サンフランからダラスへ、講義と視察とポジショニングの専門性
Everybody! Good Monday!
[2014vol46]
ダラスは今、零下3度。
夏は40度を超えるのに、
11月中旬でこの寒さ。
アメリカも異常気象だ。
さて2014年11月第4週。
今週の出来事は、
ウィークリー商人舎の月曜朝一、
今週の販促企画に任せよう。
アメリカのニュースは、
デイリー商人舎に任せる。
ウォルマート第3四半期は増収減益、
テコ入れはネイバーフッド・マーケットとEコマース
いい記事です。
そして月刊商人舎は、
マンスリー商人舎。
【特集】Express Store 大研究
グローバル・リテイラーの大潮流
「店舗小型化」の謎を解く
さて昨日のことになるが、
サンフランシスコで、
平和堂2014アメリカ研修団を迎えて、
ホールフーズとドレーガーズを訪問。
その足で、再びサンフランシスコ国際空港。
それから空路、
ダラス・フォートワースへの旅。
3時間半で到着し、
尚且つ時差が2時間。
真っ暗。
すぐに、夜中のウォルマートへ。
ディスカウントストアのタイプ。
買い出し。
水やビールなどを購入して、
安心する。
旅には水は必需。
ウォルマートのグレートバリュを、
強くおすすめして、
その価値を実体験してもらう。
その夜はホテルで、
お弁当とビール。
意外にぐっすり寝た。
そして朝。
8時からセミナー。
まずは団長の挨拶。
田中仁史さん。
平和堂生鮮食品事業部部長。
そして結城義晴2時間講義。
みんなしっかり眠って、
気分爽快。
頭もスッキリ。
学習効果抜群の状態。
アメリカ情報をふんだんに盛り込んだ。
そして怒涛の視察。
ウォルマートの店の前で、
全員写真。
入口にはオレンジの山。
反対側もオレンジの山。
しかし値段が違う。
お客に意外性を与える演出。
青果部門は、
ホリデーシーズンに向けて、
売り込み姿勢を強める。
もちろんターキーも。
その先のクリスマスへの、
早仕掛け。
ツリー売り場はこの盛大さ。
ウォルマート・スーパーセンターに、
死角はない。
そしてこれからの時代を担うフォーマット。
ネイバーフッドマーケット。
入口にワインと花売り場。
三つの提案。
「金曜日は、
花買って、
パン買って、
ワ~インを買って、
帰りま~す」
こんな歌を思い出した。
ずいぶんスーパーマーケットらしくなってきた。
右肩に、「セービング・キャッチャー」。
オンラインで行う最低価格保証。
やることが細かい。
もちろん「プライスファースト」。
どんどん売り場が広がっている。
クリスマス・プレゼンテーションも。
そしてサイト・ツー・ストアの告知。
ネイバーフッドマーケットとEコマース。
つながっている。
それからコストコ。
相変わらず絶好調。
コストコのロテサリーチキンは、
いくら焼いても間に合わない。
そしてターキーはこのボリューム。
投げ込み陳列。
こんなワインも。
シャトーマルゴー、
999.99ドル也。
約10万円。
私を含めてみんな、
試食に勤しむ。
楽しい勉強、
サンプルライフ。
コストコと同じ、
リミテッドアソートメントストア。
アルディ。
こちらは1万平方フィート。
281坪。
ワンウェイコントロール。
俄然、美しい店になってきた。
それでもミルクは1ガロン、
2ドル59セント。
そして食パンは、
この売れ行き。
何しろ98セント。
ウォルマートの新PBは、
アルディとダラーゼネラルを意識して、
開発された。
ディスカウント勢は最強。
そしてクォリティ&サービス勢。
HEBセントラルマーケット。
入口でサンクスギビングの料理を見せる。
反対側の入口には青果部門と、
アイス・ウォール。
さらに圧巻の青果部門。
青果部門は、
大型の八百屋のようだ。
それから魚屋、肉屋と続く。
さらにワインとビールの品揃え豊かな、
酒屋が来る。
チーズ屋、パン屋、惣菜屋、
バルクショップ、グロサリーショップ。
専門店が確立されていて、
それがワンウェイのコンコースで
つながっている。
だからワンウェイコントロールが可能となる。
次にスプラウツファーマーズマーケット。
昨年の8月に株式上場して、
アソシエーツも元気いっぱい。
この店こそ八百屋の専門大店。
それがベジタリアンやスードベジタリアンから、
絶大なる支持を受ける。
青果部門とバルク部門の周辺に、
ベーカリーやデリカテッセン、
ミート、シーフード、リカーなどなどが構成されて、
スーパーマーケットの形になる。
ここまで訪問した店店。
ディスカウント型、
リミテッドアソートメント型、
アップスケール型、
健康志向型。
それぞれにアウトスタンディングな、
フォーマットをつくる。
その根本に専門性がある。
ポジショニング戦略とは、
それぞれに専門の強みを持つこと、
と言い換えてもいい。
それができなければ、
滅びる。
と、ここまで書いて、
出発の時間が来た。
零下3度の世界に出てゆく。
続きは明日。
悪しからず。
では皆さん、今週も。
Good Monday!
外は零下3度。
そこへ出てゆく。
(つづきます)
〈結城義晴〉