万博報告書案「関西弁版」評価と平和堂US視察報告会inHATOC
昨日から滋賀県彦根市。
関西は滋賀県を含む2府4県。
つまり大阪府、京都府、兵庫県、
奈良県、和歌山県と滋賀県。
その関西で使われる言語が、
「関西弁」
「近畿方言」ともいわれるが
こちらは江戸時代中期まで、
日本の中央語だった畿内語、
あるいは近世上方語の系統をくむ方言。
五十音順に並べると、
淡路弁・伊賀弁・伊勢弁・近江弁、
さらに大阪弁・河内弁・紀州弁、
京言葉・神戸弁・志摩弁・摂津弁、
泉州弁・丹波方言・奈良弁・播州弁、
舞鶴弁・三重弁・嶺南方言まである。
滋賀県はもちろん近江弁。
新聞各紙の巻頭コラムが、
その関西弁を取り上げた。
日経新聞『春秋』
作家・小田実さんの名言。
「人間みなチョボチョボや」
今年が没後10年。
「人は生まれながらに自由で対等で、
平等な存在だ――。
標準語で説けば
こんなふうに小難しくなろう。
そこを大阪弁でかみ砕いてみると、
胸にすとんと落ちるから方言は面白い」
しかし、経済産業省公表の、
2025年万博報告書案の
「関西弁バージョン」
テーマ案の「いのち輝く」は、
「いのちがキンキラキンに輝く」
「レガシー、セクシーとちゃうで」
万博の役割に関する表現は、
「人類共通のゴチャゴチャを解決する方法」
あちこちで批判が噴出。
世耕弘成経産相が、
一夜で撤回表明。
日経はちょっと批判的。
「個々の表現がどうこうではなく、
この文書は言葉への注意が
本質的に欠けているというほかない」
つまり関西弁に対してではなく、
経産省というお役所に対して批判的。
朝日新聞の『天声人語』
「土佐弁は、男らしい感じがする。
東北の言葉には、純朴な印象がある」
「関西弁に面白いイメージがあるのは、
お笑いの影響だろう」
経産省万博資料関西弁版に対しては、
「こちらは面白いを通り越して
インチキな印象である」
なんというか、朝日的。
余裕がない。
一方、
読売新聞『編集手帳』
「吉本興業のタレントが
東京のお笑い界を席巻し、
関西弁でないとウケなくなる。
東京の落語家は困り果て、
河合塾に関西弁を習いにいった・・・」
三遊亭円丈の創作落語、
「パニック・イン落語界’78」から。
「笑いと誘い、人の心を弾ませる。
誇張と空想の産物ながら、
そういう設定が成り立つだけの魅力が
関西弁にはあるだろう。
拝借してみたい気持ちは分かる」
読売は好意的。
「いわゆる‟スベった”わけだが、
四角四面のお役所言葉を
軟らかく翻訳しようとした志は
褒められてもいい」
私もこれに関しては、
読売派だ。
さて今日のDaily商人舎。
ライフニュース|
2層型「須磨鷹取店」(750坪)今日開店
成城石井ニュース|
ワインがサクラアワード・ダイアモンド賞
アクシアルニュース|
グループ役員の異動発表
イオンニュース|
スキンケアPB「GLAMATICAL」2ライン追加
ツルハニュース|
第3四半期4345億円で大幅増収増益
さて私は昨日から、彦根。
今日は朝から、南彦根へ。
㈱平和堂本部新社屋。
4月の平和堂アメリカ視察研修会。
今回で13回目を迎える。
その事前講義。
平和堂は今年3月1日に
創業60周年を迎えた。
それを記念するように、
新社屋が建てられた。
講義の前に、その全館内を、
ご案内いただいた。
エントランスロビー壁面の絵画は、
木村英輝画伯の作品。
108羽の鳩と36人の人。
すばらしい。
このエントランスをはじめ、
平和堂の組織の在り方が、
新本部社屋に表れている。
この施設のネーミングがいい。
「本部」とは呼ばない。
「HATOC」と書いて、
「ハトック」と呼ぶ。
Head Office And Training Omotenashi Communication。
