結城義晴のBlog[毎日更新宣言]
すべての知識商人にエブリデー・メッセージを発信します。

2017年03月18日(土曜日)

第17回Japanドラッグストアショーと小売業態別順位の考察

第17回JAPANドラッグストアショー。
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主催は日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)。
協賛は オールジャパンドラッグ㈱と、
㈱ニッド・日本ドラッグチェーン会。

幕張メッセで開催されている。
昨日の17日、
そして今日明日の18日・19日。DSCN9542.JPG-7

幕張メッセ 4・5・6・7・8ホール。DSCN9544.JPG-7

規模は400社、1200小間。
来場者数は3日間延べ人数で、
約13万人というスケール。DSCN9553.JPG-7

展示ゾーンのヘルスケアゾーンには、
大木ヘルスケアホールディングス。DSCN9546.JPG-7

ビューティケアゾーンには、
資生堂ブース。
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2017テーマブースでは、
街の健康ハブステーション構想の紹介。
これは2015年から掲げられている。DSCN9548.JPG-7

さらに健康サポートドラッグと、
コンシェルジュマスター。DSCN9547.JPG-7

次世代ドラッグストアのための、
モデル店イメージも展示された。DSCN9549.JPG-7

昨日の17日は、午後6時から、
レセプションパーティーが開催された。
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開会のあいさつは、
実行委員長の関口周吉さん。
龍生堂本店社長。
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ドラッグストアが、
百貨店の売上高を抜いた。

これが冒頭で語られた。

2016年度のドラッグストア売上高。
6兆4916億円になる見込みで、
これは前年比5.9%の伸び率。

一方、16年度の全国百貨店売上高は、
2.9%減の5兆9780億円。

これによって、ドラッグストアは、
百貨店との地位を逆転させた。

主催者代表あいさつは、青木桂生さん。
日本チェーンドラッグストア協会会長。
㈱クスリのアオキホールディングス会長。DSCN9563-1

来賓は政治、行政から3名。
まず参議院議員の林芳正さん。
ヘルスケア議員懇話会会長を務める。
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その懇話会事務局長が秋元司さん。
衆議院議員。
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3人目は大西友弘さん。
厚生労働省医政局経済課長。
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乾杯の発声は小林一俊さん。
㈱コーセー社長。
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レセプションパーティーでは、
健康(セルメ)川柳コンクールや、
出展ブースコンテストの受賞発表など、
多彩なイベントも行われた。

中締めは富山浩樹さん。
副実行委員長で、
サツドラホールディングス社長。
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ドラッグストアが、
百貨店を超えた2016年。

みんな、誇らしげな顔をしている。

日本チェーンドラッグストア協会の調査。
ドラッグストアの売上高は、
調査開始の2000年から、
16年連続プラス成長。

最も勢いのある業態である。

しかし2016年の伸び率が5%超は、
2008年以来8年ぶり。

6兆4916億円の内訳は、
第1に調剤を含む医薬品が2兆874億円、
前年同期比6.2%増。
この中で調剤事業は7849億円、
9.6%増と牽引役を果たす。
第2に化粧品が1兆3670億円、5.4%増。
第3に日用雑貨が1兆3899億円、5.2%増。

2016年度の調剤医療費の中に、
ドラッグストアは10.7%のシェアを獲得。

日本の小売業の歴史では、
まず百貨店が最大の存在になった。

つぎに総合スーパーが、
百貨店を抜いて王者となった。

さらに食品スーパーマーケット、
コンビニエンスストア、
ホームセンター、
そしてドラッグストアなど、
様々な業態が次々に発達して、
多彩な業態の時代が生まれた。

現在、小売業態別に見ると、
食品スーパーマーケットがトップシェア、
次がコンビニエンスストアで、
2016年は9兆6328億円。

そのあとに百貨店と総合スーパー、
さらにドラッグストアが、
団子状態で続いていた。

この中から、勢いも加味すると、
ドラッグストアが抜け出して、
第3の業態になりそうだ。

ちなみに、
業績が芳しくない総合スーパーで、
イトーヨーカ堂が改革を進める。
日経新聞の記事。

3月1日に就任した三枝富博社長。
「社員の意識を変えていく必要がある」

そこで部門横断組織を新設。
30~40歳代の約30人で構成。
営業、企画、人事など本社中堅社員、
それから店長など現場の中核社員が参加。

10~20年後を念頭において、
経営理念、経営課題、
さらに商品や売場のあり方などを、
ディスカッションして指針をつくる。

これはカルロス・ゴーンの考え方と同じ。
つまりクロスファンクショナルチーム。
私も推奨している。

三枝さんは既存店に対して、
「立地や客層に応じ、
1店ずつ見直していく」

これはSTPマーケティングを、
意味しているだろうと、私は見る。

しかしそれでも業態としては、
ドラッグストアにも抜かれている。

三枝さんは語る。
「業態を論ずるより
中身をどう変えるかが大事だ。
総合スーパーは衣食住のモノが
ワンストップで買えるという魅力が
やはりあると思う」

したがってイトーヨーカ堂の、
新しいフォーマット確立が求められる。

業態とフォーマット――
「二階層分析が必須である」

神戸大学の田村正紀名誉教授の名言だ。

〈結城義晴〉

 

 

 


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