TJ、WFM、スチュー・レオナード、フェアウェイの存在の意味
Everybody! Good Monday!
[2015vol2]
2015年も第3週です。
そして今日は、
成人の日の祭日。
正月明けの三連休。
プロモーションに関しては、
商人舎magazine。
weekly商人舎の日替わり連載。
「月曜朝一 今週の販促」。
毎週毎週、
提案をしていますが、
もっともっと的確な内容に、
充実させていきます。
よろしくお願いします。
さて成人の日に思うこと。
ニューヨークにやって来る機内で、
映画を見た。
デンゼル・ワシントン主演。
『イコライザー』。
ぜひ観て欲しい映画だが、
その中に出てくる言葉。
舞台はどう見ても、
ホームデポとしか思えないホームセンター。
元CIAの腕利きで、
いま、この店で働く男。
「人生で最も大切な日は、
生まれた日と、
生まれた理由がわかった日だ」
つまり人生には二度、
重要な時がある。
誕生した時と、
自分の存在の意味を知った時である。
成人の人たち、
その成人を見守る人たち。
「生まれた理由がわかる日」、
「自分の存在の意味を知る時」は、
いつなのか。
ほんのひとにぎりの早熟の天才を除いて、
ほとんどが成人の時でないことだけは、
明らかだが。
さて、ニューヨーク6日目。
マンハッタン。
ブルックリン橋。
雪が降って、情緒もあるが、
靴は重い。
雪重く靴重く足なお重く
〈朝日俳壇より 会津若松市・高橋敦夫〉
エネルギーに満ちたマンハッタン、
第1班を送り出して、
昨日は一人で散策。
こんなことも感じる。
雑踏の中のひとりの寒さかな
〈同 福岡市・松尾康乃〉
朝、ジョンFケネディ空港に、
ロピアのニューヨーク研修団第2班を迎える。
第1班が帰国し、
入れ替わりに第2班。
2月に第3班と第4班。
総勢170人ほど。
チーフ以上ほぼ全員が、
この研修に参加して、
全員の力でイノベーションに取り組む。
だから講義、ルート、
視察店舗、食事。
全部同じ。
一挙に共通の体験をすれば、
それが会社のパワーになる。
そこでまず、
ブルックリンのトレーダー・ジョー。
日曜日の昼前、
早くも入場制限状態。
各部門とも、補充作業に忙しい。
とくにバナナなど、
補充しても補充しても、
次々に売れていく。
入口側のエンドも的確。
店舗右サイドには、
30台のレジがあり、
すでにフル稼働状態。
レジの入口は奥主通路の右端。
ここから二列に並ぶ。
奥主通路の左サイドも、
レジ待ち行列。
それから行列は、
店の外回りの主通路を全部めぐり、
のの字の形で、
店舗中央の冷凍食品売り場の通路まで続く。
そこに旗持ちのクルー。
最後尾を示す。
すごい。
次はブルックリンのホールフーズ。
環境対策店舗。
駐車場の屋根にはソーラー設備。
2階屋上部分には、
菜園があって、ハウス栽培。
もちろんオーガニック農法。
2階は雰囲気のいいフードコート。
青果部門は、
ホールフーズの顔のひとつ。
いつもいつも、素晴らしい。
バルク売り場は、
店舗中央のアイルに持ってきて、
この売場も客数が多い。
デリ売り場には、
2台の屋台。
これは寿司の屋台。
われわれは店内ツアーをしてもらった。
入口から青果部門、
鮮魚、精肉部門、
ワインからチーズ、デリ部門まで。
ジェフリーさんと握手。
この店で偶然、
阪食の調査チームに遭遇。
松元努取締役専務執行役員。
いま、営業企画本部長で、
事業開発部長と物流企画部長を兼務する。
大忙しの松元さんが、
シカゴ、ボストン、ニューヨークを、
12人のチームで調査中。
その後、フリーウェイを、
ヨンカースへ。
スチュー・レオナード・ドライブ。
この店の名前を付けられた道路には、
車が行列していたが、
それらはほとんど、
隣のコストコに向かっていた。
そのスチュー・レオナード。
そのポリシー・ロック。
エントランスのところには、
シーゾナル売り場が、
特設されていた。
駐車場に、
そこそこ車は入っているが、
入口はこのとおり。
異変が起こっていた。
バナナ娘の売り場。
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円形の陳列スペースに、
ドライフルーツが4フェース。
トレーダー・ジョーでは、
補充しても補充しても売れるバナナ。
ドライフルーツを関連陳列するなんて、
バナナが売れない証拠。
日曜日のスチュー・レオナード。
かつての栄光はどこに。
セルフ・デリ売り場も、
客が集まっていない。
これはウェグマンズや、
ホールフーズの真似。
それでも精肉部門。
ドライエージビーフ。
1ポンド19.99ドル。
そのブロックを、
ロピア取締役の福島道夫さんが購買。
丁寧に包んでくれた。
スチュー・レオナードの、
日曜日のレジ。
今後、どうなるのだろう。
最後にフェアウェイマーケット。
ほかにないスーパーマーケット。
目玉売り場はここ。
牛乳。
畜種別の精肉。
そのゴンドラ。
何か、違和感を感じないだろうか。
そう、冷蔵ケースに入っていない。
なぜか。
部屋全体が冷蔵庫だからだ。
天井には冷却器。
ダクトが走る。
作業場への仕切り。
対面の精肉売り場。
鮮魚も対面方式。
そしてここでも、
ドライエージビーフ。
店舗の一番奥にある、
コールド・ルーム。
実に面白い。
自慢の青果部門は、
むしろ閑散。
対面のデリ売り場は、
顧客が注文してから、
用意されるのを並んで待つ。
オリーブオイルとオリーブ売り場。
これもフェアウェイマーケットの特徴部門。
グロサリーは、
壁面陳列。
これもフェアウェイの特徴。
レジはこの混雑ぶり。
流石に日曜日には、
顧客が付いている。
あ
こうして特徴のある4店を見てきたが、
歴然とした差が付いた。
トレーダー・ジョーと、
ホールフーズは、
絶好調。
フェアウェイマーケットは、
一昨年株式公開したが、
急速な成長を狙いすぎて、
店舗間のバラつきが出てしまった。
しかしそれでも基本的に、
強みを持っている。
一番、まずいのが、
スチュー・レオナード。
かつては抜きんでたイノベーションがあった。
しかしかつての栄光にすがって、
いまは革新がない。
そんな4社を、
初日に学んだ。
ホテルに戻って、
それからみんなで、
タイムズスクエアに繰り出した。
そして写真。
2班だから、
指を2本立てている。
その後、
1班も行ったステーキハウス。
日曜日の今日も、
もちろん大繁盛。
ウルフギャング。
その一角を独占。
福島さんの音頭で、乾杯。
メインディッシュは、
ドライエージビーフの、
ポーターハウスステーキ。
そしてワインは、
SIMIのマグナムボトル。
ロピア本部人事担当の、
ファンミル法子さんに、
持ってもらって写真。
これを2本頼んだが、みんな、
ぺろりと飲んでしまった。
そうしてニューヨーク初日の夜は、
更けていった。
身ほとりに霜の声満ち夜は更けし
〈同 島根県・服部康人〉
長い長い一日、
目いっぱい、
学び、食べ、考えた。
そして自分の存在の意味を、
確かめた。
みなさん、今週も、
Good Monday!
〈結城義晴〉