秋分の日、イオンリテール取材とイオンモール幕張新都心
秋晴れの秋分の日。
祝日である。
同時に、1年を四等分して、
その一区切りがついた。
そんな感慨が深い。
秋分の正反対が春分。
秋分から八分の一行くと立冬。
四分の一進むと冬至。
少しだけ冬を意識させてくれる。
砂の如き雲流れ行く朝の秋
〈明治29年 正岡子規〉
さて私は京葉線に乗って、海浜幕張へ。
そしてイオンタワー。
祝日は正面玄関が閉まっていて、
通用口から中へ。
イオンリテール㈱の広報のみなさんが、
集まってくれて、話を聞く。
内容は、秘密。
1時間半ほど、
最新の取り組みを聞いて、
私の意見も言い、
いい感じ。
最近の取材は、
ただ聞くだけでなく、
ディスカッションになる。
それが互いにいい効果を発揮する。
右から三宅香さん、
井関定直さん、
一海徳士(いっかいのりひと)さん、
そしお世話になりました、鈴木茂伸さん。
三宅さんはイオンリテール執行役員広報部部長、
井関さんは南関東カンパニーの
ビジネスイノベーションチームリーダー。
一海さんも南関東カンパニーの、
コミュニケーション部広報グループマネージャー。
そして鈴木さんは、
コミュニケーション本部広報部の、
シニアマネージャー。
ありがとうございました。
イオンスタイルストア1階の食品フロアも、
ずいぶんと変わっていた。
いい方向へ。
このショッピングセンターを特集したのは、
月刊『商人舎』2014年1月号。
【特集】イオンモール幕張新都心
次世代型超巨大モールとフューチャーGMSを全裸にする!!
オープンしたのが2013年12月20日。
それから1年と9カ月。
ショッピングセンターも店舗も、
常に進化しなければいけない。
なぜなら第一に、
最初に登場した売り場が、
顧客の方にどんどん近づいていくからだ。
第二に、その顧客自身の生活が、
日々、革新されていくからだ。
店や商業集積は、
顧客の生活に近づきつつ、
ちょっとだけその先を読みながら、
二重に変化していく。
それがない店は、
時代のスピードから、
置いてきぼりをくってしまう。
長いこと店を見てきた。
流通ジャーナリスト歴も、
そろそろ40年。
だから私には、それがわかる。
それしかわからない、
といった方がいいかもしれない。
あの特集では、
岡田卓也名誉会長にインタビューした。
「商いは変わるが、理念は変わらない」
われながら、いいタイトルだなあ。
この時の岡田さん。
「現実は絶えず変わっていきます。
ですから商売もその変化に
合わせていかなくてはいけません」
「お客さまがいないと商売はやっていけません。
ですから重要なのはお客さまの動向を
どう読むかということだけです。
店舗のないインターネット販売でも、
お客さまさえいれば商売は成り立ちます」
「イオンの理念の中心は『お客さま第一』です。
イオンは小売業をまず『人間産業』と考えます。
お客さまも人間、
小売業に携わる私たちも同じ人間です。
それから『平和産業』であり、
『地域産業』であると考えます。
そして、絶えず革新をし続ける
企業集団であろうとします。
これがイオンの理念で、
いつの時代でも変わることはありません」
さて現在のイオンモール。
1階のイオンスタイルストアの脇に、
冷凍食品の専門店がある。
ルージュエブラン。
ROUGE ET BLANC。
フランス語で「赤と白」。
この中にフランスのピカールの売り場も入っていて、
ずいぶんと進化の跡がみられる。
素晴らしい。
しかし、まだまだです。
この店に関しても、その1年後に検証した。
月刊『商人舎』2015年1月号の[特別企画]
フランス冷食専門店ピカール深堀り研究①②
フランスまでフードコーディネーターを派遣して、
取材し、買い物し、試食して、
体験記にした。
こうしてみると、
Web商人舎magazineは、
実に便利だ。
いつでもどこでも、
すぐに過去の記事を検索して、
再学習することができる。
購読申し込みは、
こちらまで⇒
ショッピングセンター全体では、
WAONポイント5倍セールを展開。
このショッピングセンターは、
第4次増床計画まである。
真ん中にコストコがあって、
漁夫の利を得ているが、
それも商業集積の魅力を倍増させている。
秋晴れの秋分の日。
一日中、幕張新都心にいて、
存分に楽しんだ。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