タイ小売業協会面々の関西流通視察に同道した長い一日
「コンビニエンスストアの
商品・サービスは
全部そろえる」。
日経新聞の『ニュース一言』。
岩崎高治さんが発言している。
㈱ライフコーポレーション社長。
「その上で価格の安さ、
品ぞろえの豊富さで
選ぶ楽しみを提案し、
20~30代の消費者を
スーパーマーケットに振り向かせる」
正しい。
コンビニへの対抗策として。
公共料金の収納代行、
ATMの設置、
いれたてコーヒーの提供、
などなど。
ライフはを矢継ぎ早に導入。
「その上で店内調理の弁当・総菜、
生鮮食品の充実などで違いを打ち出す」
いまやスーパーマーケットは、
コンビニと明らかな競合関係にある。
もう、かつてのように、
業態の違いがあるならば、
社会的機能が異なるのだから、
競争はない、
などとは言っていられない。
だから敵の強みを消す。
そして己の強みを際だたせる。
闘い方の常道。
岩崎さんはそれを主張する。
トレーダー・ジョーはいつだって、
コーヒーの無料サービスをしている。
私は必ず、それをいただく。
そして大量に買い物する。
トレーダー・ジョーの前では、
日本のコンビニの100円のコーヒーは、
無力化してしまう。
もちろん、トレーダー・ジョーと、
日本のコンビニは競争しないけれど。
さて、昨日から大阪。
梅田に宿泊し、今朝は、
7時にホテルを出発。
関西国際空港へ向かう。
タイからの来客。
タイ小売業協会の関西流通視察の面々。
総勢34名。
協会専務理事のチャチャイさんとも、
1年2カ月ぶりの再会。
昨年の6月と7月の2回、
万代の取引先、社員の皆さんと、
タイの流通を視察した。
その時にお世話になったのが、
チャチャイさんやタイ小売業協会の皆さん。
今回は、
行政官、メーカーのトップ、
タイの要人の方々を帯同して、
日本へのマーケティング・ミッション。
だから、今回は昨年のお返し。
ピンクのバスに乗り込んで一路、
万代の堺ロジスティックスセンターへ
向かう。
バスの中で、
チャチャイさんのあいさつ。
通訳は石井さん。
そして工業省の行政幹部のサラワニさん。
日本で言えば経済産業省の官僚だろうか。
堺までの車中で、参加者が前に出てきて、
次々にあいさつ。
ちょっと日本では考えられないが、
タイの皆さんは、
バスの中でも自由そのもの。
万代堺ロジスティックスセンターは、
ドライグロサリーのDCとTC。
トヨタが運営を委託されている。
所長と副所長が揃って、
概要をレクチャーしてくれた。
英語とタイ語でのスライド。
そしてセンター内の視察。
2班に分かれて、
説明を受けながら、
1階2階の全フロアを見て回る。
150店舗分の商品が、
ここで仕分けされ、
毎日1便ないし2便体制で配送される。
2時間ほどの視察の後、
全員で、記念写真。
日本流のおもてなしの心で、
丁寧に案内してくれたセンターの皆さんに、
心から感謝。
次に向かったのが、
万代西宮前浜店。
万代の中でもドル箱店舗。
年商48億円を売り上げる。
藤本誠次店長(右)と、
執行役員の黒田久徳さん。
黒田さんは、今日一日行動を共にしてくれた。
コーネル大学ジャパン第3期生。
インストアベーカリー売場では、
夏休み特別企画の、
ちびっこパンづくり体験講座が開かれていた。
地域の子供たちにとっても、
実に楽しい店になっている。
タイのメンバーは、
日本の商品に興味津々。
昼食は神戸ポートアイランド。
神戸牛のローストビーフレストラン「TuTu」。
タイ語のウェルカムボード。
海の見えるレストラン。
手づくりのタイ語と日本語のメニュー。
明石蛸と鮮魚の冷製リゾットの前菜。
ローストビーフは、
目の前で切り分けてくれる。
2種類の部位のローストビーフ。
美味しかった。
タイからのお客さんたちも、
満足そうだった。
通訳の石井さんとふたり、
記念写真。
満腹後は、再び店舗視察。
2店目は万代伊丹荒牧店。
この店も万代の基幹店で、
年間45億を売り上げる。
ここではバックヤードを案内してもらう。
わたしも解説。
そして全員で記念写真。
案内してくれた栗原店長と、
能美さん、谷本さん。
皆さんありがとう。
視察を終えて、
最後に交流会。
場所は梅田の東急イン。
万代ドライデイリー会の主力メーカーの皆さんが、
タイ小売業協会のメンバーを迎えてくれた。
会場ホワイエでは自慢の商品を展示。
試食も用意してある。
万代の加藤徹社長はじめ、
幹部の皆さんも参加しての懇親会。
開会のあいさつは
万代ドライデイリー会会長の今津龍三さん。
㈱今津社長。
円卓にタイの視察の方々と日本の皆さん、
そして全テーブルに通訳がつく。
行政トップのサラワニさん。
訪日の抱負を丁寧に語った。
私もあいさつ。
タイと日本の民間交流を祈念した。
そして乾杯。
チャチャイさんとビールで乾杯。
懇親会は、日本のメーカーとタイのメーカーの、
それぞれの商品プレゼンテーションと試食で、
大いに盛り上がった。
プレゼンテーション合戦が終って、
再度一言、感謝のごあいさつ。
チャチャイさんも万代のもてなしに、
英語とタイ語で感動のごあいさつ。
記念の品を加藤社長にプレゼント。
私も関係者も、
それぞれ記念の品をもらった。
ホスピタリティある心遣いに、
私も感謝。
こうして日本とタイの民間交流が深まる。
中締めのあいさつは、
阿部秀行常務。
そして万代の幹部が壇上に上がって、
恒例の「大阪締め」。
タイの皆さんにもレクチャーして・・・。
全員で見事、決めました。
早朝に関空に着いた視察団の皆さん。
長い1日お疲れ様でした。
そして私自身も、
長い長い1日を、
無事に終了。
おつかれさま。
〈結城義晴〉