高原豪久「プロフェッショナル論」の「凡事徹底が非凡を生む」
梅雨明けしたら梅雨入り?
東京・横浜は、変な天気だ。
東京・自由が丘の駅前ロータリーで、
盆踊りが開催されていた。
昨夜は午前様で責了仕事をしたので、
今日は商人舎オフィスに午後出社。
夕方、東横線に乗って、
祐天寺駅へ。
「すし 初代 渡邉淳一」
職人気質の板前オーナー渡邉淳一さんが、
女将の薫さんとご夫婦で経営している。
渡邉さんは、本物のプロだ。
シャンパンと日本酒、
そして絶品の料理を堪能、
もちろん最後は、これまた最高の寿司。
律居言う大学大学院結城ゼミの、
第三期生の二人と暑気払い。
岡本あゆ子さんと朝川康誠さん。
岡本さんは三人の娘さんの出産・育児と、
仕事を両立させているスーパーウーマン。
やっと、ちょっとだけ、
外出できるようになった。
今日はシッターさんに三人を預けて、
岡本さんのなじみのこの店に集まった。
朝川さんは(株)USEI代表取締役社長。
「アミューズメント業界のLCC」を標榜して
革新的なパチンコホール経営をしている。
二人とも優れた修士論文を仕上げて、
経営管理学修士をとった。
朝川さんは月刊商人舎に、
Monthly連載を書き続けてくれている。
「経済心理学の世界へようこそ」
仕事のこと、生活のこと、
そして人生のこと。
岡本さんは今年、
「あの人に会いたい」と思う人に、
絶対に会おうと決めた。
彼女はどんな人だろうと、
会ってしまう人だ。
どんな難しいことも、
さらりとやってのけてしまう。
朝川さんは海外を飛び回って、
学び続ける。
その旺盛な好奇心は、
衰えを知らない。
二人ともまだ40代。
私は「LIFE SHIFT」の話などして、
100歳まで生きる提案をした。
話は尽きない。
あっという間に、
至福の時間は過ぎていった。
(株)商業界の社長を辞してから、
もう10年が経過しようとしている。
その間に、商業界時代とは、
全く違う人たちと出会った。
立教大学大学院に集った人たちも、
私の人生に大きな影響を与えてくれた。
心から感謝しつつ、
岡本さん、朝川さんとの、
会食を楽しんだ。
日経電子版の経営者ブログ。
ユニ・チャーム社長の高原豪久さん。
昨日のタイトルは、
「プロ経営者私論」
「私は組織の推進力の源泉は
ミドル層だと考えています」
まったくの同感。
だから私は商人舎で、
ミドルマネジメント研修会を開催して、
ミドルを応援している。
「戦いに勝ち続けるには、
過去の知識と経験だけでは駄目で、
その知恵を実行に移してはじめて、
『価値』が生まれます」
実行に移すことができたとしても、
成果につながっていかない場合がある。
「多くの場合、そのようなときは、
その組織のミドル層が
過去の知識と経験をベースに
『考えすぎている』」
「どんなに説得力のある
戦略やシナリオを語ったとしても、
先陣を切って
自ら行動をしないのであれば、
部下たちを動かすことはできません」
先陣を切れ、自ら行動せよ。
「知っていることと、
実際にアクションを起こすことは、
全然違います」
そこでこの言葉。
「凡事徹底が非凡を生む」
「目的に向かって地道に努力を継続し、
気が付けば、自他共に認める
その道のプロ、専門家になっていく」
ここで高原さんのプロフェッショナル論。
「世の中の変化や、
顧客の求めている価値の変化を
理解しようとせず、
これまで身につけてきた
知識と経験に基づくやり方を
継続する人を
プロフェッショナルとは呼びません」
「それは徹底のための徹底であり、
継続のための継続です」
「『その道のプロ』と自負する人ほど、
改革に抵抗することが多いものです」
そしてそんな人たちを切って捨てる。
「自分が覚えてきた過去の知識と
過去の経験に頼っている『プロもどき』」
「本物のプロとは、
今起こっている変化を敏感に察し、
そして将来起こるであろう変化を予測し、
これに即して自らも変化し、
必ず結果を出す人のことです」
「本物のプロフェッショナル」とは?
「業界や専門分野、
国籍や文化的背景をも越えて
普遍的な、何があっても変わらない
原理原則を知っておくことが重要です」
「この普遍的な原理原則を会得する上で、
異なる業界、異なる専門分野に触れること」
「他のいろいろな業界や異業種、
他社に勤めている友人、
性別や年齢、そして国籍も超えて、
いろいろな交友関係を持っておくこと」
同感することばかり。
岡本さんと朝川さんの話にも、
渡邉さんの寿司にもつながる、
プロフェッショナル論だった。
自ら、変わり続けるから、
100年を生きることができる。
ただし「動的平衡」の福岡伸一教授。
「生命はいつも
自らを解体し、
構築しなおしている」
人間もこれを繰り返して、
100年人生を実現させる。
そして、重要なこと。
「(大きく)変わらないために、
(小さく)変わり続ける」
〈結城義晴〉