ヒラリー・クリントンの「ガラスの天井」と佐藤一斎の「壮にして学ぶ」
Everybody! Good Monday!
[2015vol24]
2015年も第25週。
そして6月の第3週。
今度の日曜日は父の日。
私自身は、楽しみにしている。
ヨーロッパの6月。
ロンドンは10時過ぎまで明るかった。
スコットランドや北欧は、
もっともっと明るい。
遥か来て白夜のカフェの異邦人
〈朝日俳壇より 武蔵野市・ 相坂泰〉
先週は俳句を取り上げなかったので、
今日は2週間分。
白シャツを白く洗つて干す至福
〈朝日俳壇より 横浜市・神野志季三江〉
雨の降らない梅雨どき、
白シャツの洗濯。
気分が、いい。
口笛を吹いて通る子夏来たる
〈日経俳壇より 国分寺・森正美〉
これもいい気分。
月見草白昼うんざりしてゐたり
〈朝日俳壇より 東京都・無京水彦〉
わかるなあ。
草色を出てあぢさゐの始まりし
〈同 福知山市・宮本幸子〉
日本にいると、
紫陽花を見たくなる。
青嵐吹き来るまゝに吹かれをり
〈同 西宮市・竹田賢治〉
自然を感じる。
それが生きている証。
はつなつや見あきしはずの家のなか
〈同 東京都・井原三郎〉
そしてふと、我が家を振り返る。
心に余裕を持って、
仕事に邁進したい。
さてヒラリー・クリントン。
アメリカ民主党の大統領候補。
ニューヨーク・ルーズベルト島で、
大規模集会を開いてスピーチ。
日経新聞夕刊が伝える。
「この美しい公園には、
元米大統領ルーズベルト氏の理念が息づく。
それは我々がなりたい国、
すなわち天井がない国だ」
女性の昇進を阻む障壁を、
「ガラスの天井」という。
「父親が娘に
『君はなりたいものになれる。
大統領にだってなれる』と
教えられるような国を築こう」
今月の月刊『商人舎』
特集は、
「女性が働きたい店・会社・産業」
ヒラリー・クリントン流に続けるならば、
「女性が働きたい国」
彼女はさらに、決め台詞。
「今回の大統領選で
最も若い候補者ではないが、
米国の歴史で最も若い女性大統領になる」
そして、変な表現だが、広く受ける。
「初めてのおばあちゃん大統領になる」
アメリカ人にも、
Glass Ceilingがあった。
日本のガラスの天井、
小売サービス業は、
女性がマジョリティであるからこそ、
逆に強固な防弾ガラスの天井がある。
しかしそれは実にもったいないことだ。
会社や産業の発展のために、
防弾ガラスをすり抜ける人財、
あるいはぶち破る人間の登場が必須だ。
さて今週の結城義晴のスケジュール。
今日は午前中、
東京・新小平へ。
第一屋製パン㈱の取締役会。
私は社外取締役。
午後も、会社の状態をヒアリング。
我が社の強みは何か。
そして何をどう、尖らせるか。
知恵を出しましょう。
1時間半で、福岡。
ハウス食品㈱広域営業部長の小須賀勇さん。
明日は「カレー&スパイスアクション」、
その「九州フォーラム2015」。
生まれ故郷に帰ってきて、
ちょっとだけ癒された。
今週はその後、
水曜日に海浜幕張で、
イオンのための二つの講義。
ここでひと段落。
ヨーロッパから帰って、動き詰め。
週末から父の日まで、
ちょっと落ち着く。
しかし今週はずっと、
佐藤一斎の言葉が頭を離れない。
『言志晩録』60条。
少(わか)くして学べば、
すなわち壮にして為すこと有り。
壮にして学べば、
すなわち老いて衰えず。
老いて学べば、
すなわち死して朽ちず。
私はまだまだ、
壮にして学ぶ段階。
まだまだ、学ぶ。
では、みなさん、
今週も、Good Monday!
〈結城義晴〉
[追伸]
第7回ミドルマネジメント研修会。
開催が1カ月後に迫ってきました。
7月14日~16日。
完全合宿制度。
知識商人の志を、
ドラッカー・マネジメントをベースに、
学んで、学んで、学ぶ。
ご参加、ご派遣をお願いします。