二百十日に9月の商人舎標語発表「Change! Or, Die!」
Good Monday! Everyone!
[2014vol34]
2014年第35週です。
そして今日から9月。
キリのいい週です。
9月からが今年の後半戦に入る。
そんな気分がぴったり。
なぜかと考えると、
ひとつには学生気分がずっと残っているから。
4月に新学期が始まって、
9月から2学期、または後期。
ふたつには企業の決算期の意識。
これも3月あるいは4月から始まって、
9月からは、下期。
9月・10月・11月・12月。
この4カ月を一気呵成で突っ走れば、
あとは総まとめというか付け足しというか、
年を越して1月2月、そして3月。
やはり日本人は、
1年間を3期に分けて、
生活している。
そんなことを、
9月1日だからこそ、
展望してしまいます。
さあ、後半戦に向かって、
頑張ろう。
私の12月までのスケジュール。
毎月、10日に月刊『商人舎』を発刊します。
だから月末は原稿締切。
それから9月はハワイビギナーズセミナー。
今週木曜日4日から8日まで。
それ以外に9月には講演が7回も入っています。
10月は頭に、
商人舎ミドルマネジメント研修会。
9月30日・10月1日・2日。
そして4日から22日まで渡米。
この中で、15日からが、
商人舎USA研修会Specialコース。
テキサス州とニューヨーク。
サン・アントニオ、オースティン、ダラス、
そしてマンハッタン、ニュージャージー。
経営幹部のための、
経営戦略編。
商人舎USA研修会は、
これで18回目となる。
現在、募集中です。
10月の渡米は19日間ですが、
その間に5日間、
自分の時間がある。
そこで自由に動きます。
これは楽しみ。
11月は2日から21日まで、アメリカ。
三つの視察研修会を、
間をおかずコーディネート。
10月と11月は、
アメリカにいる時間の方が長い。
ずっとホテル暮らしだし、
食事も洋風中心となるし、
体調は管理できるか、
精神状態は維持できるか。
まあ、困難な状況が、
嫌いではないので、
楽しい今年後半になりそうだ。
さて9月。
販促計画は、
商人舎magazineの
weekly商人舎日替わり連載
「今週の販促企画」に掲載。
今日は9月1日。
二百十日。
立春から数えて210日目にあたる。
台風や大風が吹く季節。
二百十日馬の鼻面吹かれけり
〈『文人俳句歳時記』(1969年) 高田 保〉
馬の顔は長い。
馬はおとなしい。
その長い長い鼻面が、
二百十日の大風に吹かれている。
ひらひらと猫が乳呑む厄日かな
〈『新歳時記・秋』(1989年・河出文庫)秋元不死男〉
「厄日(やくび)」は二百十日のこと。
このころは稲の開花期にあたる。
だから農業に携わる者は、
台風はもとより、
激しい風雨を嫌う。
そこで二百十日は「厄日」となる。
外は台風か、
激しい風と雨か。
そんな時、
家猫と二人、
家の中。
猫が舌をひらひらさせて、
ミルクを飲む。
それを見ている。
今日も横浜は雨です。
風は吹いていないけれど。
〈今日の俳句は「増殖する俳句歳時記」より〉
今週も忙しい。
毎週言っているけれど。
今日は本当に、
最後の最後の締め切り。
1977年4月から私は、
この締め切りと対峙しながら生きてきた。
その2014年9月の締め切りが今日。
明日は、午後から、
毎年恒例の電通の講演。
電通社員が集まってきて、
世界のチェーンストアの動向を学んでくれる。
1日おいて、
木曜日の4日から、
ハワイはオアフ島。
第17回目の商人舎USA研修会。
ハワイでもアメリカ小売業を学ぶことができる。
そのホスピタリティを検証することができる。
アメリカ小売業ランキング。
第1位ウォルマート。
ハワイ州に11店。
第2位クローガー。
この会社だけ、ハワイにはない。
第3位コストコ。
ハワイでシェアNo1の小売業。
世界レベルの繁盛店がある。
第4位ターゲット。
ウォルマートの対極にあるライバル。
