敬老の日の新聞各紙の世論調査と自分で「考える葦」
Everybody! Good Monday!
[2015vol38]
2015年もとうとう第39週。
9月第4週のシルバーウィーク真っただ中。
Weekly商人舎の日替り連載。
月曜朝一「2週間販促企画」をどうぞ。
今日は敬老の日。
「老人」の定義。
大辞泉では、「年をとった人。年寄り」。
老人福祉法の具体的な施策対象は、
「65歳以上」を原則としている。
だから老人とは65歳以上か。
一方、「高齢者の医療の確保に関する法律」、
および「それに付随する各種法令」の規定では、
65~74歳までが前期高齢者、
75歳以上が後期高齢者。
さらに高年齢者雇用安定法では、
高年齢者「55歳以上の者」。
私はいまだ老人や高齢者ではないけれど、
高年齢者ではある。
総務省発表の「高齢者の推計人口」
65歳以上は、3384万人で、
総人口に占める割合26.7%。
前年より89万人増で過去最多を更新。
後期高齢者のさらに5歳上の80歳以上は、
1002万人で7.9%。
前年比38万人増で、初めて1000万人超。
2014年の65歳以上の就業者数は、
681万人で前年比45万人増。
11年連続。
65~69歳では男性の50.5%、
女性の30.5%が就業。
まだまだ頑張れるということ。
そして企業はこの年代の高齢者に、
いかに活躍してもらえるかを考えねばならない。
ダイバーシティとは、多様性。
女性と高齢者がその中心だ。
そして高齢者も、
自分のポジショニングを、
確立しなければならない。
すっかり秋の空。
雲の変化を楽しむ。
池には若い落葉が浮いて、美しい。
午後になると、また、
雲が変化する。
敬老の日は、空と雲だけでも、
楽しむことができる。
法師蝉思ひ直して啼き始む
〈朝日俳壇 柳井市・大西節子〉
さて、新聞各紙の世論調査。
安全保障関連法案可決を評価する。
安倍内閣の支持率は、
日経が支持40%、不支持47%。
8月末の前回調査以来、
再び支持・不支持が逆転。
一方、朝日新聞は、
支持35%、不支持45%。
読売新聞は、支持41%、不支持51%。
毎日は、支持35%、不支持50%。
安保関連法の今国会成立に関して、
日経は「評価しない」54%、「評価する」31%。
朝日は「よくなかった」67%、「よかった」16%、
読売は「評価しない」58%、「評価する」31%。
毎日は、「評価しない」57%、「評価する」33%。
政府の安保法に関する説明。
日経は「十分だ」12%、「不十分」78%。
朝日は「十分」16%、「不十分」74%。
毎日は「十分だ」13%、「不十分だ」78%。
各紙の性格や主張と、
世論調査の結果を見て、
自分で判断してください。
しかしこの機に、
自分がどんなメディアから情報を得ているかを、
各自がもう一度、確認しておくとよい。
私も実は今回、
自分の情報に偏りがないか、
チェックしてみて、
少なからず驚かされた。
新聞一紙だけ、
テレビ1チャンネルだけ、
雑誌一誌だけから、
情報を受けていないか。
テレビ局も、それぞれ、
新聞と連動している。
NHKは独自のスタンスに立っているが、
そのことも知っておかねばならない。
それから欧米の政治・経済メディアからも、
情報を得ておきたい。
アメリカだけではいけないし、
イギリスに偏るのもいけない。
フランスとドイツの情報も、
必要だ。
こう書いていると、
欧米の流通情報収集も、
同じだということがわかる。
身近な人からの聞きかじりだけ、
というのも危険だ。
一応、今回の安全保障関連法案に関して、
経済スタンスに立ち続ける日経の総括。
「安倍政権の重要政策に反対する強い批判層がいるが、
野党は受け皿になりきれていない」
まあ、そうでしょう。
しかし、安全保障に関して、
関心を持ち続け、監視し続ける。
それは今回の法案成立のあとの、
私たちの正しい姿勢。
そして次の国政選挙には、
是非とも投票に行きたい。
これは国会議事堂前のデモ隊の、
最後の提案だが、
それとは別にずっと、
私が提案してきたこと。
「選挙に行こう、投票しよう」
自分自身で情報を得て、
自分で考えて。
尾を切つて逃げた蜥蜴のやうな夏
〈同 川越市・橋本峯〉
最後にブレーズ・パスカル『パンセ』より。
「考えることが人間の偉大さをつくる」
〈断章346〉
そして〈断章253〉
「二つの行き過ぎ。
理性を排除すること、
理性しか認めないこと」
では、みなさん、
今週も、Good Monday!
〈結城義晴〉