[日本の飲食業調査]と「運転席三菱、助手席日立」の経営品質
アメリカから帰国して、2日連続の真夏日。
日本列島を包む高気圧。
中国大陸から流れ込んだ暖かい風。
5月の連続真夏日は、11年ぶりだとか。
朝から、横浜市立白幡小学校へ。
緑が一段と濃くなった。
小学校では英語教育に、
力を入れ始めた。
校庭にも暑い日差しが注ぐ。
低学年は体育の授業。
私の子供たちが、この学校を卒業した。
このグランドで遊び、学び、
運動会をやり、ソフトボールに励んだ。
20年ほど前、
私はこの学校のPTA会長を務め、
その後も、何かと関わってきた。
いつも外に出かけている身としては、
少しでも地域のお役に立ちたい。
今日は、この白幡小学校の、
文化・スポーツクラブ事業の総会。
以前は会長だったが、
いまは会計監査。
平成26年度も事業は、
つつがなく終了し、
平成27年度予算案も、
了承された。
商人舎magazineの、
Daily商人舎は、
日経MJ[日本の飲食業調査]
1位マクドナルド、2位ゼンショー、3位すかいらーく。
コロワイドグループは、昨年10月、
カッパ・クリエイトホールディングスを買収して、
第4位に躍進。
回転寿司の「かっぱ寿司」の会社。
大久保恒夫さんが社長を務める、
セブン&アイ・フードシステムズも、
質の良い売上げを6.8%伸ばして、
20位に上がってきた。
人手不足、採用難は、
相変わらず。
フードサービス業は全体として、
ダウントレンドにある。
けれど、いつも、
質のいい売上げをつくりたいし、
質のいい売上げを増やしたい。
今月の商人舎標語。
現場から経営品質を高めよう!
日経新聞『私の履歴書』
日立製作所元社長・会長の川村隆さん。
2014年2月に、
三菱重工業と火力発電設備事業を統合する。
三菱日立パワーシステムズの発足。
出資額は三菱重工が65%、日立が35%。
共同出資会社が設立され、
両社の火力事業が統合。
「三菱重工が運転席で日立は助手席」
そう言われた。
それでも川村さんは意思決定し、
統合を推進した。
「両社は戦後営々と
技術や事業ノウハウを磨いてきた」。
しかしゼネラル・エレクトリックなど、
世界トップとの差は埋め切れない。
後ろを振り返ると、
中国勢のステートグリッドなども、
力をつけ始めた。
東日本大震災の原発事故によって、
電力自由化が加速。
「日立や三菱重工の重電事業が
本当に世界の列強と互角に戦えるか、
容易ならざる状況であった」
「私たちの火力発電事業を
世界で成長させるには、
この選択肢しかない」
なぜ三菱重工なのか。
「結婚と同じでやはり
相性がよかったのだ」
M&Aの極意。
相性の良さ。
ウォルマートと西友は、
相性がよろしくなかった。
だから時間がかかっている。
「両社とも純朴な企業文化がよく似ている。
ともにモノづくりに情熱を燃やし、
巨大な鍋釜づくりが得意だ」
企業文化。
そして、企業の強み。
しかし何よりも、
川村さんは強調する。
「事業再編を決断するのは経営者だが、
その成否を左右するのは
現場の社員の踏ん張りである」
製造業も外食産業も、
そして小売業も、
経営品質は、現場から、
高められねばならない。
〈結城義晴〉