[日曜漫歩]ミラノの休息
神は、まず昼と夜をつくった。
1日目のことだった。
そして2日目に、
神は天をつくった。
3日目に、海と地をつくり、
まず植物を茂らせた。
4日目には、太陽と月と星をつくった。
5日目には、魚と鳥をつくった。
6日目には、動物をつくり、
自分に似せて男と女を創造した。
そして7日目に神は、休んだ。
旅の合間にも休息はいる。
イタリアの北部。
ミラノの休息。
ホテル・ミケランジェロ。
部屋の窓から、ミラノ中央駅。
1931年7月1日、落成。
ベニート・ムッソリーニの時代だった。
24番ホームまである。
東京駅にもない、高いドーム。
そしてミラノ漫歩は、
ここから始まる。
スカラ広場のレオナルド・ダ・ヴィンチ像。
当然、その前にはスカラ座。
スカラ広場からアーケードへ。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア。
十字架型のアーケードの真ん中に、
プラダのショップ。
こちらはルイ・ヴィトン。
ヴァン・ゴッホ。
そのバッグ。
ルーベンスも。
バッグ。
牛の急所を踵で踏んで、
一回りすると幸せになれる。
グッチの前のレストラン。
ビールで乾杯。
そしてミラノ大聖堂。
イタリア語で、ドゥオーモ。
1813年、ナポレオンが完成させた。
世界最大のゴシック建築物。
その一番高い所に、
金のマリア像。
大聖堂の中はひんやりしている。
床は白・黒・赤の石造り。
主祭壇の横にはパイプオルガン。
そしてこの祭壇彫刻。
子どもの頃のマリア様。
聖人バルトロマイ像。
皮を剥がれた聖人。
これも世界最大のステンドグラス。
キリストの一生が描かれている。
そして金のマリア像。
大聖堂を後に、バスでスフォルツァ城へ。
1450年に建設された城塞。
ミラノ公爵フランチェスコ・スフォルツァがつくった。
中央駅の地下に潜って、
地下鉄に。
改札口。
車内もきれいだ。
到着。
黄色い駅。
ミラノは彩りが美しい。
壁のシュールな絵画。
ナヴィリオ地区のグランデ運河。
ここでフォト。
運河沿いを散策。
建物もカラフル。
イタリアの太陽がさんさん。
ふらりとカフェに入って、
ビールなど飲む。
そしてまたふらりと散策。
鉄の橋。
石の橋。
どっちかが、ダヴィンチの設計らしい。
夕方6時、ふたたびスカラ座。
中へ。
入口でチケットをチェック。
ドニゼッティ像。
ヴェルディ像。
ホワイエ。
地下に降りる。
円形の通路を抜けて、フロアへ。
円形劇場。
オーケストラのメンバーが席に着く。
素晴らしい演奏。
バイオリンはアンネ・ゾフィー・ムター。
天才少女も53歳。
指揮者はリッカルド・シャイー。
スカラ座音楽総監督。
後半はブラームスの交響曲4番。
堪能。
夜は二つ星レストラン。
ミラノ随一と評判。
前菜はトマトのピューレ。
そして真ん中が卵のパスタ。
メインディッシュは写真撮り忘れ。
美味すぎる。
デザート。
ドライフルーツは珍味。
わざわざシェフのカルロ・クラッコさんが、
調理場から出てきてくれて、記念写真。
レストラン・クラッコ。
ミラノ漫歩。
旅の合間にも休息は、
絶対に、いる。
漫歩も必要です。
〈結城義晴〉