安倍オバマ首脳会談の成果と「セブンゴールド金のビール」評価
バラク・オバマ米国大統領が来日し、
防衛問題には一応の成果を見せた。
しかし経済問題は、
協議がまとまらず。
貿易や投資の自由化を目指すTPP協定。
甘利明経済財政・再生相は対面をつくろって、
「日米間の重要な懸案について道筋を確認した」。
しかし「大筋合意」には至らなかった。
「延長戦でも時間切れ」と日経新聞。
焦点は豚肉の関税と、
自動車の安全や環境規制緩和。
なかなか難しそうだ。
どちらかが得をすると、
どちらかが損をする。
「損得より先に善悪を」と言ったって、
ここでは通用しない。
ねばり強く、理解し合うしかない。
そのうえで、ここは譲るから、
ここは譲ってほしい、となる。
その際、日米両国民の幸せが、
一番の説得材料になる。
もちろん、環太平洋諸国諸地域の、
すべての市民国民の幸せも。
きれいごとではなく、
どれだけ真剣に、
そのことを考えるか。
自分の業界だけ、
自分の企業だけ、
自分だけ。
これが最もいけない。
甘利さんは、説く。
「ほかの参加国との協議を
日米が連携して加速していく」。
しかし日米首脳会談を、
そのほかの国々が注視している。
安倍晋三さんも甘利明さんも、
頑張ってほしい。
率直に、応援している。
日経新聞編集委員の秋田浩之さん。
Web刊で語る。
「いちばん大切なパートナーは日本」
東南アジア諸国連合7カ国の人々への、
最新世論調査。
香港の調査会社Ipsos社が、
計2144人から回答を得た。
第2位は中国、第3位がアメリカ。
「現在の重要なパートナー」の複数回答。
日本が65%、
中国が48%、
アメリカが47%。
2008年調査では、
中国が第1位、日本が第2位。
「将来の重要なパートナー」の回答も、
日本が60%、
中国が43%、
アメリカが40%。
その理由を秋田さんが、
外務省幹部にヒアリング。
第一の理由は、
安倍政権による活発なアジア外交と
アベノミクスによる日本経済の再建。
第二は、
「中国と離島の領有権争いを抱えている国ほど、
対日重視の傾向が強い」。
フィリピンやベトナム。
タイやマレーシアなど、
もともと親日的な国も多い。
「アジアの海洋安全保障」などに関して、
「日本の貢献」が期待されている。
しかしこの件については、
今回の日米首脳会談で、
日米安保条約の防衛体制が、
確認され、明らかになった。
オバマ大統領にも、
頑張ってほしいところだ。
さて今日は夕方、
東京・港区。
東京タワーが美しい。
大門も落ち着きを払っている。
朝から横浜商人舎オフィスにいて、
午後、来客。
パール商事㈱社長の矢山良祐さんと、
営業部長の岡庭さん。
矢山さんには、㈱商業界時代に、
お父上の時代から、とてもお世話になった。
いま、創業49年の印刷関連業から、
業容を発展・転換させて、
教育映像の政策・販売業も。
どんな会社も蛻変がなければ、
生き残ってはいけない。
それをやろうとしている。
応援しよう。
さて、今週の話題のひとつ。
「セブンゴールド金のビール」。
今週火曜日22日発売。
わが家のそばのセブン-イレブンでは、
大々的にプロモーション。
㈱セブン&アイ・ホールディングスと、
サントリー酒類㈱のコラボレーション。
グループ酒類取扱店舗は、
3月末現在で約1万6800店舗。
これまで両社の共同開発商品は、
新ジャンル「ザ・ブリュー」や、
数量限定ビール「サントリー 深みの贅沢」など。
今回の金のビールの特徴は7つ。
(1)4種の麦芽を贅沢に使用した豊かなコク
(2)国産ゴールデン麦芽一部使用
(3)麦の旨みを引き出すデコクション製法
〈糖化工程で麦汁を煮沸する製法〉
(4)副原料一切なしの麦芽100%
(5)素材の旨みを引き出す天然水100%仕込
(6)アルコール度数6.5%の力強い飲みごたえ
(7)アロマホップ使用による豊かな香り
要は「コクのあるビール」。
すぐに飲んでみたが、味よりも、
パッケージデザインとプロモーションが凄い。
鮮やかなゴールドとブラック。
麦穂のデザイン。
リーチインケースのゴールデンラインに、
ずらりと並べられると、
他のビールがかすんでしまう。
セブン-イレブンの店頭では、
500ml274円(税込:295円)、
350ml212円(税込228円)。
同じ500mlの高質ビールの価格を見ると、
サントリーのザ・プレミアムモルツ316円(税込341円)、
アサヒ・ドライ・プレミアムが308円(税込332円)、
サッポロ・ヱビスが308円(税込332円)。
当然ながら、
プレミアムモルツが、
大打撃を受ける。
ビール党で痛風もちの結城義晴。
ごく個人的な趣味を公開すると、
基本的にはヱビス党。
現在のところ、ドライ・プレミアムに浮気中。
2012年に期間限定で発売されたのが、
「セブンゴールド アサヒ ザ・エクストラ」だった。
その後、「アサヒ・ドライ・プレミアム」として、
ナショナルブランドになった。
私はザ・エクストラからファンになって、
ヱビスから浮気して、
ドライ・エクストラ派になった。
それがない時にだけ、
プレミアムモルツだった。
ここに今回の「金のビール」登場。
アルコール度数も6.5%。
まあ、大ヒットすることは間違いない。
品切れ続出を予言しておこう。
その後、サントリーは、
プレミアムモルツに変わる、
次のアッパー・ブランドにするだろう。
これも予言しておこう。
この手法において、
セブンはイオンに先行している。
きっと、イオンも巻き返しに出るだろう。
しかしそれ以外の小売業。
指をくわえて見ているのか。
自分の店頭から発想して、
マーケットをリードする。
それがマーケティング。
明日から私は、どのビールを飲もうか。
いま、ヱビスを飲みながら、
このブログを書いている。
結局、保守的なのです。
ビール党は。
では、みなさん、良い週末を。
〈結城義晴〉