国分・丸紅業務提携合意とハロウィン・ブレイク5つの理由
今日は第13回ドクターズ杯。
北は北海道、南は九州から、
選び抜かれたプレーヤーが集まった。
それぞれがそれぞれの技量を発揮して、
素晴らしいラウンドぶりだった。
伊藤園が運営するグレートアイランド倶楽部の、
コースコンディションも抜群。
11月13日~15日まで、
伊藤園レディストーナメントが開催される。
その2週間前ということもあって、
プロの試合並みのメンテナンス。
今日はバックティから、
それも一番奥のティ・ポジションでラウンドした。
優勝は九州の㈱エレナ会長の中村圀昭さん。
79で回って、ダントツの6アンダー。
おめでとうございます。
私は個人的には、自分のことより、
前原章宏さんの復活が嬉しかった。
㈱とりせん会長。
昨夜は鈴木達郎さんと激論した。
北海道の㈱ダイイチ社長。
そして意見はほぼ一致。
9月決算のダイイチの成績は、
上々の模様。
こちらも、おめでとうございます。
さて、国分㈱と丸紅㈱が、
業務提携に合意した。
国分は食品卸売業第3位、
丸紅は総合商社第2位。
昨年12月に包括的提携を発表して、
それがいよいよ合意。
昨年12月6日のこのブログで取り上げた。
「国分と丸紅、包括的提携の意味合いと
ふたりの國分さん」
私は国分をこう表現した。
「何色にも染まらない、高根の花」
取引先は国内メーカー1万社、
小売業3万5000社。
2014年12月期連結決算で、
売上高は1兆6034億円。
その国分が㈱ナックスナカムラ(大阪市)に、
51%を出資して傘下に入れる。
同社は丸紅の子会社の冷凍食品卸。
さらに㈱山星屋(大阪市)にも20%を出資する。
こちらも丸紅の子会社の菓子卸。
一方の丸紅は、
国分首都圏㈱に20%を出資し、連携する。
同社は国分の首都圏の中核子会社。
来年の2016年2月末までに、
相互出資は完了。
今後は冷凍・冷蔵設備の共同利用、
配送の共通化、
情報システムの共通化などが、
検討され、連携は進む。
1962年に刊行された『流通革命』
林周二著。
その先見性に驚かされるところもあるし、
いささか疑問を抱かざるを得ない部分もある。
食品卸売業の世界は、
規模にしてトップの三菱食品は三菱商事系、
第2位の日本アクセスは伊藤忠商事系。
そして、インディペンデントの国分が第3位。
その国分が丸紅と提携する。
国分はかつて、
豊田通商や三井物産と、
提携関係にあった。
つまり、三菱商事、伊藤忠商事を除く商社と、
相互に連携を図ってきた。
林周二は書く。
「『流通革命』 とは本質的に
チャネルの生産性向上に関す る
『経路革命』に他ならない」
そしてここから、
垂直統合や水平統合が進む。
総合商社という金融資本が、
食品卸売業を水平統合することは、
林の先見性を示しているとも考えられる。
私は、300年の歴史を超えた国分が、
あくまでインディペンデントな存在でありつつ、
総合商社と対等な関係を結ぶことは、
むしろ国分のレーゾンデートルだろうとみている。
第12代國分勘兵衛さん。
現在の国分㈱の会長兼社長。
そして國分文也さん、
丸紅㈱が設立されてから11代目の社長。
全く偶然にも、
同じ國分姓を名乗る二人の國分さんが、
この提携のカギを握る。
さて今週土曜日はハロウィン。
「ハロウィーンが日本で大ブレイクのナゼ?」
YOMIURI ONLINEの後藤裕子さんが書く。
本来は、ヨーロッパ発祥のお祭り。
収穫祭の日、お化けに 扮 した子どもたちが
「お菓子をくれないと、いたずらするぞ」と、
近所の家々をまわってお菓子をねだる。
しかし日本では、
顔に血糊を塗ったゾンビや魔女、
アニメのキャラクターに扮した若者が
繁華街に繰り出す。
その経済効果を日本記念日協会が推計。
2010年には380億円だった。
2014年に1100億円で、
4年間で約3倍。
今年の見込みは1220億円。
バレンタインデー市場が1080億円だから、
それを抜いたとマスコミも大騒ぎ。
なぜか。
後藤記者は様々な仕掛け人に取材。
その論旨を要約すると、
第1に、そもそも「日本人」は
「“イベント”や“流行”に弱い」
第2にハロウィンが日本に広まった理由は、
「まさに“仮装”にある」
つまり「コスプレ」
「コスプレ」は「コスチューム・プレイ」の略、
和製英語。
しかし英語でもcosplayで使われる。
「コスプレは、
“オタク”たちが築き上げたオタク文化だ。
一般人はコスプレに興味があっても、
なかなか境界線を超えられなかった。
ところがハロウィーンイベントのおかげで、
コスプレはオタク文化から解放され、
みんなで正々堂々と楽しめる娯楽になった」
第3に、ハロウィンには、
「自分のために
仮装グッズを選ぶ楽しさがある」
クリスマスもバレンタインも、
「恋人や家族など“誰か”に
プレゼントを渡すイベントだ」
ハロウィンは、「自分」の主張。
ギフトでも「自分へのプレゼント」などという、
甘ったるい言い方があるが、
それに近い感覚。
そして第4に、SNSの普及が、
ハロウィン・ブレイクに一役買っている。
ソーシャル・ネットワーキング・サービス。
「SNSで『リア充』をアピールしないと、
落ち着かないという人も多い」
「リア充」とは「日常生活の充実ぶり」のこと。
ハロウィンの派手なグッズ、
かわいいお菓子。
被写体にぴったり。
普段はできない仮装姿も、
SNSに投稿できる。
そしてついでに第5に、
AKB48『ハロウィーン・ナイト』という新曲。
それが今年のブレイクの引き金になった。
後藤記者の結論。
「ハロウィーンは、
元々日本にあったコスプレ文化をうまく取り入れ、
子どもがお菓子をもらうために近所をまわる
“ご近所コミュニケーション”から、
大規模なパレードや仮装パーティで盛り上がる
“秋祭り”へと変貌を遂げた」
つまり「仮装を楽しむお祭り」
だから日本中の店が、
「仮装を楽しむお祭り」に参加しよう。
今日と明日、明後日。
まだ間にあう。
そこんとこ、よろしく。
〈結城義晴〉