第8回ミドルマネジメント研修会S級獲得者発表と「人を残す」
Everybody! Good Monday!
[2015vol50]
2015年第51週。
あと2週間と5日で、
今年が終わります。
障子貼り終へて家ぢゆう明るうす
〈朝日俳壇より 八王子市・大串若竹〉
大掃除の季節です。
パソコンのゴミ箱無限大掃除
〈同 富士市・蒲康裕〉
宇宙に通じているかのような無限のゴミ箱。
これも大掃除。
もう年末商戦に入っていて、
来週は水曜日23日が天皇誕生日、
翌木曜日がクリスマスイブ、
そして金曜日のクリスマス。
金曜日の夕方には、
劇的な衣替えをして、
和風の歳末商戦に突入。
「早仕掛け・早仕舞い・際の勝負」
Weekly商人舎、
月曜朝一・2週間販促企画。
今日が日本のサイバーマンデーだと、
報じています。
よろしくお願いします。
気をつけてなほ気をつけて風邪貰ふ
〈同 平塚市・日下光代〉
みなさんも、風邪には気をつけて。
それでも貰ってしまうのが風邪だが。
年末を迎えた忙しい時に、
第8回商人舎ミドルマネジメント研修会の、
S獲得者の発表。
今年10月20日・21日・22日に、
ニューウェルシティ湯河原で開催。
ご承知のように、2日目、3日目の朝、
理解度テストを行い、
その後、課題レポートを提出してもらった。
それらを厳正に審査して採点し、
SからA・B・C・Dまでの成績をつける。
そのSの獲得者。
相対評価ではなく、
絶対評価。
だからこれまでも、これからも、
変わらない評価。
Sをとることにも、
変わらぬ意義がある。
さらにこの結果はすでに、
個人には点数まで伝えられているし、
会社には等級だけが報じられている。
あくまでも個人の理解度をテストし、
その理解が足りない点は、
個人の努力で再学習してもらいたいと、
商人舎は考えているからだ。
成果は個人の成長で、
会社はその個人の成長の恩恵を受けて、
業績を上げることができる。
では、発表しよう。
今回はアイウエオ順。
植田達也さん
株式会社関西スーパーマーケット
今福店 副店長
内河好博さん
日穀製粉株式会社
総務本部 経理部 経理課長代理
原 君代さん
株式会社キョーエイ
作業改善プロジェクト コントローラー
平栁広美さん
株式会社万代
財務経理部チーフ
船越正和さん
株式会社マツモト
店舗運営部 ブロックマネジャー
心から、おめでとう。
8人のS獲得者、
女性が3人。
素晴らしい。
明治生まれの政治家・後藤新平の、
倒れる前の言葉。
「よく聞け、
金を残して死ぬ者は下だ。
仕事を残して死ぬ者は中だ。
人を残して死ぬ者は上だ。
よく覚えておけ」
私も人を残して死にたい。
もちろんS以外の人たちも、
自分の理解度を知ったうえで、
知識商人を目指してほしい。
そして成果を上げてほしい。
マネジメントとは、
「人の強みを生かして成果を上げること」
ドラッカー先生が教えてくれている。
さて自民党と公明党、
2017年4月の消費増税の際、
軽減税率を採用して、
その範囲を合意。
「酒と外食を除く食品全般」
土曜日に内田憲一郎君の結婚披露宴で、
下村博文衆議院議員と同席した。
元文部科学相で、多忙な中、
2時間も宴に参加してくれた。
その時にも、私、
流通業界・経済界はこぞって反対で、
私も反対であることを言った。
相場が2割も変動する生鮮食品などで、
2%分の税を軽減しても、
消費者国民はそのありがたみを、
感じることはほとんどない。
10%の消費税でいい。
その代り、所得の低い人々へは、
給付金でカバーする。
何しろ、前提は、
この3年間で5割も増税して、
低所得者・高齢者を苦しめるのだから。
後藤新平が生きていたら、
なんというだろう。
金を残すは下策、
事業を残すは中策、
人を残すは上策。
故中内功ダイエー創業者は、
きっと後藤新平の言葉を、
思っていたに違いない。
中内さんは巨額の借金を残し、
ダイエーグループという事業体は残せなかったが、
しかし多くの優秀な人材を残し、
そのうえ流通科学大学という、
人材養成機関を残した。
まさに「人を残す」の実践者だった。
中内さんと後藤さんが生きていたら、
この軽減税率になんというだろう。
しかし、それでも私たちは、
世の中に貢献できる人間となって、
この年末に成果を生み出す。
世の中のために。
では、みなさん、
Good Monday!
〈結城義晴〉