笑顔を届ける「Red Nose Day」キャンペーンのススメ
RED NOSE DAY。
「赤鼻の日」
サンフランシスコのウォルグリーンが、
キャンペーンをやっていた。
本家本元はイギリス。
3月第2または第3金曜日に、
盛大なチャリティイベントが展開される。
「レッド・ノーズ」と呼ばれる、
スポンジやプラスチックの赤い鼻を、
自分の鼻につける。
スーパーマーケットやドラッグストアで販売する。
その収益金は慈善団体に寄付される。
WalgreenのRed Noseは、
Made in China。
その趣旨。
「笑いを通して、
世界の真実に触れる。
人々を笑顔に変え、
同時にチャリティする」
イギリスの一大イベント。
きっかけは1983~1985年の、
「エチオピア大飢饉」
旱魃などによって数十万人が餓死した。
そこで1985年、イギリスに設立されたのが、
慈善団体「コミック・リリーフ(Comic Relief)」
中心になったのは脚本家リチャード・カーティス。
映画にもなったが「ノッティングヒルの恋人」や、
「戦火の馬」を書いた。
アメリカでは昨2015年5月20日が、
第1回レッド・ノーズ・デー。
ウォルグリーンは、
その第2回に向けた「早仕掛け」
日本では毎年8月7日。
鼻(ハナ)=8・7という日本だけのごろ合わせ。
日本クリニクラウン協会が主導する。
だから入院している子どもたちや家族に、
笑顔を届ける活動。
入院中の子どもたちと一緒に、
笑顔を贈りあうイベントとして、
2009年8月7日からスタート。
今年は8月7日(日曜日)。
1か月前の7月7日の七夕が終わったら、
あるいは7月18日の海の日が過ぎたら、
赤鼻のキャンペーンを展開するのもいいだろう。
私たちはフィッシャーマンズワーフで、
そのキャンペーンに加わった。
さて日経新聞の『大機小機』
「課題山積も世界の株価は堅調に」
欧米では、
グローバリゼーションが格差を広げ、
それに激しく国民の反発が起こる。
アメリカの大統領選。
「排他的な保護主義を掲げる
反グローバリゼーション候補が勢いを増す」
イギリスでは、
ヨーロッパ連合(EU)離脱を問う国民投票が、
6月23日に行われる。
結果次第では金融市場に大波乱が起こる。
世界の主要銀行の収益は落ち込み、
株価が大きく下落している。
欧州大手銀行は、
日本に先行したマイナス金利によって、
利ざやが縮小し、不良債権処理も遅滞。
ドイツ銀行ですら、
株価は30年来の最安値。
さらにギリシャ国債23億ユーロの償還は、
7月20日が満期。
欧州金融危機のリスクは、
一気に高まりそうだ。
一方、世界の株式市場は、
「年初来の嵐が収まり、ドル安を契機に、
再び上昇を始めている」
ドル安の好影響は多岐にわたる。
「中国経済もやや落ち着き、
世界の株価は波乱要因を抱えながら
上昇基調を保つだろう」
さて、日本。
「円高で日本株は出遅れているが
一方的な円高が続く可能性は低い」
焦点は7月10日と予想される参議院選挙。
その前に政府の景気対策が期待される。
10兆円程度の景気刺激策、
さらに消費増税の再延期。
そんな対策が決まれば、
株価回復の起爆剤となる。
コラムニスト逗子さんは、
世界株価の堅調ぶりを指摘し、
その裏で、注意を促す。
「市場の先行きには
多くの不安材料が待ち受ける」
結語は、ヨーロッパの言い伝え。
「危機は今そこにある。
常に丘の上に
逃げる用意をしておきなさい」
私の言葉では、
「最悪を覚悟して、
最善を尽くす」
7月7日の七夕、
7月10日の参議院選、
7月18日の海の日。
そして8月7日のRed Nose Day。
熊本地震はまだ予断を許さない。
最悪を覚悟して、
最善を尽くしつつ、
笑顔を届けたい。
〈結城義晴〉
【お詫び】
疲労と時差ぼけで、
ウェストコースト時差公開です。
すみません。