ジジのお別れ[日曜版2016vol15 最終回]
ジジ デス。
戻ッテ キマシタ。
最後 ニ。
2005年3月7日 ニ 生マレタ。
チンマリ シテイタ。
ソシテ 2016年1月4日、11時49分、死ンダ。
ユウキヨシハル ノ オトーサン ト、
ズット 一緒 ダッタ。
ソレカラ、4月12日 デ 100日。
モウ、戻ッテ クル コト ハ、
デキマセン。
心 カラ アリガトウ。
「死というものは、
そのことを考えずに、
突然それを受けるほうが
耐えやすいものである。
これに比べて、
死について考えることは、
たとえ死の危険がなかったとしても
はるかに耐えがたいものである」
〈『パンセ』断章一六六〉
ボク ノ 死 ハ、
突然 デシタ。
ボク ハ ソレ ヲ、
受ケ入レ マシタ。
デモ、楽ノシカッタ ナァ。
生キテイル ッテ コト ハ。
「あなたが死をおそれるときは
死はまだきていない。
死がほんとうにきたとき
あなたはそこにいない。
だから死は、
おそれるにあたらない」
〈エピクロス〉
ボク ハ 幸セ デシタ。
最後 ニ オトーサン ト、
ミナサン ニ。
死 ハ オソレル ニ、
アタラナイ。
サヨウナラ、永遠ニ。
アリガトウ。
〈『ジジの気分』(未刊)より〉
【追伸】
ブログ『ジジの気分』は、
2007年9月30日から今日まで、
441回を数えました。
ご愛読を感謝します。
今回をもって、
本当の最終回といたします。
1月4日に亡くなってからも、
名残惜しくて、百カ日まで、
連載は継続されました。
それでも、これで最後です。
ちかく、写真集など刊行して、
ジジの魂を弔おうと考えています。
ありがとうございました。
〈結城義晴〉