北関東豪雨をお見舞いし、エコス平富郎さんと対談する
台風18号がもたらした北関東の豪雨。
鬼怒川が決壊して、茨城県常総市は、
洪水の状態。
自衛隊の素早い救助活動で、
不幸中の幸いにも、
人的被害は最小限に留められつつある。
常総市本石下のアピタ石下店。
顧客30人と従業員80人ほどが、
2階に避難中。
1階は水没。
店長以下、従業員の皆さんには、
頑張ってほしい。
心より、お見舞いし、
健闘を祈りたい。
しかし、茨城、栃木など北関東は、
野菜の産地。
救助の手を差し伸べる一方、
野菜の値上がりが懸念される。
10月、11月は、茨城県産レタスが、
東京大田市場の出荷量の半分以上を占める。
稲作はいま、収穫期。
田圃に痛手を受けて、
収穫量は減少するだろうし、
作柄悪化も心配される。
酪農業にも影響は出る。
政府、行政の的確な対応を望みたい。
さて今日10日は、
月刊『商人舎』発刊の日。
10月号特集は、
YAOKO-Innovations
〈 1998狭山店⇒ 2015ららぽーと富士見店〉徹底解剖
20 世紀の最終コーナーを、
勢いよく曲がりきって、
21世紀初頭に先行集団に入り込んできた。
そして今、
先頭に立つスーパーマーケット・チェーン。
株式会社ヤ オコー。
1998年の狭山店リニューアルが
そのイノベーションの
先駆けとなったメモリアル店舗。
ここからライフスタイルアソートメントと
ミールソリュー ションの
コンセプトワークを成し遂げ、
2003年の川越南古谷店で
旗艦店舗のプロトタイプを作り上げる。
さらに2012年、川越的場店で
価格コンシャス要件を加えて、
最強のモデルを構築し、
2013年、東大和店で
その持続的イノベーションを成就させる。
しかしここで、ヤオコーは
別次元の課題に挑む。
新しいイノベーション。
今年2015年4月10日オープンの
ららぽーと富士見店である。
なぜ、ヤオコーは
この未知数の苦しい仕事に挑戦するのか。
そしてそれをいかに可能にするのか。
日本小売業界の天窓を開け放つが如き
イノベーションへのチャレンジを、
厳しくも優 しく検証しよう。
[Message of September]
ふたたび、みたび、自ら、変われ!!
自分の強みを知れ。
その自分の強みだけを見よ。
そして、自分のあり方を変えよ。
ほかの誰かになろうとするな。
自分自身を変えようとするな。
しかし、自分の生き方を変えよ。
ピーター・ドラッカーは説く。
ポスト・モダンの心得。
人間の生き方、企業のあり方。
自分の皮を脱ぎ捨てて、
本当の自分を見い出せ。
蛻変せよ。
だから、自ら、変われ。
ふたたび、変われ。
みたび、変われ。
変わるものを変えられる勇気を、
変わらぬものを受け入れる心の静けさを、
それらを見分ける英知を。
イノベーションに挑め。
イノベーションを起こせ。
イノベーションを楽しめ。
小さな成功に満足するな。
そこに安住するな。
留まるな。
自分が変わらねば
仲間を変えることはできない。
自分が変わらねば
会社を変えることはできない。
自分が変わらねば
社会を変えることはできない。
だから、自ら、変われ。
ふたたび、変われ。
みたび、変われ。
しかし、自分自身を変えようとするな。
ほかの誰かになろうとするな。
自分のあり方を変えよ。
そう、ヤオコーの総力特集特大号。
[contents]
ヤオコー社長川野澄人単独インタビュー
イノベーション、未だし!
「お客さまの生活が大きく変わるところまではいっていません」
単体26期連続増収増益の時系列決算評価
1人当り営業利益第1位の実力はこうして生まれてきた!
ヤオコー取締役販売部長小澤三夫が明かす
店づくり・売場づくりの進化プロセスモデル
Prologue
Hop 川越南古谷店開発
Step 川越的場店・東大和店開発
Jump ららぽーと富士見店開発
Epilogue
[Photo Report]
1998年改装オープンヤオコー狭山店
2003年オープンヤオコー川越南古谷店
2004年オープンヤオコーワカバウォーク店
2013年オープンヤオコー川越的場店
2014年オープンヤオコー東大和店
ヤオコーららぽーと富士見店の今
惣菜売場/青果売場/鮮魚/精肉/日配/酒/加工食品
冷凍食品/フードカルチャー/サービス
鈴木哲男の現場徹底分析
現場第一主義・商品第一主義・お客第一主義で
ヤオコーの売場づくりとMDを批評する
[徹底議論]ヤオコー旗艦店の店づくり
店舗レイアウト、店づくり、マーチャンダイジングに関して
真正面から語り合う
〈鈴木國朗・西川隆・結城義晴〉
Part1狭山店⇒東大和店の水準を超えた高い評価
Part2ららぽーと富士見店への大胆な提案
ヤオコー富士見店をMarketingする!!
埼玉県在住のヤオコー顧客に聞きました。
ヤオコー代表取締役会長川野幸夫さんが語る
「全員参加型個店経営」理論の真髄
[結城義晴の特集総括]
YAOKO-Innovationsの評価と行方
今号は㈱ヤオコーの全面協力のもと、
日本のスーパーマーケットの進化について、
徹底的に研究しました。
産業全体のレベルを引き上げることに、
貢献できれば幸いです。
そして川野澄人社長はじめ、
すべてのヤオコーの皆さんに、
心から感謝いたします。
スーパーマーケットを深く勉強したい人、
新しいチェーンストア理論を学びたい人、
本号は、新しい教科書です。
是非とも、この号から、
月刊『商人舎』読者になってください。
さて広島県福山市から帰京し、
昭島市のエコス本部へ。
2時間にわたって、
じっくりと平哲学を拝聴した。
平さんとは、2009年8月7日に、
ご一緒して富士の山頂を極めた。
その時の模様はこのブログに、
「2009富士登山記」として、
5回の連載にした。
そんな間柄もあって、多分、
私としか話せないような内容が、
どんどん出てきて、
オフレコのオンパレード。
しかし、大いに満足した。
対談の終り頃、
北関東の被害状況が、
平邦雄社長から直接、
informationされた。
エコスの店舗も被害を受けた。
平さんはすぐに対策を指示し、
常務取締役の三吉敏郎さんとともに、
私もそれを聞いた。
しかし最後には笑顔で写真。
対談の内容は、私の評論記事とともに、
『エコス50周年社史』に掲載される。
こちらも楽しみにしていただきたい。
それにしても北関東の豪雨。
ふたたびお見舞いし、
ライフラインとしての役割を果たせることを、
心から祈念したい。
〈結城義晴〉