大高愛一郎さんとの懇親とオバマ・安倍会談の「聞く力」
商人舎Magazineの、
Daily商人舎。
つまり毎日のNEWS。
ただしニュースという情報提供だけではない。
必ず結城義晴のニュースの見方が入っている。
つまり評論。
それが特徴。
ウィークデーに毎日、報道して、
一般公開しています。
ご覧ください。
昨日の日本版ニュースは、
セブン‐イレブン陸前高田市にオープン
チェーンストアのドミナントエリア主義、
その真髄がわかる。
今日のワールドニュースは、
ホールフーズの廃棄食品活用
ジョン・マッケイとウォルター・ロブの経営。
視野の広さと視点の高さ。
いつも敬服。
それからこのホームページ巻頭の告知。
第5回商人舎ミドルマネジメント研修会
6月3日~5日。
週中の火曜日から木曜日。
静岡県の湯河原で。
ドラッカー・マネジメントをベースにした、
幹部候補生向け16講座。
脱グライダー商人を養成する。
現在、55名の参加。
まだまだ募集中。
5月14日~20日のUSA研修会。
Basicコース・イン・ラスベガスは、
満員御礼。
今回は、初日に、
キッチン付きのホテルに宿泊して、
ホールフーズやトレーダー・ジョーの商品を、
試食する。
もちろんいつものハードな研修。
中日に理解度テストをする。
参加者のみなさん、
楽しみにしておいてください。
理解度テストは、自分のためのもの。
会社や上司からパワハラはさせません。
これに漏れた皆さんには、
ことしから特別に、
9月初旬のハワイ・ビギナーズ・ツアー。
3泊5日の格安研修会。
もちろん結城義晴が現地視察指導します。
告知と募集は、
5月に入ってすぐに。
よろしく。
さて、昨日の晩は、
大高愛一郎さんと、
恵比寿のイタリアンレストランで懇親。
三井物産を退職して、
現在、休暇中。
コーネル大学RMPジャパンの、
創設時の事務局長。
副学長だった私の、
心から信頼するパートナー。
お父上は故大高善二郎さん。
ヨークベニマル前社長。
叔父上が大高善興さん。
現、ヨークベニマル社長。
だからあの、
ベニマル商店創業者の大高善雄さんは、
愛一郎さんのお爺様。
熱血知識商人の系譜だが、
謙虚で、勉強熱心。
コーネル大学MBAマスターで、
当然、英語堪能。
引く手数多の人財だが、
今週末、再就職する。
仕事のこと、
流通産業のこと、
家族のこと、
人生のこと。
私には妹がいるが、
弟がいない。
実の弟のような気分で、
語り合った。
心地よい晩餐だった。
心から活躍を期待したい。
さて、安倍・オバマ首脳会談の前夜。
寿司屋の暖簾の前や、
日本酒の杯を交わす写真が、
各紙一面トップを飾る。
そして今日は朝から皇居で、
天皇皇后両陛下による歓迎行事のあと、
赤坂迎賓館で日米首脳会談。
環太平洋経済連携協定交渉は、
大筋合意を目指して、
担当閣僚間の協議が続き、
共同文書が発表される。
中国との尖閣諸島問題には、
日米安全保障条約適用も確認された。
つまり、大統領として、
アメリカ合衆国に、
「防衛義務がある」と明言。
やはり、直接のコミュニケーションほど、
ものごとをうまく運ばせるものはない。
そのコミュニケーションに関して、
『ほぼ日』の糸井重里さん。
「とてもまちがいやすいことなのですが、
人がなにかを語っているとき、
イニシアティブは、
聞いている側にあるのです」
「熱をこめ口角に泡をためて語ろうと、
よくよく吟味したことばを上手に組み立てようと、
なにかに役立つ重要なことを教えていようと、
聞いてくれるからこその、
コミュニケーションです」
安倍さんがいかに、
うまく言いくるめようと、
オバマさんが聞いてくれるから、
コミュニケーションが成り立つ。
逆もまた同じ。
「聞きたい人がいるなら、
その話は聞いてもらえる。
聞きたい人がいないところでは、
聞いてもらえない」
「コミュニケーションの、
これが原則です」
そのうえで、糸井さんは強調する。
「だけど、みんな、
聞きたい以上に
語りたいんですよね」
鋭い。
「さぁ、思いだしてみよう、
コンサートの客席にいるじぶんたちではなく、
カラオケをやりにいってるじぶんたちを」
このたとえは、わかりやすい。
「聞くことにお金を払うこと以上に、
歌うことにお金を払っているじぶんたちを」
だから、こうなる。
「人に話を聞いてもらうというのは、
実にまったく、たいへんなことなんです」
「お金を払ってでも
やりたいと思っている人がいっぱい」
そこで、オバマ・安倍会談でもそうだが、
「まったく、まことに
『聞く力』が求められている。
だって、語りたがる人は、
いくらでもいるんだもの」
以って自戒とすべし。
「聞く力」によって、
相手を制する。
大高愛一郎さん、
「聞く力」のある人です。
頑張ってほしい。
〈結城義晴〉