バルセロナ最終視察日の講義から郊外SC大発見まで
バルセロナ視察研修最終日。
明日はロンドン経由で日本に帰る。
一段と盛り上がる。
まず8時半から、結城義晴セミナー。
ヨーロッパまでやってきたのだから、
トップセミナーらしくかなり高度な内容。
高度で重要な内容を、
いかに整理してわかりやすく説くか。
それが結城義晴の真骨頂。
ご清聴を感謝したい。
セミナーが終わると、
最後の視察へ。
ランブラス通り。
マリリン・モンローもどきの女性が、
2階のバルコニーから媚を売る。
モンジュイックの魔法の泉で記念写真。
そのサンジョセップ市場。
市内に41カ所ある市場の筆頭。
魚の店。
青果の店。
惣菜のカウンターの飲食店。
観光地化したとはいえ、
素晴らしい。
そしてカルフール・マーケット。
入口近くは、イートインとコンビニエンス。
単品量販ボリューム陳列。
カルフール得意の重点販売方式。
スペイン第2位のエロスキ傘下の、
カプラーボ。
ごく普通のスーパーマーケット。
顧客志向がないことが、
店のあちこちに現れている。
それからドイツから侵入してきたリドル。
アルディとリドル。
イギリスでも、ここスペインでも、
地元小売業に、
えらい迷惑をかけている。
可視率の高いリーチインケース。
焼き立てのパン。
そしてハードディスカウンターのリドルが、
クォリティブランドのPBを開発している。
「デラックス」がそのネーミング。
継続したイノベーション。
リドルの近隣にある店。
センスインターメディアーリス。
74店舗のローカルチェーン。
2001年創業の新しい会社だが、
センスあふれる店づくり。
入口のディスプレー。
それからオーガニック専門店のビオ・スペース。
単独店だが、
オーナーが熱心に、有機食品を集める。
バスの中でもずっと講義。
さらに郊外に出て、
マンション群の中に、
向かい合う二つの店舗。
エル・コルト・イングレスのジュニアデパート。
アメリカのコールズのような、
1フロア2000坪ほどの店。
その向かいに、
同じグループのハイパー・コー。
2層の総合スーパー。
1階は非食品売場。
衣料品と住居関連。
百貨店のハイパーマーケットだけあって、
カルフールやアルカンポに比べると、
格段にセンスがあるが、
客はほとんどいない。
エスカレーター・スロープを下ると、
地下1階の食品売場。
売場づくりは、
日本で言う高質スーパーマーケット。
しかし驚くほど、
客がいない。
経済不況のスペイン市場では、
完全なミスマッチのマーチャンダイジング。
これからどうするのだろう。
余計な心配をしてしまった。
この後、バスで40分、
郊外の大ショッピングセンターへ。
ここでみたび、
我がメルカドーナに出会う。
奇跡のメルカドーナ。
続きは、明日。
お楽しみに。
〈結城義晴〉