日経連載「流通第三極」と万代ドライデイリー会の報告/講演
今日は朝から、東海道新幹線。
残念ながら、富士の姿は見えない。
裾野は見えるが、
上のほうには、雲がかかる。
そしてすぐに、富士川。
さて日経新聞総合欄の『迫真』
連載「動き出す流通第三極」
その第1回。
第三極とは、
ファミリーマートと、
ユニーグループホールディングス。
統合会社の国内店舗年間全店売上高は、
単純合算で約3兆8000億円。
ファミリーマートはコンビニの三番手、
ユニーは総合スーパーの三番手。
来年9月と発表されているから、
経営統合すれば、
三番手同士の第三極。
記事自体は「幻の人事」がイントロ。
「ユニーGHD会長兼最高経営責任者
ファミリーマート会長・上田準二」
ただし、この話、
あまり愉快ではない。
特に現場の店長や店員、
本部のバイヤーたちにとって。
さらにこの件に関してはずっと、
どこからか日経にリークがあって、
記者がそれに飛びついて、
その都度、記事にしているところがある。
これも現場の人間にとって、
おもしろい話ではない。
経営統合は速やかに行うべし。
そして次の方針を鮮明にすべし。
新聞報道が先行すべきではない。
現場が仕事しやすい環境を作る。
それが意思決定をするトップの、
義務だし、責任だ。
さて新幹線は、
ユニー本部のある名古屋を過ぎ、
新大阪へ。
すぐにホテルアゴーラリージェンシー堺へ。
万代ドライデイリー会総会。
㈱万代の取引先の会。
万代副社長の山下和孝さんが、
直近3カ月の業績報告。
29カ月連続予算達成中。
私は聞き逃したが、
「ブリの立ち売り」の話が、
よかった…らしい。
その後、11月の米国勉強会の報告。
9つに分かれた各班から、
それぞれのテーマに沿って、
調査と観察と行動提起がなされた。
1班はエビを中心に水産部門の報告。
2班はカットフルーツと青果の調査報告。
3班はライブ感のある売り場づくりをテーマにした。
4班は調味料やスパイスを調べ、
アメリカの豊富なアソートメントを考察した。
5班は住関連チームで、
「食とのコラボ」を提案した。
6班は、店舗からの情報発信の重要性を確認し、
それを実現する決意表明。
7班も現場から「商品に主張させる」提案。
8班はミート・チームで、
「アメリカ-日本=可能性」とまとめた。
そして最後に9班は、
HEBから「これやな!」と感じ取り、
自分たちの商売のやり方に、
自信を深めたと報告。
9班までの報告が終わると、
間をおかずに、
結城義晴の総括と講演。
毎回90分くらい講演しているが、
今回は全チームの報告に時間を割いて、
私は45分ほど。
各班ごとに、一言ずつ、
コメントして総括。
メーカーや卸売業の人たちと、
万代の店舗、商品部のメンバーとの、
コラボレーション。
この「経験の共有」が、
本当のコミュニケーションを生む。
そのあと、私の講義の結論は、
マーケット・リーダーの戦略の本質。
ご清聴を感謝したい。
講演が終わると、
分科会に分かれて、報告会。
そして全員着席の懇親会。
開会の挨拶は、山名昇さん。
この会の副会長で、
ケイ低温フーズ社長。
山名さんは、
私の「自ら、変われ‼」を引用して、
スピーチしてくれた。
そして怒涛の懇親。
あっという間に、時間がやってきて、
中締めは畑中秀太さん。
㈱あらた関西支社長。
全員で三本締め。
私は加藤徹さんと写真。
もちろん万代社長。
アメリカにご一緒した黒田久一さん。
㈱三晃社長。
黒田さんは、
商業界スパークルで学んだ、
超のつく勉強家。
㈱アドバンス社長の磯田雅人さん。
同社は万代グループのメーカー。
そして常務取締役の阿部秀行さん。
最後はやはりMiracle前田。
今日の会も前田さんが仕切った。
ご苦労様。
マーケット・リーダーは、
イノベーションが途切れると、
すぐにマーケット・フォロワーになってしまう。
おそろしい。
〈結城義晴〉