フランクフルトからロンドンへ、テスコ・ケンジントン店は懐かしい!!
近畿地方、中四国地方が、
梅雨入り。
その梅雨を避けるように、
ヨーロッパに向かった。
成田空港は雨模様。
飛び上がると、
日本列島は雲に覆われている。
真っ青な空、
真っ白な雲。
シベリア上空にはちぎれ雲。
地上では緑が美しい。
ネバ川か、大河。
そしてカスピ海に流れ込むヴォルガ川。
ドイツまで3時間弱。
見えてきたフランクフルト。
ドイツの表玄関。
ドイツは森の国。
上空から臨むと、
それが実感される。
ルフトハンザ機のトップのところ。
そしてフランクフルト国際空港。
ここで関空から発った、
万代ドライデイリー会の面々と合流。
そしてドーバー海峡を超えて、
グレイトブリテン島へ。
テムズ川が見えてきた。
大ロンドン。
ニューヨークもすごい、
パリも美しい。
東京もいいけれど、
ロンドンには特別の魅力がある。
ヒースロー空港について、
互いに挨拶。
街に出ると、
赤いダブルデッカーのバスが走る。
すぐにイングリッシュパブへ。
ジョージ4。
7時すぎだというのに、
中庭は明るい。
現地のイギリス人が集って、
ビールやスコッチを楽しんでいる。
私たちは一番奥のホールを借り切って、
歓迎ディナー。
挨拶は今津龍三さん、
㈱今津社長で万代ドライデイリー会会長。
全9チーム、全員が、
自己紹介と自分なりの研修の目的を決意表明。
今回はいつも以上に、
目的意識が高い。
帰り際には、
小さなステージで、
女性シンガーが弾き語り。
あまり上手ではなかったが、
私はいい気分だった。
そして最後に、
テスコ・ケンジントンへ。
約800坪のスーパーストア。
24時間営業の大繁盛店。
1996年9月にオープンして、
何度も何度もリニューアルを施した。
なぜならテスコの顔となる店だからだ。
入口の青果部門からデリにつながるが、
ここは素晴らしい。
青果はクレート陳列。
産地で収穫する際、
商品はクレートにそのまま、
積み込まれる。
あとは一切、手をつけず、
物流され、店頭に並べられる。
テスコが開発したこのシステムは、
抜群の生産性を上げ、
それはイギリス中、ヨーロッパ中に広がった。
入口左手には、
Scan as you Shopのコーナー。
カード会員の顧客は、
入口でこのハンドスキャナーをとって、
店内を回遊し、購買のたびに、
商品のバーコードをスキャンする。
生鮮も秤にかけて、
スキャンする。
リカーとワインは一番奥に位置づけられ、
特に強化された。
その中でもシャンパンは、
最も力を入れられている。
ケンジントンの高級住宅地の店だからだ。
クッキングウェアもコーナー化されている。
道路側の一角には、
テスコ直営のファーマシー。
1996年の10月に、私はパリにいた。
シアルドール日本代表審査委員として、
パリ国際見本市に参加していたからだ。
その際、イギリスの審査委員が、
この店のことを教えてくれた。
専門誌『ザ・グローサー』のジェフリー・ハント記者。
この店は当時、最先端のフォーマットだった。
私はフェアが終わるとすぐに、
ロンドンを訪れて取材し、
月刊『食品商業』で分析紹介した。
今、20年ほど経過して、
その店を見ている。
随分多くの日本人が、
この店を視察に訪れた。
実に感慨深いものがある。
視察を終えて、
ホテルはノボテル・ロンドン。
全員が疲れ切って、
ロビーに集合。
私もテスコの店を歩きながら、
半分、居眠りをしていた。
部屋に入って、
湯に浸かり、
そのままベッドへ。
1万字の原稿も、
ヒースロー空港についた時に、
日本に送ったし、
明日から全開でロンドンを駆け巡る。
お楽しみに。
〈結城義晴〉