AJS定期総会とカルビー松本晃さんの「Make it simple!」
FIFAワールドカップ開幕。
ブラジルは堂々の勝利。
エースのネイマールが2得点。
ゴルフ全米オープン。
日本の松山英樹が、
1アンダーで6位。
このところの忙しさで、
時差ぼけが残っているのかわからない。
南北アメリカ大陸で行われている、
二つの大イベントを、
楽しもうとしたが、
起きられなかった。
さて昨日は、
AJS第52期定期総会。
オール日本スーパーマーケット協会。
文京区の東京ドームホテル。
荒井伸也協会長が議長を務め、
その前にはずらりと役員が並ぶ。
正会員の小売業と、
賛助会員のメーカー・卸の幹部がそろい、
規約改定などが決められた。
そして役員の記念撮影。
記者たちが我先にと、
場所どりをする。
もちろん、商人舎も撮影。
この協会も、
トップマネジメントのリーダーシップが、
強く求められている。
続いて記念講演。
講演者は松本晃さん。
カルビー㈱代表取締役会長兼CEO。
1947年生まれ。
京都大学農学部修士課程卒業後、
伊藤忠商事㈱入社。
その後、ジョンソン・エンド・ジョンソン㈱代表取締役社長を経て、
2009年より現職。
テーマは「Change or Die」。
直訳すると、
「変われ! さもなくば、死ね!」
松本さんは、こう言った。
「変わる気があるのか?
それがないなら、
死んじまえ!」
この言い回し。
柔らかいねぇ。
私はいつも言う。
「自ら、変われ!」
「自分が変わらなければ、
仲間を変えることはできない。
自分が変わらなければ、
店を変えることはできない。
自分が変わらなければ、
会社を変えることはできない」
私は、硬いねぇ。
松本さんは、
グローバリゼ―ションで、
二つのことが変わると分析する。
第1は、
生産者主権から消費者主権に変わる。
これは私たち小売業にとっては、
もう既に周知のこと。
しかし製造業にとっては、
あらためて強調しなければならないことらしい。
第2が、時間を経て、
一物一価に変わっていく。
松本さんはこれについて、
あまり詳しくは語らなかったが、
私は「価格透明化現象」を強調している。
小売店頭での売価が透明化する。
つまり広く公開される。
そうすると、一物一価になっていく。
経営の革新についても、
これでもかと次々に、
有益な考え方が披露された。
一言で言えば、
シンプル経営。
「Make it simple!」
しかし松本さん自身が、
高い視野と深い洞察力を持っていて、
しかも考え方が一貫しているから、
シンプルな経営になる。
そしてシンプル経営の表現力は、
英語を交えて、変幻自在。
だから実に、面白くて、
いい内容だった。
松本さんの考え方、
経営の手法、一度、
整理しておく必要があると感じた。
夕食懇親会までの1時間ほどの幕間に、
ホテル1階のラウンジで。
日経新聞の白鳥和生さん、
松井康彦さんと懇談。
松井さんは、アドパイン代表で、
商人舎エグゼクティブ・プロデューサー。
AJSの夕食懇親会は、
円卓の着席スタイル。
開会挨拶は、荒井伸也会長。
乾杯発声は細見典男さん。
日本水産㈱社長。
そして、乾杯。
40分ほど坐して料理をいただく。
今日のメニューは京懐石。
紅谷商事㈱社長の秦勝重さんとは、
同じテーブル。
沖縄のサンエーの経営の凄さを、
披露した。
そしていつもの懇親。
セブンスター社長の玉置泰さん。
セイミヤ社長の加藤勝正さん。
関西スーパーマーケット社長の井上保さん。
キョーエイ専務の安友健雄さん。
安友さんはコーネル・ジャパン奇跡の2期生。
日本チェーンストア協会専務理事の井上保さん。
そして日本アクセス社長の田中茂治さん。
中国視察では同社にお世話になった。
その中国小売業の注目企業を紹介した。
一度、田中さんとは、
対談したい。
お願いします。
同じく常務営業統括本部長の平野喜久夫さん。
日本アクセス北海道の社長時代から、
懇意にさせていただいている。
丸大食品会長の小森嘉之さん。
国分副社長の國分晃さんと、
関東支社長の山崎佳介さん。
山崎さんはコーネル奇跡の2期生。
國分さんには、ひとつだけアドバイス。
素晴らしい人です。
紀文食品副会長の高市泰明さん(右)と、
三井食品の稲田雄司さん。
稲田さんは首都圏量販第一本部長、
そしてコーネル奇跡の2期生。
三井食品関西支社長の矢澤久志さんとは
中国にご一緒したばかり。
そして三井物産からコノミヤに出向し、
経営企画室長を務める小林将人さん。
小林さんはコーネル・ジャパン実行の3期生。
こうして見ると、
コーネル・ジャパンの教え子たちは、
本当に活躍している。
生活者主権に変わり、
一物一価へと動いていく中、
企業経営はシンプル化していく。
彼らはそれを担う。
締めは、
サンラヴィアン社長の占部守弘さん。
一本締め決まりました。
散会の後も懇親は続く。
私の隣は、
伊藤園副社長の本庄周介さん。
そして専務の小林義雄さん。
エレナ社長の中村國昭さんと、
フレイン社長の下田英隆さん(右)。
最後はAJS専務理事の松本光雄さん。
今回の総会も、
松本専務が切り回した。
ご苦労様でした。
たいへんなときですが、
頑張ってください。
応援します。
そして懇親会の司会を務めた藤間香奈さん。
AJSシニア・エキスパート。
気苦労の多い役回り、
お疲れ様でした。
カルビーの松本晃さんの言葉。
「女性はたいへん優秀だ。
どれだけ優秀かといえば、
男性と同じだけ優秀だ」
面白い。
藤間さんも優秀だ。
それにしても、
松本晃さん。
面白い。
一度、対談しなければ。
お願いします。
と、この場を借りて、
お願いを二つしたが、
松本晃さんも田中茂治さんも、
実は、伊藤忠商事ご出身。
中国以降、
このところ、
伊藤忠の人々との交流が、
続く。
伊藤忠の人々、
柔らかいねぇ。
〈結城義晴〉