セブン&アイ役員人事明暗とイオンのビオセボン麻布十番店
セブン&アイ・ホールディングス。
役員人事に動きが出た。
まず、伊藤順朗取締役執行役員が、
19日付で取締役常務執行役員に昇格。
おめでとう。
順朗さんは伊藤雅俊さんの次男。
つまりイトーヨーカ堂創業家の人。
新設の経営推進室室長に就任。
経営管理、投資家向け広報(IR)、
コーポレートガバナンスも統括。
順朗さんは実に人柄のいい人物で、
私も長い付き合い。
もう58歳になったが、
セブン&アイ・グループを、
井阪隆一社長とともに、
二人三脚で支える。
4月15日のこのブログで、
まったくの岡目八目の私案を描いた。
「伊藤順朗さんのファウンダー、
井阪隆一さんのCEO。
サム・ウォルトン方式。
あとは実力主義」
だんだんその方向になってきた。
一方、鈴木康弘取締役は、
年内に退任する。
こちらは51歳。
康弘さんは、
鈴木敏文前会長の次男。
鈴木さんは現名誉顧問。
12月に入ってから、
康弘さんが自ら辞意を表明。
1987年に富士通に入社、
1996年にソフトバンクに転職。
1999年に社内ベンチャーとして、
イー・ショッピング・ブックス設立。
2006年、同社はセブン&アイ傘下に入る。
2014年、康弘さんは、
セブン&アイ・ネットメディアのトップ、
およびグループCIOに就任。
2015年、セブン&アイ取締役に就任。
「オムニセブン」は、
康弘さんの仕事だったが、
とん挫した形だ。
それでも、セブン&アイグループも、
一段落して、次に進む。
一方のイオン。
ピカールとビオセボンが、
今朝10時にオープン。
岡田元也イオン社長をはじめ、
Picard Surgeles SAS
フィリップ・ダイエ社長、
Bio C’ Bon社創業者
ディエリー・ブリソー氏など、
関係者がそろった。
開店前から並ぶお客と報道陣に向かって、
岡田社長がスピーチ。
ビオセボンは、フランスで躍進する、
オーガニックスーパーマーケット。
日本ではイオンとのライセンス契約で、
初出店となる。
店がオープンすると、
御覧のシニアから若い女性まで、
次々に入店する。
店内ではセレモニーの続きで、
オーガニックワインの樽で鏡開き。
イオンリテールの広報担当、
鈴木茂伸さん。
今日は、緑の法被を着て、
応援部隊の一員。
ビオセボンでは、
果物は量り売りが基本。
しかし、顧客は量らずに、
そのままレジに持ち込む。
急きょ、スタッフが、
値付け作業を行う。
こういった課題は、
まだまだ残されている。
併設されたピカールは、
冷凍食品専門店。
ここは若い女性客が目立つ。
青山骨董通り店に次ぐ2号店。
アペリティフ、スープから、
メインディッシュ、
さらにデザートまで、
本格的なフランスメニューがそろう。
土谷美津子さんにインタビュー。
ビオセボン・ジャポン㈱社長。
ちなみにビオセボン1号店店長は、
岡田尚也さん、33歳。
ビオセボン営業部部長でもある。
もちろんイオン岡田元也社長の長男。
岡田卓也名誉会長相談役の孫。
こちらはまず、
現場でたたき上げる。
ビオセボンの内容は、
月刊『商人舎』新年特集で、
この店の評価とともに報告しよう。
乞う。ご期待。
午後は麻布十番から日暮里へ。
パチンコホール企業ダイナムは、
2012年8月に、
香港証券取引所メインボードへ上場。
プライマリー上場した初の日本企業。
そのダイナムのタスク会議。
毎月1回、
アドバイザーとして参加してきて、
いよいよ大詰め。
そして今日の最後は
午後7時の学習院大学。
学習院ビジネススクール。
私はその顧問。
今日はDSCM基礎コースの、
ある意味の教授会。
故田島義博学習院院長が、
自ら創設した伝統のビジネススクール。
来年度のカリキュラム構成や、
グループワークのテーマなど討議。
私は毎年、第一回の講義を受け持つ。
担当は「流通概論」。
さらにフィールドワークも受け持つ。
今年はショッピングセンターを訪問。
会議後は、懇親。
目白駅前の日本料理店「あえん」
創作料理の店。
「里山の恵み」がキーワード。
モスバーガーのモスダイニングが経営。
野菜メニューが豊富で、全員満足。
左から湯沢威先生。
学習院大学名誉教授。
松川孝一さん、
早稲田大学ビジネススクール客員教授。
事務局長の林純子さん。
そして橋本雅孝さん、
明治大学専門職大学院教授。
来年度はさらに充実させます。
チェーンストア産業も、
新しい世代の時代に入る。
いずれも、乞う、ご期待。
ああ、あわただしい、
師走の一日だった。
〈結城義晴〉