ミラノからの帰国&「視而不見・聴而不聞・食而不知其味」
Everybody! Good Monday!
[2017vol24]
2017年第24週です。
そして6月も第3週。
来週日曜日は父の日。
それとは関係なく、私は、
突然のように、
帰国しました。
ミラノ-マルペンサ国際空港から。
まったく事故らしいこともなく、
全員が大きな成果を挙げた。
もちろん、私自身にも、
大きな遭遇があった。
よかった、よかった。
中国の古典『大学』にある。
「心不在焉、
視而不見、
聴而不聞、
食而不知其味」
「心、ここにあらざれば、
視れども見えず、
聴けども聞こえず
食らえどもその味を知らず」
ミラノにやって来ても、
フランクフルトを訪れても、
視れども見えずがある。
聴けども聞こえずもある。
それは心、ここにあらざればなり。
帰ってきたら、
関東甲信地方まで梅雨入り。
そのうえ、わが立教大学野球部が、
全日本大学野球選手権制覇。
59年ぶりだとか。
そして月刊商人舎6月号発刊。
通巻50号です。
まあ、一つの通過点に過ぎませんが。
しかし今回は必読のテーマです。
読んで、考えてください。
さてミラノの最終日。
朝からセミナー。
万代ドライデイリー会の前田仁事務局長。
最後の仕切りの挨拶。
そして結城義晴の講義、2時間。
ドイツ・フランクフルトの小売業、
イタリア・ミラノの小売業。
それらを業態として整理し、
フォーマット競争であることを示した。
ドイツのアルディやリドル先導の理由、
イタリアのこのイノベーションの根拠。
それが視えてこなければならない。
聴こえてこなければならないし、
味がわからねばならない。
この研修会はそれができたと思う。
あとはいかに帰国してから、
行動するかにかかっている。
昨日の夕方は、
お別れパーティ。
カーザ・フォンターナ。
「黄金のリゾット」は、
ミラノ名物。
このレストランを借り切り。
まずは今津龍三さんの挨拶。
万代ドライデイリー会会長、
(株)今津社長。
それからフルコースディナー。
前菜はアイスクリーム。
そしてシーフードサラダ。
私は初めからシャンパン。
そして出ました!!
黄金のリゾット。
超絶の美味。
最後は子牛のカツレツ。
来日してNHKにも出演したシェフ、
ロベルト・フォンターナさん。
(Roberto Fontana)
その黄金のリゾットのつくり方を、
懇切丁寧に説明してくれた。
そのうえ日本語のレシピをくれて、
お土産はこの店で使っている米。
要は、家に帰って、
黄金のリゾットをつくれということ。
ありがたい。
シェフの話を聞いて、
また食事し、ワインを楽しむ。
その後、参加者全員が、
一言ずつ決意表明のスピーチ。
良かった。
その後、結城義晴の総括メッセージ。
最後は万代社長の阿部秀行さんが、
気合のこもった話をしてくれた。
阿部さんは実に話が上手い。
即興だが、軸がぶれないので、
いつも一貫している。
そして具体的で、スピーディな行動を促す。
今回も参加者たちは、
阿部さんのメッセージを、
肝に銘じたはずだ。
最後の最後は、副会長の仕事。
(株)あらた関西支社支店長・畑中秀太さん。
イタリア語の「大阪締め」
決まった。
そしてシェフと固い握手。
一夜明けて、ミケランジェロホテル。
6時40分出発。
車窓には「垂直の森」
植物との共生を目指すタワーマンション。
そして1時間足らずで、
ミラノ-マルペンサ国際空港。
関西国際空港の設計者と同じだが、
ミラノには優れたセンスがある。
プラダの大きなパネル。
チェックインした後のゲートでも、
この天井のデザイン。
そしてフランクフルトへ。
飛び上がると、煙っている。
しかし遠くにアルプス山脈が、
まるで宙に浮いているように見える。
そのアルプス。
スイスのレマン湖。
湖の右がフランス、左がスイス。
そして1時間余りで、
森の民の国へ。
フランクフルト国際空港。
ここで関空に向かうチームと別れ、
一人で東京に向かう。
11時間超のフライトで、
東京湾が見えてきた。
今回もお世話になったANA。
ベトナム・ホーチミンから、
ほとんど連続で、
フランクフルト、ミラノ。
疲れ切ったが、収穫は大きかった。
視れども見えず、
聴けども聞こえず、
食らえどもその味を知らず。
それは心、ここにあらず、だからだ。
同じミスを何度もする者、
目の前に示されても素通りしてしまう者、
同じ話を聞いても本筋がわからない者、
それは心が、ここにないからだ。
では、みなさん、今週も、
「心、ここにあり」で、
Good Monday!
〈結城義晴〉