東日本大震災丸4年の日、成城石井社長・原昭彦さんと対談
2011・3・11、東日本大震災。
あれから4年。
亡くなられた方々のご冥福を祈りましょう。
「広島の悲劇は過去のものではない」
大江健三郎は『ヒロシマ・ノート』に書く。
1945年から70年を経た現在も、
広島の悲劇は過去のものではない。
東北・北関東の津波と震災の悲劇、
福島原発事故の問題は、
もちろん過去のものではないし、
50年後、100年後も、
過去のものではない。
その重い重い事実を胸に宿しつつ、
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
そして、何度も何度も、
「元気を出そう・元気を売ろう」
元気を出そうよ。
それがあなたの仕事です。
元気を売ろうよ。
それがあなたの役目です。
お客さまに笑顔が戻る。
街に活気が蘇える。
あなたの商品のおかげです。
あなたのサービスのたまものです。
たとえ店頭から、
商品が消え失せようとも。
たとえ倉庫が、
空になろうとも。
あなたは店を開けようよ。
あなたは売場に立ち続けようよ。
店で元気を出そう。
売場で元気を売ろう。
元気があなたの付加価値です。
元気があなたの利潤です。
苦しい時にも、
元気が買える。
どんな時でも、
元気が貰える。
たとえ地震に
襲われようとも。
たとえ津波に
見舞われようとも。
店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。
それがあなたの仕事です。
それがあなたの役目です。
店を開けよう。
売場に立とう。
元気を出そう。
元気を売ろう。
〈結城義晴〉
復旧から復興へ。
そして振興へ。
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
これは変わらない。
さて朝一番で東京・池尻。
東邦大学医学部付属大橋病院。
両目の視野検査と、
富田剛司教授の診察。
富田先生は緑内障の最高権威。
「人は眼をつぶると
80%の情報量がさえぎられるそうです。
哲学的にいうと、眼を診ているというのは
存在すべてをみている」
私、富田先生から、
いつも存在すべてを見られている。
おそろしい。
「がんの転移が眼に現れて
わかる場合もあります」
「『眼は心の窓』といいますが、
極端にいえば病態を知るための
身体の窓でもあるのです」
その富田先生の現在、
「1時間に15人の患者さんを見ています」
超多忙。
私の両眼の眼圧は、
12と12。
視野も右目は極端に狭いが、
それでも前回とさして変わらず。
まあまあ良好とのこと。
ありがたい。
6月と11月の検査・診察の予約をとった。
3カ月後と8カ月後。
その後、夕方の4時。
商人舎オフィスから歩いて5分、
㈱成城石井本部を訪問。
月刊『商人舎』のインタビュー。
原さんのパートナーは、
商品本部長の服部吉宏さん。
原さんが47歳で、
服部さんが46歳。
実に実に、いいコンビです。
あっという間に2時間45分。
成城石井のすべてを、
語り尽くしてもらった。
「我が社にはコンサルタントは一切、
入っていません。
全部、自分たちでやります」
つまり脱グライダー商人。
原さんはコーネル大学RMPジャパン、
奇跡の第二期生。
実質的な創業者・石井良明さんの時代は、
高級スーパーマーケット。
その後、レックスインターナショナルの傘下に入り、
大久保恒夫さんが社長としてやってきて、
立て直しが行われ、
原昭彦さんにバトンタッチして、
次に三菱商事系の丸の内キャピタルに売却され、
そして昨年9月、ローソンの傘下に入る。
セブン&アイと万代、
ファミリーマートとユニーグループ。
成城石井の波乱の歴史を見るにつけ、
まだまだ、これからです。
しかし、それでも、
成城石井らしさは全く喪失せず、
今年度は115%の成長で、
年商630億円。
現在、122店舗。
成城石井プロパーの原さんの下で、
幸せな成長を続ける。
原さんほど、コーネル・ジャパンでの学習を、
実務の成果に結びつけている人はいない。
(現在のカリキュラムは全然、違うけれど)
そして彼らは奇跡を起こしつつある。
素晴らしい。
広報担当の前川康子さんが加わって、
4人で写真。
私、偉そうにしていてすみません。
こころから、ありがとう。
月刊『商人舎』5月号に掲載予定。
楽しみにしていてください。
原さんや服部さんたちが、
自分の目で見て、
自分の頭で考え、
自分の足で歩き、
体で行動した結晶ともいうべきものが、
成城石井の店と商品です。
目からウロコの経営改革ばかりです。
その後、商人舎オフィスに戻り、
朝川康誠さんを迎える。
パチンコホール㈱USEI社長。
こちらは立教大学大学院・結城ゼミ3期生。
現在6店舗だが、
イノベーションに次ぐイノベーションで、
船井総研調査の稼働ランキングで、
全国9位に入った。
埼玉県の店舗調査では、
第1位、2位、4位にランキングされる。
東日本大震災の日だったが、
右眼の経過も良好、
成城石井の原さん、服部さんは絶好調、
USEIの朝川さんも快調。
コーネル・ジャパンの教え子も、
立教ビジネスデザイン研究科のゼミ生も、
大活躍。
この面ではうれしい日だった。
それでも、東日本大震災。
ひとつずつ、
すこしずつ、
いっぽずつ。
合掌。
〈結城義晴〉