閑話休題〈「みんなの」Japanese Grocery 〉訪問
サンアントニオ市。
テキサス州で第2位の人口で全米第7位。
第1位はヒューストン市で全米第4位。
テキサス第3位がダラス、
第4位は州都オースティン。
サンアントニオは結構、
すごい都市だ。
そこにHEB本社がある。
テキサス州の都市圏としては、
第1位がダラス・フォートワース都市圏で、
全米にすると第4位。
第2位がヒューストン大都市圏で全米6位。
そして第3位が,
サンアントニオ・ブラウンフェルズ都市圏、
その次がオースティン・ラウンドロック圏。
いずれも100万人以上の都市圏だ。
全米都市圏のトップはニューヨーク周辺、
第2位はロサンゼルス周辺、
第3位がシカゴ周辺。
これは妥当なところ。
しかしダラス・ヒューストン周辺の合計は、
ロサンゼルス周辺に匹敵するくらいで、
テキサスは人口も多いし、
だから産業も発展している。
サンアントニオには毎年、
1000万人以上の観光客が訪れる。
西部開拓時代の面影を色濃く残す。
テキサス独立戦争跡のアラモ砦がある。
米国のベニス「リバー・ウォーク」がある。
空港のイミグレーションを抜けるとき、
ダラスで「サイト! シーイング~ッ!」と、
答えると、しつこく質問される。
ダラスにはなんと、
サイトシーイングする名所がないからだ。
しかしサンアントニオではニコリとされて、
「Have a nice trip‼」
そのサンアントニオに昨日、到着。
タワー・オブ・ザ・アメリカズ。
The Tower of the Americas、
高さ約229m。1968年の国際博覧会のために開設され、
1996年まで全米第1の展望タワーだった。
今日の私は、少しゆっくり。
それでも朝10時から出動。
HEBのいい店を発見。
最新のフード&ドラッグ。
日夜、進化しているところは、
ホールフーズに似てきた。
もう一つ、都市型フード&ドラッグ。
ダウンタウンの店で、
HEBの歴史上第4号店。
それを改装して、
見事なアーバンスタイル店舗とした。
サンアントニオで、
52.7%の占拠率を誇る、
マーケット・リーダー。
当然ながらマルチ・フォーマット作戦。
それが一つ一つ、完成に近づいている。
もちろん郊外のホールフーズは、
相変わらず素晴らしい。
店ごとに趣向が凝らされている。
ホールフーズは、
隣のオースティンに本部を置くが、
広域商圏型フォーマットで、
驚くなかれ、サンアントニオのシェアは、
1.2%のマーケット・ニッチャー。
トレーダー・ジョーの店は、変わらない。
しかし壁面のイラストはサンアントニオ。
サインやPOPもこの地独特のもの。
どの店も同じでない。
変わっている。
それは変わらない。
TJもシェア0.9%の、
マーケット・ニッチャー。
そしてスプラウツ・ファーマーズマーケット。
上場以来、最近は、居抜き出店が多い。
その居抜きの店を実にうまく改装。
その工夫が本当に、いい。
スプラウツの実力を見せつけられた。
スプラウツもマーケット・ニッチャー。
新参者は占拠率0.3%。
ウォルマート・スーパーセンターは、
変わらない。
どの地域でも、
ウォルマートはウォルマート。
クリスマス・デコレーション満載。
早仕掛け・早仕舞い・際の勝負。
しかしテキサス第3の都市圏
サンアントニオでは、
ウォルマート・スーパーセンターも、
シェア20.1%の、
マーケット・チャレンジャーだ。
ただし、それでも堂々たる挑戦者だ。
明日からの視察の下見を兼ねた勉強だったが、
ずいぶんと予定を変更することにした。
いつもいつも、
ベストを目指したい。
ついでといっては失礼だが、
「みんなの」を訪れた。
「Japanese Grocery」
ひらがなの「みんなの」が、
懐かしい気分にさせてくれる。
入口の黒板にPOP。
小さな50坪ほどの店。
入口右手にコメ。
よく売れる。
そして日本食グロサリー。
即席めんも、きちんとある。
店舗の奥壁面がリーチインケース。
刺身、肉なども、品ぞろえされている。
店舗左は雑貨。
ダイソーのようだ。
そして小さなレジ。
こんな小物HBCもアメリカ人に売れる。
だから英語でPOPが書かれている。
そして現在のプロモーション。
補充陳列中。
出口には「ありがとうございました」
オーナーのYuka Melissa Dorseyさんは、
リバース・インターナショナル・ツアー社の、
現役女性社長でもある。
女性だけのジャパニーズグロサリーストア。
頑張ってほしい。
「みんなの」もまぎれもなく、
マーケット・ニッチャー。
マーケット・ニッチャーは、
ホールフーズからみんなのまで、
様々だ。
それがコンテスト型競争のよいところ。
今日の主役は、
一番ちいさな「みんなの」だった。
今日の一日もYukaさんに、
本業のアテンドをしていただいた。
明日からまた、弾丸ツアー。
私も頑張ります。
(つづきます)
〈結城義晴〉