月刊『商人舎』9月号「ヤオコースタディ」責了後ハワイへ出発
昨夜8時から、
この商人舎公式ホームページは、
リニューアルされた。
お気づきだろうか。
マイナーチェンジして、
全体のデザインをすっきりさせた。
スマホや携帯電話でも、
読みやすくなっていると思う。
それから冒頭に、
白い横長の四角スペースがある。
これだけの流通情報が、
8年以上も蓄積されている。
検索機能を充実させてほしい。
私の要望を、
商人舎Web会議のメンバーが、
聞き入れてくれて、
実現した。
検索機能、
ご活用いただきたい。
大きなイノベーションというほどではないけれど、
すこしずつ少しずつ、改善する。
Webサイトも雑誌の誌面も、
もちろん店や売場も、
それは同じだ。
商人舎Magazineサイトともども、
ご愛読、ご活用、
お願いしたい。
昨夜というか今朝というか、
月刊『商人舎』9月号の最終責了。
午前5時まで、
横浜商人舎オフィスで仕事。
しかし、充実した雑誌になった。
1983年に私は、
『関西スーパースタディ』にかかわった。
それから1993年には、
『サミットスタディ』をプロデュースした。
その後、『ライフスタディ』は、
商業界社長を辞するころ、
発刊され、
ポリティカル・マーチャントの原稿を、
書いた。
その後、いま、
「ヤオコースタディ」ともいうべき一冊が、
見事に出来上がった。
発刊が楽しみだ。
これまでの別冊号に、
負けないものをつくった。
テーマは、
2015年時点のイノベーション。
無性に本が書きたくなった。
書かねばならないと思った。
横浜港が、今日も、
私を送り出してくれた。
今回は商人舎ビギナーズコース。
もう団員が集まってきて、
セルフ・チェックイン。
チェックインを済ませて、
結団式。
一人ずつあいさつをしてもらう。
そして日穀製粉の池田忠夫さん。
ドキドキ・ワクワク・ニコニコのセミナー。
まだみんな緊張しているが、
ドキドキ・ワクワク・ニコニコ。
帰るまでには全員がその気分になる。
そして猛烈に仕事したくなる。
私自身がそうだ。
JTBきっての添乗のプロフェショナルで、
1年に230日、海外を飛び回っている。
私のツアーには、
かならず付き添ってくれる。
ほんとうに心強いし、ありがたい。
そして30分ほど、
私の講義。
関西スーパーの創業者・北野祐次さん。
2013年に亡くなられた。
その北野さんは、
1959年(昭和34年)に会社を創業し、
その8年後の1967年(昭和42年)に、
初めてハワイを訪れる。
このハワイで、北野さんは、
タイムズの店長から貴重なコメントをもらう。
「スーパーマーケットは、
食べものを売る店だよ」
ダイエーを初め、
繁盛店は総合スーパーへと、
傾斜していた。
北野さんには、迷いがあった。
しかしそれが吹っ切れた。
食品小売業に徹しよう。
それが関西スーパーの、
「毎日のおかず屋」というコンセプトになる。
さらにこのコンセプトは、
荒井伸也さんの「内食材料提供業」へと、
論理づけされる。
川野幸夫さんの「何屋」かの問いになり、
ライフスタイルアソートメントや、
ミールソリューションストアへと昇華する。
アメリカのスーパーマーケットは、
いずれも迷いなく、
グロサリーストアであり、
フードストアである。
それが原点である。
事業は迷っていてはいけない。
ピーター・ドラッカーは、
イノベーションの「成功条件」を、
三つ上げている。
第一は、
「イノベーションは、
集中でなければならない」
第二は、
「イノベーションは、
強みを基礎としなければならない」
そして第三は、
「イノベーションは、つまるところ、
経済や社会を変えなければならない」
北野さんのイノベーションも、
この三つの成功条件にあてはまる。
そしてそれは「おかず屋」というコンセプトの、
シンプルさ、力強さに負うところ大である。
それを北野さんは、ハワイから学んだ。
私たちも、新しいイノベーションを、
ハワイで学びとろう。
ドキドキ・ワクワク・ニコニコの、
ビギナーズコースで、
スーパーマーケットやチェーンストアの、
一番大事なコンセプトと、
ホスピタリティを、
楽しみ、味わい、
体験し、学習しよう。
このメンバーの笑顔と姿勢を見てください。
充実した旅になる。
私はもう、このときに、
確信した。
では、行ってきます。
後はよろしく頼みます。
〈結城義晴〉