結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2014年04月24日(木曜日)

大高愛一郎さんとの懇親とオバマ・安倍会談の「聞く力」

商人舎Magazineの、
Daily商人舎。
つまり毎日のNEWS。

ただしニュースという情報提供だけではない。
必ず結城義晴のニュースの見方が入っている。
つまり評論。
それが特徴。

ウィークデーに毎日、報道して、
一般公開しています。
ご覧ください。

昨日の日本版ニュースは、
セブン‐イレブン陸前高田市にオープン
チェーンストアのドミナントエリア主義、
その真髄がわかる。

今日のワールドニュースは、
ホールフーズの廃棄食品活用
ジョン・マッケイとウォルター・ロブの経営。
視野の広さと視点の高さ。
いつも敬服。

それからこのホームページ巻頭の告知。
第5回商人舎ミドルマネジメント研修会
6月3日~5日。
週中の火曜日から木曜日。
静岡県の湯河原で。

ドラッカー・マネジメントをベースにした、
幹部候補生向け16講座。
脱グライダー商人を養成する。

現在、55名の参加。

まだまだ募集中。

5月14日~20日のUSA研修会。
Basicコース・イン・ラスベガスは、
満員御礼。

今回は、初日に、
キッチン付きのホテルに宿泊して、
ホールフーズやトレーダー・ジョーの商品を、
試食する。

もちろんいつものハードな研修。
中日に理解度テストをする。

参加者のみなさん、
楽しみにしておいてください。

理解度テストは、自分のためのもの。
会社や上司からパワハラはさせません。

これに漏れた皆さんには、
ことしから特別に、
9月初旬のハワイ・ビギナーズ・ツアー。
3泊5日の格安研修会。
もちろん結城義晴が現地視察指導します。

告知と募集は、
5月に入ってすぐに。

よろしく。

さて、昨日の晩は、
大高愛一郎さんと、
恵比寿のイタリアンレストランで懇親。
20140424165737.jpg
三井物産を退職して、
現在、休暇中。

コーネル大学RMPジャパンの、
創設時の事務局長。

副学長だった私の、
心から信頼するパートナー。

お父上は故大高善二郎さん。
ヨークベニマル前社長。
叔父上が大高善興さん。
現、ヨークベニマル社長。

だからあの、
ベニマル商店創業者の大高善雄さんは、
愛一郎さんのお爺様。

熱血知識商人の系譜だが、
謙虚で、勉強熱心。
コーネル大学MBAマスターで、
当然、英語堪能。

引く手数多の人財だが、
今週末、再就職する。

仕事のこと、
流通産業のこと、
家族のこと、
人生のこと。

私には妹がいるが、
弟がいない。

実の弟のような気分で、
語り合った。

心地よい晩餐だった。

心から活躍を期待したい。

さて、安倍・オバマ首脳会談の前夜。
寿司屋の暖簾の前や、
日本酒の杯を交わす写真が、
各紙一面トップを飾る。

そして今日は朝から皇居で、
天皇皇后両陛下による歓迎行事のあと、
赤坂迎賓館で日米首脳会談。

環太平洋経済連携協定交渉は、
大筋合意を目指して、
担当閣僚間の協議が続き、
共同文書が発表される。

中国との尖閣諸島問題には、
日米安全保障条約適用も確認された。

つまり、大統領として、
アメリカ合衆国に、
「防衛義務がある」
と明言。

やはり、直接のコミュニケーションほど、
ものごとをうまく運ばせるものはない。

そのコミュニケーションに関して、
『ほぼ日』の糸井重里さん。

「とてもまちがいやすいことなのですが、
人がなにかを語っているとき、
イニシアティブは、
聞いている側にあるのです」

「熱をこめ口角に泡をためて語ろうと、
よくよく吟味したことばを上手に組み立てようと、
なにかに役立つ重要なことを教えていようと、
聞いてくれるからこその、
コミュニケーションです」

安倍さんがいかに、
うまく言いくるめようと、
オバマさんが聞いてくれるから、
コミュニケーションが成り立つ。

逆もまた同じ。

「聞きたい人がいるなら、
その話は聞いてもらえる。
聞きたい人がいないところでは、
聞いてもらえない」

「コミュニケーションの、
これが原則です」

そのうえで、糸井さんは強調する。
「だけど、みんな、
聞きたい以上に
語りたいんですよね」

鋭い。

「さぁ、思いだしてみよう、
コンサートの客席にいるじぶんたちではなく、
カラオケをやりにいってるじぶんたちを」
このたとえは、わかりやすい。

「聞くことにお金を払うこと以上に、
歌うことにお金を払っているじぶんたちを」

だから、こうなる。
「人に話を聞いてもらうというのは、
実にまったく、たいへんなことなんです」

「お金を払ってでも
やりたいと思っている人がいっぱい」

そこで、オバマ・安倍会談でもそうだが、
「まったく、まことに
『聞く力』が求められている。
だって、語りたがる人は、
いくらでもいるんだもの」

以って自戒とすべし。

「聞く力」によって、
相手を制する。

大高愛一郎さん、
「聞く力」のある人です。

頑張ってほしい。

〈結城義晴〉


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