ベルク原島功さんの訃報と「とくし丸」住友達也さんとの意気投合
訃報です。
原島功さん。
㈱ベルク代表取締役会長。
65歳。
謹んで哀悼の意を表したい。
1950年1月17日生まれで、
私よりも3学年上。
もう30年来の付き合いだが、
残念でならない。
互いに学生時代のことは、
あまり語らなかったが、
原島さんは、立教大学経済学部出身。
卒業後、1973年㈱西友ストアー(当時)入社。
その後、実家の㈱主婦の店秩父店に戻り、
㈱ベルクと商号変更して、
1995年、ベルク代表取締役社長に就任。
Better Life with Communityが、
企業コンセプトで、
その頭文字を取ってBelc。
社長就任後、2004年、
ジャスダックに株式上場。
2008年、東証二部上場、
2009年、第一部上場と、
確かなステップを上り、
2006年にはイオンと業務・資本提携。
まさに「我が道を行く」の観あり。
2015年2月期の原島さん最後の決算予想は、
営業収益1530億円、前年比105.5%。
売上総利益率は25.4%、
販管費率21.8%、
そして営業利益率4.7%。
年商は1500億円を超え、
埼玉県62店舗を中心に、
関東に90店舗を展開し、
営業利益5%の、
スーパーマーケットのチェーンストア。
原島功が残した企業は、
燦然と輝く数字をはじき出す。
ある意味で原島さんは、
チェーンストア主義者だった。
「チェーンストアづくりに、
強い信念を持った従業員とともに」と、
言葉を残している。
そのために原島さんの考え方は、
「ビジネスとプライベートをはっきり分ける」
(1)豊かな休日、少ない残業時間が、
(2)仕事への集中力を生み生産性を上げ、
(3)業界水準でより高い給与体系を実現する。
(1)の残業時間は月平均10時間以内で、
(3)の高い水準の給与体系実現は、
(1)の少ない残業時間のオペレーションをつくり出し、
(2)の集中力と高い生産性を生み出す。
好循環系のチェーンストアを目指した。
原島さんは、従業員のそれぞれの、
「良い人生」を保障しようとした。
実に、正しい商人だった。
心から、ご冥福を祈りたい。
一方、一昨日のチュニジア銃撃事件と、
20年前の地下鉄サリン事件。
各種メディアが、
両方を関連付けて報道。
どちらも無差別テロ。
この20年間、
何が変わって、
何が変わらなかったのか。
それを考える。
さて今日は、朝一番に、
アメリカからJACの皆さんが来社。
さらにロピア取締役の福島道夫さんが、
加わってくれた。
左が福島さん。
それからJAC代表の浅野秀二さん、
五十嵐ゆう子さん、藤森正博さん。
1月、2月とロピアの一団180名が、
ニューヨークを視察した。
そのときの約束でJACの皆さんが、
今日、福嶋さんの案内で、
ロピアの店舗を視察する。
私も行きたいところだが、
午後の予定があり、
残念ながら同行できず。
その午後、新橋からゆりかもめに乗車。
一番後ろの窓際の特等席を確保。
今日の訪問は、
国際展示場正門のTFTビル。
その8階にブルーチップ本社がある。
今日、懇談したのが、
住友達也さん。
移動スーパー「とくし丸」創業者。
ブルーチップは新事業として、
とくし丸と住友さんをバックアップする。
2時間ほど語り合って、
すぐに意気投合。
住友さんも出版事業を創業して、
その社長だった。
文化堂の志村孝雄さんを訪問。
いま、新事業推進課でとくし丸を担当する。
とくし丸のバンの前で、
全員で写真。
右は、濱田大樹さん。
ブルーチップとくし丸事業部リーダー。
文化堂vsアオキの豊洲の闘い。
文化堂はとくし丸を加えて、
商業の現代化を図る。
この20年間。
変わったことと、
変わらなかったこと。
私はずっと、
そのことを考えていた。
〈結城義晴〉