「コストコ本物論」と福岡の父の一周忌で考えたこと
Everybody! Good Monday!
[2015vol42]
2015年第43週、
10月も第4週です。
Weekly商人舎の日替わり連載、
月曜朝一・2週刊販促企画。
毎週月曜日に、
2週間を視野に入れて、
販促や営業の企画を簡潔に検証する。
今週24日(土)は「霜降」。
露が冷気によって、
霜となって降り始めるころ。
ああ、もうそんな季節か。
そして来週土曜日が、
サタデー・ハロウィン。
準備怠りなく。
といっても、
こういった準備は楽しいもの。
ハロウィンこそ、
自分が楽しまねばならない。
これから2週間。
10月末日まで、
仕事を楽しみ、
商売を楽しむ。
それは店頭に立つ者だけではない。
Daily商人舎は、コストコの記事。
国内24店舗目のコストコ岐阜羽島店、
11月20日オープン
リミテッドアソートメント、
補完店舗。
それが向かうところ敵なしの快進撃。
流通先進国の特徴ではある。
「コストコセール」などというゲリラ商法があるが、
これはコストコにとっては、まことにありがたい。
本物のコストコの魅力は、
本物しか提供できない。
それに本物が一番安い。
ゲリラ的「コストコセール」は、
その種まきと前宣伝をしてくれるし、
他の小売業が毎月のように、
コストコの売上げに、
大きく貢献してくれるからだ。
ずいぶん前に、
サンフランシスコ地区のバークレーボウルで、
トレーダー・ジョーのPBが売られていた。
これは一瞬のアメリカン・ジョーク。
それでもプライベートブランドも、
このくらいにならなければいけない。
コストコは大都市圏では数店、
他の都市圏でも1店ずつ。
やがて必ず47都道府県に出店する。
アメリカの43州480店の出店例を考えると、
それは判然としている。
日本の方が、アメリカよりも、
全国制覇は早いだろう。
コストコの本質。
それは月刊『商人舎』8月号。
Walmart +Target & Costco Wholesale…
「食を制する者」は誰か?
これも結城義晴書下ろし。
商売をやるからには、
本物にならねばいけない。
本物を目指さねばいけない。
私は、そう、思うし、
そんな企業や人々を応援している。
目先の売上げを稼ぐ。
自分の成績を上げる。
会社や店が生き残る。
それも大事だ。
しかし、自分の一生をかけて、
取り組む仕事は、
やはり本物でなければいけない。
大きくなくてもいい。
本物になる。
そしてこれは、
誰でも実現できるし、
誰でも目指すことができる。
今月の『商人舎』10月号。
私が書いたのは、
「結城義晴のチラシ広告進化論」
こちらもぜひ、読んでください。
毎月毎月、
ひとつのテーマに沿って、
取材し、調査し、考察し、執筆する。
それが私にとってとてもいい。
現在の仕事の仕方は間違っていない。
しかし問題は忙しすぎること。
さて、昨日から生まれ故郷の福岡県早良市。
昨年11月4日に逝った、
父・結城義登の1周忌法事。
菩提寺の地福山妙福寺 浄土真宗本願寺派。
私自身は熱心な信徒ではないが、
父はこの寺に肩入れしていた。
書院の前を小川が流れる。
「妙福寺庭園」として名高い。
結城一族との会食は、
叔父の結城信行翁の献杯で始まり、
父の思い出話に花が咲いた。
90歳になる叔父からは父のことを、
ずいぶんと聞かされた。
その叔父や父の母、
私にとっての祖母・ナカは、
99歳9カ月まで長寿を全うした。
息を引き取る前、
祖母は、最後に、
叔父に向かって言った。
「家の柿が食べたい」
叔父がちぎってきた柿をひとつ、
食べてから、逝った。
その祖母に一番似ていたのが、
父だと、叔父は教えてくれた。
亡母愉快こんな所に吊し柿
〈朝日俳壇より 東京都・蜂巣厚子〉
どの顔もあとは死ぬだけ土瓶蒸
〈同 壬生町・あらゐひとし〉
冬支度してふる里に別れけり
〈朝日俳壇 国東市・真城蘭郷〉
つかの間の帰郷だったが、
心は満たされた。
これから年末年始まで、
私も一気呵成に走り抜ける。
では、みなさん、
今週も、Good Monday!
〈結城義晴〉