GDPがウォルマート年商の1割のコスタリカにPBをプレゼントしよう
今日は2014年の夏至。
昼間が1年で一番長い日。
毎年書いている気がするが、
それだけで得した気分になる。
ありがたい。
その昼間が長い日にも、
FIFAワールドカップ観戦。
グループリーグは3試合だが、
その2ゲームが終わり、
決勝トーナメントへの出場チームが、
見えてきた。
死の組グループDでは、
コスタリカがイタリアに勝って、
早々と決勝に進出を決めた。
「歴史をつくった」
監督のホルヘ・ルイス・ピント。
その結果、
サッカー発祥の地イングランドが、
敗退決定。
残ったチームが、
イタリアとウルグアイ。
いずれも優勝候補。
コスタリカは中米の小国。
人口は480万人、
2013年GDPは496億ドル。
人口はウォルマートの従業員数の約2倍で、
GDPがウォルマートの年商の10分の1。
国民の熱狂もさぞかしのことと思うし、
こういった国に優勝でもさせたいもんだ。
しかし今年6月3日の国際親善試合で、
日本はそのコスタリカに3対1で勝っている。
もちろん練習試合。
日本も親善試合のコスタリカ戦を思い出して、
頑張ってほしいものだ。
その日本のグループリーグ最終戦は、
来週水曜日の早朝。
神でも仏でも、
何でもいいから祈りたい。
さて日経新聞夕刊の一面トップ記事。
「株主総会、お土産やめます」
記事はいきなり、
「良品計画や吉野家ホールディングス、
ココスジャパンが今年から配布をとりやめた」とくる。
「事前に送る総会招集通知で、
お土産を配らないと記した3月期企業は、
59社と前年に比べ4割増えた」
目的は「経費節減」だけではない。
「総会に出席する株主としない株主の扱いを
等しくしたいとする狙い」。
海外投資家の持ち株比率が上昇しているからだ。
日経Web刊では、
「世界の株式、日本が上昇率首位」。
16~20日の世界25カ国・地域の株式市場。
日経平均株価が上昇率トップ。
株価指数週間騰落率で、
日本は1.67%の上昇率で第1位。
2位は南アフリカで1.16%。
3位がアメリカで1.02%。
1%以上はこの3国。
これでまた日本株の人気が上がるが、
2014年2月期末で外国人持ち株比率は47.9%。
だから株主総会で、自社商品を配らない。
「株主の平等性を重視した」のが良品計画。
一方、「ソニーの今年の総会出席者数は4662人と半減」。
吉野家もココスも出席者数前年比で3分の1。
吉野家は牛丼並盛り2杯分の食事券、
ココスは1000円相当の食事券。
それをやめた。
東京証券取引所などによると、
今年3月末の個人株主数は4575万人。
「あらかじめ『お土産なし』を、
招集通知に載せ、
株主に理解を求める動きが広がっている」。
しかし私は、
この平等主義に反対。
コスト削減策にも大いに反対。
プライベートブランドや自社の食事券進呈は、
これ以上ない株主教育。
総会に参加してくれた株主だけではない。
記者会見に参加してくれたマスコミや、
地域行事に参加してくれて市民。
どんどん、プライべートブランドを配るべきだ。
小売業もフードサービス業も。
そして、ご意見を頂戴する。
顧客参加型経営こそ、
これからの時代をつくる。
優勝したら、
コスタリカ国民にプライベートブランドを、
プレゼントしてもらいたいくらいだ。
プライベートブランドで社会貢献をする。
小売業やサービス業の特権である。
中小企業でも、
それは可能だ。
私も必ず、商人舎の雑誌や本を、
もっていってプレゼントする。
それがポジショニング戦略である。
それではみなさん、良い週末を。
そして良い水曜日を迎えましょう。
〈結城義晴〉