LASベーシック研修会の調査研究発表と理解度テストS級獲得者
Everybody! Good Monday!
[2015vol20]
2015年第21週、
5月第4週です。
日本では、
ゴールデンウィークが終わり、
母の日が過ぎると、
次は父の日の6月第3日曜日。
商人舎magazineの、
「2週間販促企画」が、
ホップ・ステップ・ジャンプを説いている。
アメリカではいま、
メモリアルデーに向けた営業企画が、
満載された売場展開。
戦没将兵追悼記念日は、
5月最終月曜日。
今年は、5月25日。
連邦政府が決めた祝日が月曜日。
必ず3連休になる。
これはとてもいい。
アメリカ人は、
メモリアルデーがやってくると、
夏の始まりを感じる。
そしてレイバーデーがやってくると、
夏の終わりを知る。
こちらは9月第1月曜日の、
労働者の日で、連邦政府の祝日。
今年は9月7日。
その夏のあいだに、
7月4日の独立記念日がある。
7月4日が過ぎると、売場は、
バック・ツー・スクール商戦に入っていく。
そして8月終わりまで続けられ、
レイバーデーにつながっていく。
その意味では、
誰が考えたかわからないけれど、
よくできた構想だ。
日本の祝日は、
ゴールデンウィークが終わると、
次が7月20日の海の日。
そして9月21日の敬老の日。
アメリカは、
メモリアルデーに夏が始まり、
レイバーデーに夏が終わる。
日本は、
そんな区切りがない代わりに、
二十四節気があって、
立夏と立秋が区切り。
ただし、立夏は今年、5月6日、
立秋は、8月8日。
本来の季節感から鑑みると、
ちょっと早い。
しかしこれは「早仕掛け」に持ってこい。
顧客に立夏、立秋を訴えて、
早仕掛けをする。
ただし、本当の季節感で言えば、
二十四節気の小満が5月21日、
処暑が8月23日で、
これを目安に、
夏の初めと終わりを設定してもいい。
もちろん衣替えは、
6月1日と10月1日。
これも衣料品にとっては、
ひとつの区切りだし、
6月1日から夏が始まり、
8月31日に夏が終わってもいい。
衣替へて風のきれいな日と思ふ
〈朝日俳壇 東京都・鈴木節子〉
そろそろ、その季節だ。
三鬼言ふ君等が夏を連れて来し
〈同 高崎市・菊池王雄〉
これは俳人・西東三鬼の本句取り。
おそるべき君等の乳房夏来る
本句の方が断然いいが、
どちらも立夏を詠む。
さて、私はラスベガスから、
ダラスへ単独行。
ダラスに着いたらすぐに、
ネブラスカ・ファーニチャー・マートへ。
5月7日にテキサスにグランドオープン。
5万3000㎡、2フロアの世界最大級店舗。
3月28日のこのブログで取り上げたNFM。
ミセスBがつくった会社は、
とんでもない飛躍を見せて、
このテキサス州ダラスに登場した。
そしてイーチーズの本店。
ここで今夜の食事メニューを買い揃えた。
最後にザ・フレッシュ・マーケット。
この店もアップスケール型で、
ユニークだ。
これからダラスでの私の活動が始まる。
一方、商人舎USAベーシックコースの52名は、
すでに帰国。
その帰国前日の報告を、
しておかねばならない。
朝8時半から、
各チームの商品調査研究の発表。
各チームが主力カテゴリーの主力商品を調査。
8店舗のPFグラフを作成し、
各社の政策を分析する。
AからJまで合計10チームが、
5分の持ち時間で、
次々に発表していく。
そのプレゼンの仕方も評価ポイントになる。
評価するのは私と事務局全員。
Aチームはドライグロサリー担当。
トマトケチャップを調べた。
発表ごとに、
グラフの作り方から、
分析の仕方まで、
私が注意点を指導する。
Fチームが調査したのは、
デリ部門のサンドイッチ。
三角サンドイッチとトルティアロールの2つを、
調べてくれた。
プレゼンごとに質疑応答タイムをとる。
私自身も質問し、
時には調査の仕方の不備を指摘し、
宿題としてやり直しを求める。
Gチームは、
カップ入りのオリジナルカットフルーツ。
青果部門の主力カテゴリーだ。
各チームがそれぞれのスタイルで発表する。
あっという間に持ち時間が過ぎていく。
それだけ中身の濃い内容のプレゼンが続く。
内容を精査し、
4チームを優秀賞として表彰し、
記念品を贈呈。
準優勝は、Bチーム。
星条旗を指し棒にした独自のプレゼンが光った。
そして最優秀チームは、
牛乳を調べたIチーム。
㈱ヨシヅヤの村井清人さん、寺西数芳さん、
㈱ユニバースの達中寿博さん、
㈱エレナの生田重利さん、
日穀製粉㈱黒岩大輔さん、
おめでとう。
そして前日に行われた理解度テストで、
S評価を獲得した6名も表彰。
左から㈱ヨシヅヤの小山真一さん、
関西スーパーマーケット㈱の山村隆徳さん、
㈱マツモトの三宅勝也さん、
㈱なとりの丸晃祥さん、
亀田製菓㈱の古泉明男さん、
そしてマツモトの松本幸男さん。
おめでとう!
発表・表彰で大いに盛り上がった後は、
座学では最後の講義となる、
私の第4回目のセミナー。
話したいことは山ほどあるが、
皆の自由研修を邪魔したくない。
だからきっちり12時に終了。
発表時点で、
私に宿題を出されたチームは、
研修が終わっても会議室に残り、
PFグラフを仕上げてくれた。
このグラフは帰国後、
全員に送り、
全員で共有する。
そうすると、
青果部門、ミート部門、乳製品部門、
冷凍食品部門、デリ部門、ベーカリー部門、
加工食品部門、菓子部門、
日用雑貨部門、HBC部門、
全10部門の調査結果を手にすることができる。
全員で共有したい。
それが私の願いだ。
かくて2015商人舎ベーシック研修会は、
最後の自由研修へと進んだ。
各自、各グループ、各社ごとに、
自分でまとめの研修をする。
もちろん夜は、
ショーやカジノやディナーを楽しむもよし、
議論しあうもよし。
私は空港までのバスの中で、
最後の最後の講義。
それで全て終了。
今回のラスベガス研修も、
最高に充実していた。
いつもいつも最高のレベルを目指し、
最高のレベルを実現させる。
ありがとう。
コミュニケーションの重要点は、
「経験の共有である」
(ピーター・ドラッカー)
では、みなさん、今週も、
Good Monday!
〈結城義晴〉