米国経済指標好転とホールフーズvsドレーガーズの対比くっきり
アメリカ合衆国の現時点の経済状態。
連邦準備理事会(FBR)発表のベージュブック。
つまり「地区連銀経済報告」。
全12地区で「拡大が続いた」。
景気の基調は底堅さを維持。
アメリカの景気のカギを握る個人消費。
すべての地区で増加。
私たちは、
いい傾向の中で、
アメリカに渡ってきた。
ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均。
このところ4日間連続で伸びて、
約2週間ぶりに過去最高値を更新。
一方、アメリカの6月の卸売物価指数。
季節調整済みの前月比で0.4%上昇
前年同月比では1.9%の上昇。
コンシューマー製品全体では前月比0.5%向上。
エネルギー価格は2.1%上昇。
しかし食品価格は0.2%低下。
コンシューマー・サービス全体は、
0.3%上昇。
食品を除けば、
こちらも良好。
日経新聞『大機小機』。
米連邦公開市場委員会の議事録要旨を紹介。
量的金融緩和からの「出口戦略」が、
この10月に終了する見込み。
コラムニストは、
アメリカの「出口戦略」を、
日本も参考にすべきだと主張する。
日本の出口戦略の「心配しすぎ」は、
「百害あって一利なし」と断じる。
さて、日本時間では昨日の16日。
夕方のUA34便で出発。
関西国際空港連絡橋が見える。
橋長3750mの世界最長のトラス橋。
飛び上がると、関西地区の緑。
9時間のフライトで、
雲に覆われたサンフランシスコ湾。
写真中央に小さく橋が見える。
そしてこれはベイブリッジ。
橋から橋への旅。
地平に近づくと埋め立て地。
降りたらすぐに、
バスでホールフーズへ。
一丁目一番地は、
オーガニックのチェリートマト。
青果部門はさすがに見事。
デアリー部門も、
独自のリーチインケース。
店舗右翼にサービスデリの大部門。
サラダバーの上に、
「Health starts hear」のパネル。
デリのスペース中央にキャンディ・バー。
明らかに、Back to school向けの狙い。
石鹸も楽しいプレゼンテーション。
店づくりにおけるポジショニング。
開放感が満点。
時間が空いているので、
サンマテオのドレーガーズへ。
サンフランシスコの高級スーパー。
現在、4店舗に減ってきた。
一丁目一番地は花。
左手にケーキ・菓子の対面売場。
2階から見下ろした売場景観が素晴らしい。
青果部門も美しい。
サラダバー。
精肉部門も対面方式。
チーズは高級スーパーには、
不可欠のアイテム。
そしてこれも必須のサービス・デリ。
店舗左手には、
イートインスペース。
かつて一世を風靡したドレーガーズ。
しかしイノベーションがまったくない。
時間が止まったかのような錯覚を受ける。
だから「ラガード」と呼ばれる、
伝統顧客しか寄り付かない。
イノベーションの集合体のようなホールフーズ。
イノベーションのかけらも見られないドレーガーズ。
両社の対比をして、
それから再び、
サンフランシスコ国際空港へ。
小型機に乗り換えて、
一路、テキサス州ダラスへ。
アメリカ大陸は広い。
砂漠が見え、
峡谷を過ぎ、
4時間のフライト。
ダラス・フォートワース空港に着くと、
もう真っ暗。
時差が2時間あるので、
到着は午後10時過ぎ。
あ~あ、
長い一日。
明日から本格的な研修会。
頑張ろう。
それにしても、
イノベーションの有無。
これが何より大切だ。
経済や景気が回復しようと、
株価が過去最高を更新しようと、
卸売物価指数が好転しようと、
イノベーションがない店から、
顧客は去ってゆく。
イノベーションにあふれる店には、
顧客の足が向く。
(つづきます)
〈結城義晴〉