「美しく歩き抜いて記録を出す」競歩世界記録と平和堂事前研修会
春分の日を前に、
スポーツ・ニュース。
地味な競技の「競歩」。
全日本競歩能美大会男子20キロで、
鈴木雄介選手が世界記録樹立。
27歳、170センチ、57キロで、
日本の第一人者。
記録は1時間16分36秒。
これまでの世界記録は1時間17分2秒。
だから26秒の更新。
男子日本選手の陸上競技世界記録は、
1965年のマラソンの重松森雄以来、
つまり50年ぶり。
「美しいフォームが僕の理想。
美しく歩き抜いて
記録を出したかった」
美しく歩いて、
世界記録。
日本人らしくて、
こんなに嬉しいことはない。
さて私は、昨夜、
滋賀県の彦根に入った。。
ご一緒したのは、
㈱平和堂常務の平松正嗣さん、
教育人事部長の本持真二さん(右)。
なかでも絶品はしらすの卵とじ。
半熟卵のとろとろが、
お腹に優しくに沁み渡った。
平松さんの大学時代の合唱団での活躍から、
米国での生活、平和堂の新しい試みまで、
話は大いに盛り上がり、楽しい時間だった。
最も重要な経営理念から、
商業近代化の歴史、
働きがいのある企業と知識商人の役割、
最新の情勢までを解説。
小さなイノベーションを継続することが、
平和堂をとんがらせること。
2時間たっぷり語った。
スライドのない講義では、
自然に身振り手振りが大きくなる。
それだけ熱が入る。
これもいいものだ。
昼食をはさんで、午後は、
昨年11月の渡米研修組からの報告会。
今年は5年目の9チーム目。
報告は第8チームから。
経営幹部もほぼ全員加わり、
総勢90名ほどが一堂に集まる。
報告会の初めに、
同行した取締役の夏原陽平さんが一言。
コーネル大学ジャパン第2期生。
「知ること、実践すること、
成果を上げること、そして継続すること」
その重要性を強調。
報告会は、6班に分かれて、
それぞれにアメリカで学んだことから、
帰国後に取り組んだこと、
その数字で裏付けされた成果を、
スライドで報告。
この内容が、実にいい。
2つの班の発表が終わると、
代表者に対して質疑応答が始まる。
報告者は、
スーパーバイザーや経営幹部からの、
具体的で厳しい指摘、質問に答える。
そして私が班ごとの報告に、
講評を加える。
こうして全員で、
情報の共有とコミュニケーションを図る。
それが報告会の果実である。
3時間ほどかけて
全6班の報告が終了。
団長を務めた田中仁史さんが
激励の言葉を贈る。
平和堂生鮮食品事業部部長。
私は3つのことを指摘。
プレゼンテーション、イノベーション、
そしてセレンディピティ。
その夏原さんと、
今年のスローガンをバックに、
ツーショット。
報告会を終えた前回の参加者だけ、
社員食堂に移動して懇親会。
一方、5月の視察団の面々は、
今夏のアメリカ視察で、
何を学び、何を成果とするかをディスカッションし、
班ごとに課題を発表。
ありのままに見ること、学ぶこと。
そして成果を上げ、イノベーションを起こすこと。
そのために一度設定した課題も、
臨機応変に変えてよろしい。
それが私のメッセージ。
5月の視察団の団長、副団長と、
視察の成功を期して写真。
左が団長の田淵寿さん、取締役商品本部長。
右が副団長の杉田聡さん、GM営業部長。
一方、昨年の渡米組は、
懇親が終わって全員写真。
平和堂は今期、絶好調の業績を残す。
その原動力は、この笑顔。
平和堂のイメージキャラクターは、
「はとっぴー」。
そのポーズをとった精鋭たち。
彼らがいま、自ら変わり、
㈱平和堂を変えようとしている。
美しく歩き抜いて、
記録をつくる。
平和堂のイノベーションは、
そうあって欲しいものだ。
〈結城義晴〉