反トランプのウィメンズ･マーチとマンハッタン漫歩
ドナルド・トランプ大統領、
就任して1日。
抗議のデモ行進が、
大規模に行われている。
総数300万人。
特にウィメンズ･マーチは、
世界に広がる。
女性や移民、マイノリティを、
蔑視するかのようなトランプ大統領に、
抗議の行動を起こす人々。
ワシントンのデモ行進では、
女優や歌手がメッセージを発信。
アメリカ・フェレ―ラ。
ジャマイカ移民を両親にもつ。
そしてマドンナ。
｢恐ろしく暗い時代が始まり、
私たちは目を覚ましたのです」
｢最後には正義が勝ち、善が勝つという、
誤った満足感に私たちは浸っていました。
今回の選挙で、善は負けてしまいました。
しかし、最後に勝つのは善です」
｢これから長い戦いが始まるのです。
今日、私たちは、
記念すべき一歩目を踏み出しました。
ここから革命が始まります」
ニューヨーク・マンハッタンでも、
大規模なデモ行進。
行進の行列は5番街を延々と続く。
ピンク色が統一カラーで、
思い思いのプラカードを掲げている。
5番街の42番通りを曲がる。
だから大通りは歩行者天国状態。
地鳴りのような歓声が上がる。
マスコミ発表では、
マンハッタンの行進は7万人。
しかし絶対に10万人は参加したと思う。
私たちはその歩行者天国を歩きながら、
今日は完全休養日。
高木勇輔ロピア社長と事務局。
まずは「The Ride」
いわゆる遊覧バス。
バスの左サイドが、
ガラス張りになっていて、
顧客は3段の席について、
その窓から風景を眺める。
両サイドに男性と女性のガイドがついて、
ジョークを言ったり歌ったり。
まずタイムズスクエア。
そして通りを歩く女性が、
突然踊りだした。
見事なダンス。
次の通りでは、
若い女性が歌いだす。
バスの中にその歌声が響き渡る。
ブロードウェイのミュージカルを、
マンハッタンの街中で見ているようだ。
次の通りでは、男性が突然、
ブレークダンス。
これも鋭い身のこなし。
決まった。
この街頭ミュージシャンは、
バスに向かってサックスを吹く。
バスのガイド女性とデュエット。
そしてハイライトは、
コロンバスサークル。
コロンブスの円形広場。
バレエダンサーが待ち受ける。
優雅に踊りながら、
道行く男性に近寄る。
そして突然のダンス。
これも素晴らしいバレエ。
拍手拍手。
The Ride。
マンハッタンならではの遊覧バス。
楽しかった。
それから、
ブロードウェイのミュージカル。
リリックシアター（Lyric Theatre）。
ロビーにはもう、
観客が押し寄せている。
1930席を備えるニューヨーク最大の劇場。
ジーザス・クライスト・スーパースター、
スパイダーマン･ターン・オフ・ザ・ダーク、
オン・ザ・タウンなどが演じられた。
今回はシルクドソレイユの、
話題の「パラモア」
黄金時代ハリウッド。
この華やかな世界で、
愛と芸術の二者択一を強いられた、
美しい若手女優の物語。
このミュージカルが、
シルクドソレイユの、
サーカス的な要素と融合して、
素晴らしい舞台が展開された。
そしてランチは、
ベンジャミン・ステーキハウス。
マンハッタンの名門中の名門。
入り口の通路には、
有名人が来店した時の写真。
わが安倍晋三首相も、
11月にトランプ当選後に、
会談した折にこの店を訪れた。
金のゴルフドライバーのプレゼントも、
袖にされてしまったけれど。
シックな店内。
Steak For Four。
四人前のポーターハウスステーキ。
それとヴィールのステーキ。
実に実に、美味。
もちろんロピア事務局と私では、
とても食べきれないので、
お持ち帰り。
この袋もベンジャミンらしい品格。
日本では大相撲で、
大関稀勢の里が優勝。
横綱をほぼ決定づけた。
おめでとう。
それにしてもウィメンズ・マーチと、
ダイバーシティ。
トランプ政権の、
白人男性中心の人事は、
やはり明らかに時代錯誤だ。
〈結城義晴〉
