「数字で表せ、数字で考えよ」と「数字は好きですか?」
今日は、節分。
季節を分ける日。
つまり暦の上で今日が、
冬と春を分ける日。
横浜商人舎オフィスのそばの浅間神社。
手水舎。
境内の鳥居。
幟がはためく。
子供たちを中心に、
ずいぶん、ひとが集まっている。
ここから入ってはいけません。
年男・年女。
鬼が出てきたら、
次に福。
そして「鬼は外!」
「福は内!」
最近は恵方巻き全盛だが、
地域コミュニティでは、
こういった豆まきの風習が残る。
いいことだ。
日本人らしい。
イスラムの人たちも、
こんな風習には、
笑顔で応えてくれるだろう。
我が家は今年、
セブン-イレブン。
福豆94円を買うと、
お面がついてくる。
そしていつもの店員さんから頼まれて、
予約した。
8品目の恵方巻きが276円、
サラダ巻きが256円。
予約なのに532円也。
すみません。
それでも、
小さな喜び、
ささやかな幸せ、
明日への希望。
ちなみに私は、
炭水化物ダイエットしているし、
明日は人間ドックなので、
見るだけ。
ジジと一緒。
そうして節分は終わった。
今日は午後一で、東京品川へ。
豊田通商㈱東京本社。
常務取締役の三浦芳樹さんと面談。
食料本部長。
写真は撮らなかったけれど、
ざっくばらんな人柄で、
一回で意気投合。
長い付き合いになりそうです。
さてもう3日になってしまったが、
遅ればせながら、
2月の商人舎標語。
月刊『商人舎』2月号の巻頭言[Message of February]と、
同期している。
数字で表せ、数字で考えよ。
なんでもありそうだが、
ほしいものはなにもない。
曖昧総合のよろずや、
駅前の大衆百貨店。
画一的な量販店、
同質のビッグストア。
1972年にダイエーが三越を追い抜いた。
この時には、大絶賛された。
そして1997年にピークを迎えた。
その後は揶揄され、そして貶められた。
イオンスタイルは、この業態改革に、
イノベーションをもたらそうとする。
スーパーマーケットも、
コンビニエンスストアも。
どんな業態も、
フォーマット改革は同じ。
考え方、方法は、
きわめてシンプル。
揶揄され、貶められたことの、
逆をやればいい。
あんまり豊富ではなさそうにみえて、
絶対にほしいものがある。
個性的で差異性に満ちた専門店、
ライフスタイルを提案する質販店。
アウトスタンディングなポジショニング。
とんがり★こだわり。
衰退業態は立地が限定される。
フォーマットへと分化していく。
この理屈の上に立てば、
これほど面白い実験仕事はない。
仮説、検証。仮説、検証。
Plan! Do! Check! Act!
そしてPractice Comes First!
実践躬行。
この時、現場主義を忘れてはならない。
そのために数字で表せ、数字で考えよ。
経験価値を重視せよ。
しかしそれを数字に置き換えよ。
数字で表現せよ、
数字で考察せよ。
これは、2月から3月にかけて、
とりわけ重要なことです。
何度も引用するけれど、
結城義晴著『Message』にある。
数字は好きですか
あなたは数字が好きですか。
実は私は大好きなのです。
数字の向う側の世界を、
数字を通して垣間見る。
そして前向きに、肯定的に、
モノを考える。
数字に媒介してもらうことによって、
雑念やしがらみや怨念が消える。
ゲーム感覚で、むしろ純粋な気分で、
状況が見えてくる。
数字はそういった
浄化の機能を持っているのです。
想像力を刺激する
要素をそなえているのです。
ただし、数字で人を
縛ってはいけません。
せっかくの浄化作用や想像の力が、
いっぺんにかき消されてしまいます。
いちじく
にんじん
さんしょに
しいたけ
ごぼうに
むくろじゅ
ななくさ
はつたけ
きゅうりに
とうがん
数字と商品を素直に結びつけて、
商業ビジネスにかかわる私たちは、
毎日、毎日、
夢を追いつづけています。
数字は清くて、正しくて、美しくて、
しかしも現実的です。
数字と商品を愛でることこそ、
私たちの仕事なのです。
さあ、あなたは数字が好きになりましたか。
私と同じように大好きになりましたか。
2月・3月。
数字を大好きになろう。
豆まきの豆の数を、
ひとつずつ丁寧に数えるときのように。
〈結城義晴〉