一の湯・小川晴也の「サービス業の生産性」と「土俵と相撲」
「土俵をつくることと相撲を取ることは、
分けて考えなければならない――」
民主党の枝野幸男幹事長の言葉。
10年以上前、党憲法調査会長だった。
朝日新聞『天声人語』が引用した。
枝野は憲法を「土俵」にたとえ、
各党の政策等の競い合いを「相撲」に見立てた。
いろいろな議論をするときに、
「土俵」と「相撲」のたとえは、
実に有効だ。
いつもいつも、
相撲を取ることばかり考えていると、
土俵をつくることはおろそかになるし、
相撲と土俵を混同してしまう。
たとえばポジショニングは、
土俵をつくることだ。
そのポジショニングの中で、
相撲のとり方を考える。
相撲の取り方を指導する親方は、
土俵のつくり方を知らない。
いや、土俵はつくれない。
これは重大なことだ。
さて、朝のNHKニュース、
『経済フロントライン』
「一の湯」が取り上げられ、
社長の小川晴也さんが登場。
「サービス業‟生産性革命”」
故渥美俊一先生の愛弟子でもあって、
サービス業の生産性革命を果たす。
一の湯は、下足番を廃止し、
客室案内係もなくした。
顧客は布団も自分で敷く。
しかし箱根の老舗旅館としては、
9000円の破格の宿泊費。
さらに業務シフトも見直して、
例えばフロント係は、
夕食配膳係を兼務する。
その結果、
1人当たり生産性は3.5倍に上がった。
小川さんは語る。
「生産性がよくなることは、
気持ちよく作業ができることです。
そしてお客様の印象も良くなる」
日本のサービス業の生産性は、
1人あたり年間729万円。
製造業は904万円。
これを上げねば、
人手不足も人材不足も解消できない。
しかしそれよりも、
小川さんの言う通り、
「生産性の向上は、
顧客の印象を良くする」
これこそ商売の真理だ。
素晴らしい。
今日は朝から、
横浜商人舎オフィスに来客。
㈱万代の津田睦さんと東尾里江さん。
津田さんは人事部マネジャー、
東尾さんは人事部教育チームマネジャー。
その後、千葉の幕張海岸へ。
駅前にショッピングセンター。
向こうにイオンとイトーヨーカ堂。
このイオンは2000年にカルフールだったし、
ヨーカ堂のマークは鳩だった。
カルフールは生産性の基準が満たされず、
撤退し、その店はイオンの傘下に入った。
懐かしい。
そしてイオンタワーannex。
このビルも2011年までは
幕張東京海上ビルだった。
その奥にイオンタワーがあるが、
今日は取材。
私の隣は、加藤修一さん。
右は鈴木茂伸さん。
加藤さんはイオンリカー㈱商品企画本部イオングループワインカテゴリーマネジャー。
鈴木さんはイオンリテール㈱コミュニケーション本部広報部シニアマネージャー。
いつもお世話になります。
2時間も話し込んでしまった。
その後、国分グループ本社㈱へ。
こちらでも2時間に及ぶ取材。
マーケティング統括部のみなさん。
右から網島隆さん。
マーケティング開発部開発二課長。
同副部長の堀潤二郎さん。
そして千木良治さんは
マーケティング企画部長
兼MD統括部MD企画部長。
左が根本明さん、
広報統括部戦略推進担当課長。
千木良さんは、
コーネル・ジャパン実行の3期生で、
根本さんは5期生。
一日、動き回って、
疲労困憊。
私の仕事の生産性は、
一体、どうなんだろう。
それを考えた。
〈結城義晴〉