海の日・梅雨明け、「立地に合わせた店づくり」
Everybody! Good Monday!
[2015vol29]
今年も第30週。
7月は後半の2週間に突入。
weekly商人舎の日替わり連載。
月曜朝一・2週間販促企画。
今日は「海の日」。
国民の祝日。
全英オープンゴルフ開催中。
The Open。
今夏の会場はセントアンドリュース。
スコットランド。
私も、一度だけ、
ここでプレーしたことがある。
今回は悪天候のため、
日程が1日順延されて、
マンデー・フィニッシュ。
つまり月曜日に最終日。
イギリスでは日本時間の今夜。
海の日の祭日は、
ゴルフ・ファンにはとくに、
ありがたいご褒美か。
三連休の最終日の昨日は、
関東甲信地方が梅雨明け。
今日には、中・四国、近畿、東海で、
一斉に梅雨明け宣言。
何もかも美しく見え梅雨明くる
〈朝日俳壇より 横浜市・込宮正一〉
これは昼の部の句。
夜の部はこの一句。
満天の星磨き上げ梅雨明けし
〈同 鹿児島市・青野迦葉〉
暑いあつい梅雨明けだが、
夜は涼しい。
そして、気持ちの持ちようで、
すがすがしい人生を送ることができる。
一生涯我がまま気まま冷奴
〈同 伊賀市・福沢義男〉
冷奴には、そんな、
のびやかな自由さがある。
大切な商品だ。
俳人はきっと、
木綿豆腐の冷奴が好みに違いない。
そんな想像をさせてくれる句だ。
今週の私のスケジュールは、
比較的のんびりしている。
明日は午前中に、
商人舎MagazineのWeb会議。
午後は、第一屋製パンの営業マン会議。
私はマーケティングの講義をする。
明後日からは、
月刊『商人舎』8月号の原稿書き。
これも実に楽しい仕事だ。
内容は、秘密。
楽しみにしておいてください。
さて、一昨日の日経新聞に、
気になる記事。
「Jフロント旗艦店刷新」
サブタイトルが重要で、
「立地にあわせ店づくり」
当たり前のように見えて、
それがなかなかできない。
同社は大丸心斎橋店南館を、
インバウンド向けに改装する。
「関西を訪れる訪日外国人の消費取り込みが
激化しているからだ」
一方、東京の松坂屋上野店南館。
こちらは核テナントとしてパルコを入れる。
23階建ての建物の地上1~6階。
さらにシネマコンプレックスを導入。
松坂屋銀座店は2013年6月に閉店。
この跡地には、百貨店を出店しない。
「商業施設として再出発したほうが、
収益性が高まると判断」
Jフロントは、
「マルチリテーラー」を、
標榜している。
これはマルチ・フォーマットそのもの。
そしてこのブログで何度も書いているが、
衰退業態は立地が限定される。
百貨店は典型的な衰退業態だが、
まともな百貨店を続けることができる店は限られている。
だからJフロントは、マルチに展開する。
訪日外国人をターゲティングした店、
ファッションビルへの特化とシネコンの導入、
ショッピングセンター運営。
商圏内の競争状況を冷静に判断する。
マーケット・リーダーか、
マーケット・チャレンジャーか。
それならば業態内イノベーションを目指す。
マーケット・フォロワーならば、
異なるビジネスに転換する。
あるいはマーケット・ニッチャーを狙う。
百貨店という名称ながら、
何でも売る店から脱して、
顧客をターゲティングし、
ポジショニングする。
つまりSTPマーケティング。
百貨店ではもう、
当たり前の戦略だろう。
総合スーパーも、だんだん、
同じような業態になりつつある。
やがてスーパーマーケットも、
そうなるに違いない。
アメリカのクローガー、
セーフウェイ・アルバートソン、
そしてアホールドUSA、
デレーズ・アメリカなどを、
じっくり見ていると、それがよくわかる。
今週も、
自分の目で見て、
自分の耳で聞いて、
自分で考える。
では、みなさん。
Good Monday!
〈結城義晴〉