日本アクセス田中茂治社長interviewとライフ品川御殿山店
北日本と日本海側に降雪。
「常盤勝美の2週間天気予報」。
weekly商人舎火曜日の超人気シリーズ。
今週の概況は、
「週前半と週半ば、
日本付近を低気圧が通過する。
週半ばの低気圧は発達しながら
北海道の東に抜け、
27日(金)頃は強い冬型の気圧配置となる。
そして上空には強い寒気が流れ込む」
その今週のウェザーMD。
ポイントは三つ。
第1は、「ようやく鍋物の積極的な展開を」
「バリエーションの豊富さをアピールすると、
お客様にとって目移りするほどの
ウキウキな売場になる」
第2は、北海道だけでなく、
「東北~新潟・長野付近まで
本格的な雪対策売場の展開を」
第3は、「今週は陽気の変化が非常に激しく、
体調を崩しやすい状況となるため、
風邪薬やうがい薬、胃腸薬、マスク、
生姜湯、葛根湯、ドリンク剤などの売場も強化」
そして来週の概況、
「週前半は冬型の気圧配置だが、
北日本以外はまだこの時期長続きしない。
東日本から西日本では
緩やかに高気圧に覆われる。
上空の寒気は週前半には
日本の東海上に抜ける見込み」
毎週火曜日。
この2週間天気予報を、
必ずちょっと覗いてください。
そうすると2週間の視点を持ちつつ、
仕事に臨むことができる。
それが、
2週間マネジメントサイクルの、
グライダー効果となる。
このグライダー効果は、
月曜朝一「2週間販促企画」も同じ。
月曜・火曜のweekly商人舎は、
この2週間マネジメントの、
サイクルをつくることを意図した企画だ。
さて、日経新聞夕刊。
ウォール街ラウンドアップ。
タイトルは「年末商戦と2つのターキー」
見出しは洒落ている。
アメリカ連邦公開市場委員会が、
利上げを始めるが、
その利上げペースを決めるのは、
米国内総生産の7割を占める消費の強弱。
ホリデーシーズンに突入。
「米国人は感謝祭の26日、
七面鳥の丸焼きで腹ごしらえしたうえで、
同日夜から大手小売店で
一斉に始まる目玉セールに列を作る」
感謝祭当日、たいていの小売業は閉店した。
しかし2010年にウォルマートが禁を破って、
営業を始めると、シアーズがそれに追随。
しかしアメリカ小売業最大の書き入れ時は、
サンクスギビングデーの木曜日の翌日の、
ブラックフライデー。
つまり、今日。
全米小売業協会の年末商戦予測。
今年のホリデーシーズンは、
前年比3.7%プラスの強気。
一方、トルコ(Turkey)によるロシア軍用機撃墜。
中東情勢の混迷ぶりを象徴。
「オバマ大統領は25日夕、
ホワイトハウスの庭に姿を現し、
料理されるはずの七面鳥に
恒例の『恩赦』を与えた」
そしてオバマのコメント。
「普段通りに感謝祭の週末や
旅行を楽しんでほしい」
ニューヨーク特派員の佐藤大和さんの結び。
「2つの『ターキー』が交錯し、
注目の米国の年末商戦が始まる」
ちょっと無責任な感じの終わり方だが、
洒落てはいる。
さて神戸の流通科学大学から帰って、
今日は東京・品川区大崎へ。
アートヴィレッジ大崎セントラルタワー。
クリスマスデコレーション。
㈱日本アクセス本社を訪問。
最初に20分ほどのビデオを見せてもらう。
知った顔が次々登場して、
思わず笑顔。
代表取締役社長の田中茂治さん、
インタビュー。
思う存分、ズバリズバリと、
語っていただいて、
私も気分爽快。
「あってもなくてもよい卸ではいけない。
なくてはならない卸にならなくては」
まさに私の持論のポジショニング戦略。
その卸売業版。
1962年に林周二さんが指摘した。
「ある種の商品に関しては、
問屋を排除するどころか、
逆に効率のよい共同チャネラー的性格を持つ、
共同集荷=倉庫=配給業者としての、
また強力な技術情報と宣伝センターとしての、
超卸業者を作ることが必要であるかもしれない」
田中さんの「創発」コンセプトは、
2015年の今、まさにこれだ。
いい写真でしょう。
詳細は余すところなく、
月刊『商人舎』12月号に掲載。
日本アクセスを辞して、
ライフ品川御殿山店へ。
三井不動産が再開発した「パークシティ大崎」。
その商業施設が「大崎ブライトプラザ」
ライフコーポレーションは9月11日、
この「300坪以下のプロトタイプ」をオープン。
売場は251坪、初年度年商14億5000万円の計画。
商圏1km内に約3万3000世帯・6万人、
8割近くが2人以下の少人数世帯。
30~40代の住民の構成比が4割。
近隣に自社内競合店2店。
大崎駅前の大崎ニューシティ店、
JR五反田駅通り沿いの東五反田店。
そこで、大崎ニューシティ店はベーシック型、
この品川御殿山店はアッパー型。
機能のすみ分けによって、
商圏内のシェアアップを図る。
これも私の持論のマルチフォーマット戦略。
300坪以下の売場で500坪型並みの、
6515アイテムの品ぞろえ。
ライフは生鮮の栗橋PCと惣菜の船橋PCを持つ。
同店は小型店の少人件費を実現するために、
プロセスセンターをうまく活用して、
インストア作業軽減策を模索する。
しかし生鮮・惣菜部門は、
最新のマーチャンダイジング展開。
だからチラシも別々、
販促企画も異なる。
ん~、はじめのうちは、
それでもいいかもしれないが、
徐々に変わっていくだろう。
品川御殿山店は、
「店を訪れたらサプライズ‼」の、
インストアマーケティングの方向に行くだろう。
そうしなければ、
マルチフォーマットのシナジー効果は出ない。
それからもう小型店の弱点が出ていた。
夕方の書き入れ時に品切れ続出。
急に寒気団が訪れるという陽気変動。
まさに2週間天気予報を、
見ておいてほしいところだが、
それでもこの意欲には敬意を表しておきたい。
正式に取材をして、
分析する価値のある店だ。
店頭の巨大盆栽のような植樹。
ライトが当たって美しかった。
田中茂治さんに会えたし、
ライフ300坪型プロトタイプを見られたし、
満足、満足。
アメリカでは今日から、
サンクスギビングデーが始まっている。
二つのターキーに思いをはせながら、
いざ、年末商戦へ。
しかしお天気頼みの年末年始。
2週間マネジメントのグライダー効果。
大いに活かしてもらいたい。
〈結城義晴〉