お盆期間にコンビニで「タマネギ1個探しました」の巻
盆の明け。
京都では今夕、
五山の送り火。
日本中で送り火。
8月16日。
そしてUターンラッシュ。
甲子園高校野球は、
雨の中、2回戦に進んで、
我が神奈川の東海大学相模高校は、
敗退。
強豪だとか名門だとか、
そんなチームがどんどん姿を消す。
面白い時代になってきた。
お盆商戦も、
大企業や伝統企業が、
油断しているとどんどん姿を消す。
その盆期間に、
突然、カレーが食べたくなった。
肉・野菜・カレールーなど、
材料はあらかた家庭内在庫がある。
たった一つ、
タマネギがない。
そこで車で出かけたついでに、
買うことにした。
家から一番近いローソン。
店頭の看板に、
「野菜くだもの」と掲げられている。
タマネギ1個。
それだけでいい。
ニンジンとジャガイモ、
キャベツやネギはあったが、
肝心のタマネギがない。
残念。
タマネギ1個でいい。
しかたない。
そのローソンの近くのセブン-イレブンへ。
セブンなら絶対に大丈夫だろう。
なにしろコンビニ4大原則。
鮮度、品切れ、クレンリネス、
フレンドリーサービス。
それが徹底された一級品のチェーン。
タマネギ1個は、
さすがに品切れなどしていないだろう。
しかし、バナナは、
派手に売り込んでいるものの、
タマネギ1個がない。
あ~あ、コンビニには、
タマネギ1個がないのか。
お盆の時期に。
しかたない。
セブン-イレブンの前のヨークマートへ。
スーパーマーケットはコンビニより広い。
だからタマネギ1個を手に入れるために、
わざわざ車を止めて店に入っていくのは、
精神的な、そして時間的な負担が重い。
しかし、セブンにもローソンにもない。
しかたない。
ヨークマート。
……ありました。
それも入口の一丁目一番地の売場に。
「野菜大放出」。
1個29円。
涙が出るほど、
うれしい。
別にタマネギを剥いたからじゃあ、ないけれど。
しかも29円。
だから2個、買った。
レジに持っていくと、
消費税がついて、2個で62円。
買物袋はいらない、と言うと、
60円になった。
ありがたい。
うれしい。
やはりスーパーマーケットは、
凄い、安い。
カレーの味方だ。
もう一度、ついでに売場に戻って、
カレールーも購入。
わが家はいつも、これ。
宮崎遵さん、
わが家はこれなんです。
カレーはうまかった。
ヨークマート、ありがとう。
タマネギ、ありがとう。
エバラも、ありがとう。
一方、お盆中、
東北を巡った時の、
セブン-イレブンのある店。
お盆アイテムが、
さすがにしっかり売られていた。
これ。
レジ前エンドには、
赤い毛氈の上に。
レジの脇には、
線香も。
横浜にはタマネギ1個、
なかったけれど、
地方ではお盆アイテムを、
積極的に売り込む。
カレー愛好者のためのタマネギ1個。
定番必須のアイテムが、
コンビニにはなかった。
その代り、季節のお盆商品は、
どんどん売り込む。
コンビニの品切れと、
スーパーマーケットの品切れ、
概念が違う。
これこそ業態の特性なのだ。
そしてヨークマートは、
よくぞタマネギをこれだけ、
販売していてくれた。
特別に感謝しよう。
さらにお盆の時期、
日本で一番の売上げのスーパーマーケット。
ツルヤ軽井沢店。
訪れたのは8月3日。
しかしその翌週の土日から、
お盆期間まで。
1日の売上高、
4000万円也。
青果部門のボリューム陳列。
今でも関西スーパー方式に、
いちばん固執しているのがツルヤだ。
この葉物売場、
日本一。
タマネギが品切れすることなど、断じてない。
それが4000万の売上げをつくる。
刺身上盛り、2990円。
これは超お買い得。
このべースサラダもお買い得。
139円の量販商品だ。
そして「ツルヤオリジナル商品」が凄い。
シンプルだが、
すべてクォリティブランド。
信州の土産用ワインは、
店を一回りしている間に、
こんなに売れてしまった。
無添加コンコードワイン。
駐車場には、
軽井沢の店なのに、
「東京方面出口」の看板。
スーパーマーケットの凄さを、
堪能できる店だ。
タマネギ1個のニーズにも、
もちろん応えてくれる。
2014年のお盆商戦、
残すはあと一日。
自分の強み。
自分のアドバンテージ。
それは業態の特性に基づいたわが店の特徴。
それを存分に発揮してほしい。
私は、今日、
横浜シティエアーターミナルを発って、
みなとみらいを見下ろし、
成田へ。
成田空港では、
サクララウンジ。
22時発のホノルル行JAL782便。
行ってきます。
ハワイへ。
自分の強みを、
さらに磨くために。
9月の商人舎ビギナーズコースの下見。
ではみなさん、良い週末を。
〈結城義晴〉
3 件のコメント
結城先生
いつもブログを楽しみに読ませていただいております。
横濱舶来亭様のカレーについて書かれていましたが、実は本日8/16までフードエキスポ香港に弊社も出展しており、お向かいに神奈川県さんのブース、そこに横濱舶来亭様も出展しておられ、毎日ロゴを眺めながらさぞおいしいカレーなんだろうと心中涎を流していたところに、ブログでご紹介されていたので思わずコメントさせていただきました。
猛暑の折柄、くれぐれもご自愛下さい。
スーパーマーケットとコンビニエンスストアの関係は、ヘルスケアとリーテイルの融合という新たなビジネスモデルの展開にも影響を与えているでしょうか。
米国では、リーテイルクリニックとも称されるコンビニエント・ケア・クリニック(convenient care clinics: CCCs)が新たな医療サービスとして注目され、ウォルマートなど大手リテール企業や薬局チェーンなどが積極的に導入し、急成長しているとのこと。
ウォルマートでは、さらにITを導入した遠隔医療サービスも試験的に始めており、リーティルの業態の特性を活かした付加価値ビジネスモデルと言えるでしょうか。
(日米の医療システムは異なり、日本に同様のビジネスモデルを導入することはかなり難しいと思いますが。)
白石さん、いつもありがとうございます。
横濱舶来亭のカレー、ほんとうにお気に入りです。