グロースター・ホテル。
ケンジントン近くの市街地にある。
朝8時から2階の会議室で
第1回の結城義晴セミナー。
イギリス小売産業の動向、
テスコのマルチ・フォーマット戦略、
ロンドンで学ぶべきことなどを解説。
2時間の駆け足講座。
まだまだ語り足りないが、
今日はスケジュールが、
目いっぱい。
郊外のセインズベリーへ。
イギリス小売業第3位。
ウォルマート・アズダと、
2位を競い合っている。
売場を視察する参加者たち。
売場でもできるだけ解説する。
そして店長のビルさんのインタビュー。
3階にあるホールのような会議室。
ビル店長は、
イギリスのスーパーマーケット業界動向から、
セインズベリーの基本戦略、
この店の運営について、
実に丁寧に話してくれた。
質問にも率直に答えてくれる。
数値も手元の資料を見ながら、
出せるものは示してくれた。
セインズベリー滞在1時間の予定が、
2時間にも及んだが、
いいインタビューだった。
店長を囲んで記念写真。
ナイスガイのビル店長と握手。
セインズベリーの成長の牽引役は、
ネット販売と小型店。
その小型店のバナーは、
「セインズベリー・ローカル」。
市街地のいたるところに、
まるで東京のセブン-イレブンとローソンのように、
セインズベリー・ローカルや
テスコ・エキスプレスが立地する。
これがロンドンの特徴だ。
そしてイギリス最大小売業のテスコは、
テスコ・メトロという都市型のフォーマットをもつ。
テスコ・メトロ。
1000㎡。
これがスーパーストア、エクスプレス、
そして超大型のエクストラと融合して、
高いマーケットシェアをはじき出す。
一方、大型商業施設も、大繁盛。
ロンドンには20万㎡を超える大型SCは、
4つしかないが、
その一つ「ウェストフィールド・ストラットフォード」
このSCはスーパーリージョナル型。
その両翼の核店舗として、
2つの総合店が入る。
一つはマーク&スペンサー。
1階が食品売場で、
これが上出来。
天井を吹き抜けにした高級感あふれる空間。
もう一方には、
百貨店ジョンルイスと、
そのグループのスーパーマーケット
ウェイトローズ。
店の前には、
ソファや飲食スペースが設けられている。
店内では無料コーヒーのサービス。
これが大人気。
金曜だというのに、
SCには人人人。
モールのなかに、
ドラッグストアのブーツ。
広大なフードコートも満席。
大ロンドンには、SCがつくりにくい。
この施設はロンドン・オリンピックの跡地につくられた。
ロンドン中心部には、
世界に誇る百貨店ハロッズ。
この最高峰の芸術的な売場。
息をのむしかない。
地下1階のワイン売場は、
文句なく世界最高。
つい見入ってしまう。
街中に展開される小型スーパーマーケット。
エクスプレスストアというフォーマット。
そして通常のスーパーマーケットや、
都市型スーパーマーケット、
マークス&スペンサーのような総合スーパー、
そして百貨店のハロッズとジョン・ルイス。
顔ぶれは少ないが、
それぞれに個性あふれる役者が、
自分の演技力を存分に発揮する。
よくできた芝居を見ているようなロンドン。
ポジショニング戦略というコンセプトが、
心に残る。
いそがしく店を見るばかりではいけない。
束の間に大英博物館視察。
ニューヨークならメトロポリタン、
パリならルーブル美術館、
そしてロンドンは大英博物館。
これらを訪れねば、
ロンドンに来たかいがない。
夜は、ホテルから5分のインド料理。
左が日穀製粉㈱社長の小山紀雄さん、
右が関西スーパー常務の福谷耕治さん。
ロンドン第一のインド料理を堪能。
今日は店舗から博物館、ディナーまで、
最高峰ばかりを楽しんだ。
心から感謝しよう。
(つづきます)
〈結城義晴〉