その頭文字。
もちろん、平和堂のシンボル鳩にも、
ちなんだ名称。
その1階から3階までを、
丁寧にご案内いただいて、
写真もたくさん撮った。
内容は改めて紹介したい。
悪しからず。
その3階のHATOCホールで、
10時から2時間の講義。
まず第13団全員で、
平和堂グループ憲章、
社是、年度スローガンを唱和。
二度目の参加者に手を挙げてもらう。
店長、店次長、商品部など、
ミドルマネジメント以上はほぼ全員、
この研修を受けていて、
今回から2巡目の人が出てきた。
そこで13回目にして、視察地を変えた。
テキサス州ダラスとイリノイ州シカゴ。
講義はアメリカの情勢から始まって、
視察地域の競争環境、
経営理念とチェーンストアの歴史、
スーパーマーケットの経営数値まで。
一番大事なことは、
アメリカで何を学び、
どう行動するかということ。
あっという間に正午を過ぎてしまった。
昼食は3階の社員食堂で、
夏原平和社長と一緒に、
こってりラーメン。
午後は、昨年秋の、
第12団メンバーが集まって、
帰国後のアクションについての報告会。
アメリカで学んだことを実践し、
その取り組み事例を報告する。
経営陣、商品部課長、
エリアマネジャーが集まり、
事例の情報を共有し、
好事例は全社で取り組む。
さらにそれを13団メンバーも聞いていて、
モチベーションを高める。
はじめに第13団副団長のあいさつ。
西野伊佐男アルプラザ城陽支配人。
報告は全部で6班。
班ごとにスライドを映しながら、
取り組み事例を発表する。
2つの班が終わるごとに、質疑応答。
夏原行平さんも質問。
専務取締役管理本部長。
それから2班の報告に対して、
私の講評。
これを3回繰り返す。
そして最後は、私の総括講評。
今回の発表はレベルが高かった。
取り組み内容も良かったし、
成果もあがった。
第1回から引き継がれ、
蓄積された成果が、
第11団、第12団で花開いた。
私の講評は、
こんな時に落ちりやすい隘路に関して。
「ゼロ戦化現象」を語りつつ、
次の取り組みへの展望を試みた。
次回13回目の視察団で、
参加者は512名に上る。
その成果が平和堂の現場に現れている。
うれしい限りだ。
最後は夏原平和社長。
人が変わっても、
継続・維持できる仕組みづくりを、
是非とも期待したいとメッセージ。
夏原さんもうれしそうだった。
報告会が終わると、
第12団メンバーは、
新しいパーティルームに移動し、
情報交換会。
ここでもスクリーンに、
アメリカの思い出の写真を写して、
各班で発表し合う。
一方、13回視察メンバーは、
HATOCホールに残って、
グループディスカッション。
そして班ごとの視察テーマを発表。
それに対し、結城義晴がアドバイス。
あらかじめディスカッションして、
テーマを決めるのはいいことだ。
そのうえで大事なことは、
「セレンディピティ」
決めたことに固執せず、
現場でこちらの方がよいと思ったら、
方向転換してもよろしい。
そのメッセージを贈って、
再びパーティルームへ。
うれしい贈り物。
平和堂創業60周年記念オリジナル商品、
「純米大吟醸平次郎」
「平次郎」のブランド名は、もちろん、
創業者「故夏原平次郎」会長のお名前。
滋賀の蔵元「岡村本家」が、
滋賀の素材を最大限に活かして、
「磨き」「搾り」技術の粋を尽くして、
製造した。
中締めは中田英幸さん。
アルプラザ香里園食品店長。
今日3月15日が誕生日。
みんなで、
ハッピーバースデーソングでお祝い。
中田さんはしきりに照れた。
最後の最後は全員で、
はとっぴーポーズ。
60周年を迎え、第12団の成果もあがった。
それが全員の満足顔に現れた。
〈結城義晴〉