第5位ホームデポ。
世界最大のホームセンター企業。
これもハワイにある。
第6位ウォルグリーン、
第7位CVSケアマーク。
どちらも世界トップのドラッグストア。
これらもある。
第8位はロウズ。
ホームデポのライバル。
第9位はアマゾン・コム。
店はないけど、ネット網は、
張り巡らされている。
そして第10位セーフウェイ。
アメリカ第2のスーパーマーケット。
日本に進出してきて、
今、サミットになっている会社をつくった昭和38年、
ハワイにも進出して、
いまやアメリカ本土のセーフウェイよりいい。
なぜか。
それはハワイ・ビギナーズコースで、
現地を見ながら解き明かす。
そのうえ、ホールフーズ・マーケットがある。
これにトレーダー・ジョーがあれば、
やがてカリフォルニアよりも、
ハワイの方が楽しめるし、
勉強もできるポイントとなるかもしれない。
ローカルチェーンも、
タイムズ・スーパーマーケットと、
フードランドがある。
一つだけ実に残念なことがある。
日本の経営者たちが懇意にしていただいて、
大いに学ばせてもらったスターマーケットが、
2009年に全店を閉鎖、売却してしまっていること。
スターマーケットのオーナーは、
フジエキ・ファミリーだった。
1927年に最初の店舗をオープンし、
その後、12店舗まで店数を増やした。
しかし2009年には中心のカハラ店が、
ホールフーズに変わり、
ほかの店はタイムズに売却。
一方のタイムズは1949年、
沖縄移民二世のAlbert and Wallace Teruyaによって、
第1号店をスタートさせて、
現在はハワイの3つの島に20店舗を有する。
関西スーパー創業者の故北野祐次さんは、
昭和42年、初めてハワイにわたって、
スーパーマーケットの勉強を開始した。
フジエキさんをはじめ、
多くのハワイの経営者や幹部から、
指導を得て、関西スーパー方式をつくりあげた。
このときに北野さんは、
タイムズの店長に言われたことを、
終生忘れなかった。
「食べるものだけ売るのが、
スーパーマーケットだよ」
これが、北野さんの原点となった。
そんなハワイの小売業。
日系人が活躍し、
今も、日本人を快く迎えてくれる。
今週後半は、
そのハワイで学ぶ。
最後に今月の商人舎標語。
月刊『商人舎』の巻頭言、
〈Message of September〉
Change! Or, Die!
年商4740億ドルのウォルマートから、
たった2店舗のドロシー・レーンまで。
Take care of customers and associates!
顧客と従業員に配慮せよ。
ウェグマンズも、
ホールフーズ・マーケットも。
カスタマーサティスファクションと、
エンプロイー・サティスファクション。
クローガーも、
トレーダー・ジョーも。
顧客満足と従業員満足。
すなわちドキドキ・ワクワク・ニコニコ!
しかしその一方で、喉を掻き切る競争、
カットスロート・コンペティション。
あのセーフウェイまで買収され、
倒産分割統治状態のアルバートソンと統合される。
そしてアメリカ小売業は、
寡占から三占、やがて複占へ。
強い者ばかりの高度な競争へ。
自らの立ち位置を鮮明にした競争へ。
つまりレース型競争から、
コンテスト型競争へ。
物真似・猿真似競争から、
ポジショニング競争へ。
その競争の焦点は、Retail is Detail.
小売りの神は細部に宿る。
だから虫の目が必要だし、
鳥の目、魚の目が必須だ。
しかし勝利の方程式は、
イノベーションにしかない。
すなわち自ら、変われ!
Change! Or, Die!
店は客のためにあり、
店員とともに栄える。
そのために、自ら、変われ。
変われなければ、死ね。
〈By Yosiharu Yuuki〉
9月1日から、
年末12月31日まで、
突っ走ろう。
死ぬ気で、
疾駆しよう。
Change! Or, Die!
では、今週も、
Good Monday!
〈結城義晴〉