オバマ大統領の広島・長崎訪問と商人舎USAbasic出発
バラク・フセイン・オバマ。
アメリカ合衆国第44代大統領。
広島と長崎を訪れる。
現職大統領として初めてのこと。
日経新聞巻頭言『春秋』
「ヒロシマを訪れたことのある人々は、
以後生きている限り、
世界に平和のメッセージを伝えることだろう」
元ドイツ大統領ワイツゼッカーさんの言葉。
原爆投下から71年。
「原爆投下の判断は間違っていなかった」
「政治的な 遺産づくりにすぎない」
アメリカにはそんな声もあるし、
そんな声は強い。
「原爆の実相を肌で感じ取り、
声なき声を耳にした瞬間、
政治的な思惑などは
頭から消え去ってしまうに違いない」
「そのとき大統領の口から、
どんな言葉が発せられるだろうか」
私は思うけれど、
予定原稿を読むだけのスピーチは、
やめてもらいたい。
自分の気持ち、
自分の言葉で、
語ってほしい。
それが2009年10月に、
現職としてノーベル平和賞を受賞した、
オバマ大統領の責任である。
一方、毎日新聞『余禄』
広島、長崎に原爆投下を命じたのは、
第33代大統領ハリー・トルーマン。
戦後、トルーマンは何百回も、
原爆投下の正当性を語った。
当時、頭の痛みを訴えられた側近が
「痛むのは体? それとも心?」
と遠慮なく問うと、
「両方だ」と答えた。
コラムニストは言う。
「王は悪事をなしえず」
国家や大統領は過ちを認めるわけにいかない。
だからトルーマンは、ことさら、
かたくなな態度をとったのかもしれない。
しかし、オバマ大統領。
「どうか広島の被爆の実相を心に刻み、
全世界に伝えていただきたい」
「どんな国家も過ちを犯す
人間の営みにほかならない。
だからこそ『核なき世界』は
人類すべての生存の条件なのである」
同感。
今日、私たちは、
そのアメリカ合衆国へ。
商人舎USA視察ベーシックコース。
もう商人舎として22回目のツアー。
今日12日から18日までの5泊7日間、
ネバダ州ラスベガスで学ぶ。
いつものように、
横浜エアーシティターミナルから、
リムジンバスに乗ると、
すぐにベイブリッジ。
みなとみらいが私を送り出してくれる。
しばらく走ると、
今度は東京スカイツリー。
1時間半ほどで、
成田国際空港第1ターミナル。
チェックインをして、すぐに結団式。
一人ずつ、簡単な挨拶をしてもらう。
トップバッターは、
㈱池五の松浦義則さん。
今回は総勢53名となるが、
全員が立ち上がってあいさつ。
顔合わせが終わったら、
結城義晴のガイダンス講義。
なぜ、アメリカが学ぶ対象なのか、
なぜ、ラスベガスで学ぶのか。
何を学ぶのか。
どんな姿勢で学ぶのか。
「創意を尊びつつ良いことは真似ろ」
倉本長治。
それからピーター・ドラッカー。
「基本と原則を補助線にせよ」
ラスベガスという都市も、
小売業の進化と同じように、
段階的に発展してきた。
それを感じ取ってほしい、
楽しみつつ、学んでほしい。
このベーシックコースは、
真ん中の日に理解度判定テストを行う。
それから最終日には、
グループごとに調査発表と表彰、
そして大調理試食会。
もちろん毎朝講義をするし、
選りすぐりの店舗を訪れて、
見て、聞いて、考える。
商人舎8年と結城義晴40年の、
ノウハウとアイデアをてんこ盛りにして、
企画満載の決定版研修会。
内容はどこのセミナーにも負けない。
次にカリスマ添乗員の佐藤公彦さん。
商人舎研修会には、
必ず参加してくれる。
まさにプロ中のプロ。
カリスマ佐藤の力を借りて、
今回も充実した旅になる。
全員そろって、出発前の写真。
この笑顔。
楽しみにしてください。
今回はデルタ航空。
オバマにもトルーマンにも、
対等の立場を貫きつつ、
創意を尊びつつ良いことは真似る。
この心意気で。
いざ。
(つづきます)
〈結城義晴〉