3-11「負けるな! 不屈の日本人」とチェーンストアの回転方式
Everybody! Good Monday!
[2016vol10]
今年も第11週。
3月は第2週で、
ひな祭りが終わり、
来週月曜日のホワイトデーが控える。
さらに3月20日の日曜日、
春分の日がかぶったが、
翌月曜日が振り替え休日、
毎日新聞巻頭コラム『余禄』
石巻市立吉浜小学校跡地の、
慰霊碑の短歌を紹介。
吾子(あこ)ら逝く
朝明(あさけ)の海は 鎮まりて
七つの命 永久に忘れじ
児童7人と教師1人が亡くなった。
コラムは書く。
「命を取り留めた子は、
被災地の復興を支える大人に育ってほしい」
慰霊碑にある。
「大海大河にも勝れ吉浜っ子」
もちろん1人の教師も、
忘れてはいけない。
日経新聞の『私の履歴書』
今月は大山健太郎さん。
㈱アイリスオーヤマ社長。
東大阪出身の大山さん。
本社は宮城県角田市にある。
だから当然ながら、
東日本大震災で被災した。
普通、『私の履歴書』は、
生まれたときから順に書かれていく。
しかし大山さんは、
第1回から第5回まで、
東日本大震災後の活動を書いた。
第1回「震災後初の朝礼」
「東北復興 役目果たす」
企業の決意訓示 社員を鼓舞
第2回「思いやる哲学」
被災者へ灯油無料配布
社員が判断、理念定着に誇り
第3回「即断即決」
赤字覚悟、物資確保急ぐ
節電需要を予期、LED増産
第4回「国との温度差」
復興案、理解されず失望
「雇用守ろう」地元に働きかけ
そして第5回「復興は人から」
地元経済の担い手育成 塾を設立
100人超送り出す
『私の履歴書』の定石を破る構成。
私は、大山健太郎の意気込みに感動した。
気仙沼の熊谷光良さんにも。
㈱熊谷電気社長。
私は感動した。
商人舎ホームページでは、
右段に現在もボタンをつくって、
応援している。
東北関東大津波大震災へのメッセージ
「負けるな! 不屈の日本人」
2011年3月11日から、
5月13日までのmessage。
東北・関東に大地震・大津波、
今こそ、知恵と力を合わせて働こう!
ふたたび、みたび
「元気を出そう・元気を売ろう」
「祈ります」[2011日曜版vol11]
ガンバレ、日本。ガンバレ、東北。
ガンバレ、商人。ガンバレ、「不屈の日本人」
売り場に立つ限り、挨拶しよう、 声をかけよう。
ガンバレ、不屈の日本人!
「買い溜め・買い占め亡者」と「震災特需」、
そして東北人・北関東人の辛抱強さを思う
「一人ひとりが、自分の得意なことによって。
一人ひとりが、互いに助け合って」
「ふたたび祈ります」[2011日曜版vol12]
谷川浩司の「がんばりすぎないでください」と
「一歩ずつ・ひとつずつ・少しずつ」
明るいニュース「球春と原発中央制御室の照明」、
そして120%の「救国の散財」のススメ
「無知こそ恐怖の源」だから三陸まで飛んだ
ダイナム会長・佐藤洋治の「見る・聞く」が貴い
「正常や日常」の尊さ・大切さを、
私たちは今回の震災で知った!
ジジの眠り[2011日曜版vol13]
がんばろう、マイヤ! 負けるな、びはん!
桜前線北上と九州新幹線開通の歓喜!
被災地・陸前高田に入った看護師日記、
および小売業の震災への対応と「共益」コンセプト
「エレガントな日本社会」は
「艱難と忍耐」を経て誕生する!
「売上げ・利益を超えた何か」を求めて
「個人も企業も覚悟を決める」
4月の商人舎標語は
「ひとつずつ、すこしずつ、いっぽずつ」
「365歩のマーチ」と「潮来セイミヤの奮戦記」
「店を開けることが私たちの使命」
いわき市「マルトの大震災孤軍奮闘物語」〈前篇〉
店を開けよう、売場に立とう!これが私の誇りです!
「マルトの大震災孤軍奮闘物語」〈後篇〉
「東北関東大津波大震災」結城義晴現地レポート
序章 郡山編
「東北関東大津波大震災」渾身の現地レポート
一章 仙台名取編
「東北関東大津波大震災」結城義晴現地レポート
二章 宮城・岩手の人々編
「東北関東大津波大震災」結城義晴現地レポート
三章 盛岡ジョイス・ベルプラス編
「東北関東大津波大震災」結城義晴現地レポート
四章 ヨークベニマル湊鹿妻店物語〈前編〉
「東北関東大津波大震災」結城義晴現地レポート
五章 ヨークベニマル湊鹿妻店物語〈後編〉
「東北関東大津波大震災」結城義晴現地レポート
六章 ヨークベニマル石巻蛇田店合流物語
「東北関東大津波大震災」現地レポート
七章 水沢・Kマートの顧客満足フェールセーフ
「東北関東大津波大震災」現地レポート
八章 一物三価ビッグハウス遠野物語
震災後の「フェーズ2」の政策転換と
元気が出る投資家ジム・ロジャーズの日本復興論
「東北関東大津波大震災」現地レポート
九章 大船渡マイヤ、二度目の誕生
「東北関東大津波大震災」現地レポート
終章 親しい商売と親しいコミュニケーション
「震災特需」と「商人の品格」
黄金週間とジョン・ダワーさんが指摘する
「日本社会のしなやかな強さ」
「アンパンマン」のやなせたかしさんが示した
「正義とは困っている人を助けること」
結城義晴の確信「東北・北関東の子どもたちは
絶対にいい人間になる!」
東日本大震災チャリティーセミナー
「ひとつになろう日本! 商人支援プロジェクト」
この心持ちを忘れてはいけない。
続けていかねばならない。
さて、商人舎magazineの、
Daily商人舎。
今年に入ってから毎月1回、
新店届出ニュースを報告している。
今年1月の新設店届出は26物件。
そのうち9物件がコスモス薬品。
凄い勢い。
「チェーンストアは回転焼きだ」
長崎屋を創業した故岩田孝八さんが、
岡田卓也イオン㈱名誉会長に教えた言葉。
今のコスモス薬品を見ていると、
この「回転焼き論」を思い出す。
ゴドブリー・レブハー著『チェーンストア』
チェーンストア方式の誕生の理由のひとつを、
こう表現する。
「ささやかな資本で発足し、
初期の店舗増設の資金を全部、
利益金から捻出したこと」
さらにチェーンストア方式に関しては、
「資本回転方式」を必須の要件とする。
セブン-イレブンなどFCビジネスは、
別資本の集合体だが、
コスモス薬品はこの「資本回転方式」
岩田孝八の考え方そのものだ。
もちろん、チェーンストアが、
回転方式を展開するには、
グランド・デザインが最も重要だ。
そのうえで回転方式。
東日本大震災の復興も、
グランド・デザインを描いたうえで、
「回転方式」のスピードが求められる。
復興に、もっと「時間競争力」がいる。
3・11から5年目の今年、
つくづくとそう思う。
では、みなさん。
今週も、Good Monday!
〈結城義晴〉