結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2015年12月11日(金曜日)

USP望年会に参加し、イオンスタイル御嶽山駅前店を訪問

野坂昭如が逝った。
85歳。

1967年に37歳で、第58回直木賞受賞。
『火垂るの墓』『アメリカひじき』

実は前年の1966年に、
五木寛之が『蒼ざめた馬を見よ』で、
第56回直木賞をとっていて、
二人はいつもライバルのように見られた。

私たちは学生時代から、
「ノサカ」「イツキ」と呼び捨てにしていた。

ノサカは「焼跡闇市派」を名乗り、
無頼派で自由奔放。

やりたいことを何でもやった。

イツキはそれをまぶしそうに見ながら、
ひたすら小説を書いていた。

その五木寛之も83歳。
セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文さんと、
同じ年だ。

五木が朝日新聞に寄稿。
これ以上のものは書けない。

「いずれどちらかが先に
逝くだろうと覚悟していたが、
突然の訃報に呆然としている。

新人として登場した頃から、
偽悪、偽善の両面を役割分担しつつ、
微妙な距離感を保って
50年あまりが過ぎている」

もちろんノサカが偽悪、
イツキが偽善。

それを自ら言ってしまうところが、いい。

「ジャーナリズムの奔流の中で、
くじけそうになるたびに、
野坂昭如は頑張っているじゃないか、
と自分をはげましたものだった。
そんな意味では、恩人でもあり、仲間でもあった。
大きな支えが失われたようで、淋しい」

「無頼派を演じつつも、
傷つきやすい芸術家だったと思う」

「野坂昭如、ノーリターン。合掌。」

同感して、黙祷。

さて、昨夜はUSPの「望年会」に参加。
築地のフグの名店「天竹」。DSCN7762-1

初めは6人から始まったこの会も、
今年は全館を借り切っての懇親。
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われわれは2階の席だったが、
3階、4階にもたくさんの人が集まった。
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USPは「ユニバーサル・シェル・プログラミング」の略、
情報システムを構築するIT企業。

當仲寛哲さんが主宰して、
創業12年目を迎え、
今や40名のスタッフを抱える。

その當仲さんの乾杯のあいさつ。
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ポルトガルとアメリカで起業し、
グローバルに活躍している。
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これまでで最高のあいさつだった。
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當仲さんは『商人舎magazine』で毎月、
連載してくれている。

タイトルは、
「リテイル・インフォメーション・システム論」
すでに30回を超えている。

こちらもぜひ、ご愛読いただきたい。

会に参加した人が
馬頭琴を奏でてくれた。
モンゴルの遊牧民の間に古くから伝わる楽器で、
棹の先端部分が馬の頭の形をしている。
DSCN7778-1

さて、私のテーブルはなじみの人たち。
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左から和田光誉さん、村上篤三郎さん、
大久保恒夫さん、山口紀生さん。

和田さん、村上さん、山口さんは
商業経営問題研究会(通称RMLC)のメンバー。
大久保さんはセブン&アイ・フードシステムズ社長。

フグ料理とヒレ酒を堪能しながらの会話。
大いに楽しんだ。

その後、銀座に出て二次会。
アークス常務の古川公一さんと、
日経新聞の白鳥和生さん。

気の合う人たちばかりで、
飲み過ぎた。

今日は朝から3000字の原稿を仕上げ、
午後は東京・四谷へ。
セブン&アイ・ホールディングス本部。
DSCN8047-1
報の清水克彦さんには、
お世話になった。

それから夕方には、
イオンスタイル御嶽山駅前店へ。
DSCN8035-1
東急池上線の御嶽山駅前に、
今日、オープンしたばかり。

1階と2階が食品、リカー、
3階にドラッグと住関連。

さまざまなチャレンジをして、
「とんがり度」は合格。

なかでも2階中央に設けた「バル」は意欲的。
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ワインと一緒に生ハムなどを提供する。
朝食、昼食メニューもある。

ただし、このバルで、
飲んでもらい、食べてもらう商品は、
必ず売場で展開されていること。
それが強烈にアピールされていること。

イータリーのこの標語。
忘れてはならない。
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We Cook what we Sell
and we Sell what we Cook.

視察の後に、ワインを1杯楽しんでいたら、
お二人がやってきてくれた。
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左が店長の河井祐介さん。
右が大前一也さん。
大前さんは南関東カンパニー東京事業部長で、
昨年、アメリカ研修に参加してくれた。

さらに声をかけてくれたのが、
隣でワインを飲んでいた小島里花さん。
イオンリテール住居余暇商品本部。
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朝から応援に来ていて、
仕事を終えての一杯。
「いつもブログを見ています」

ありがとう。

イオンスタイルは、
どんどん進化している。

11月21日にオープンした板橋前野町店に続き、
この御嶽山駅前店も、
イノベーションに満ちている。

アメリカからもヨーロッパからも、
もちろん日本やアジアからも、
大いに学ぶべし。

しかし形だけではいけない。
その本質をこそつかんでほしい。

〈結城義晴〉


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