平和堂アメリカ研修事前勉強&報告会の「やらないことが問題だ」
第99回甲子園大会。
夏の風物詩。
埼玉県代表の花咲徳栄高校が優勝。
意外な感じがするが、
埼玉勢として初優勝だとか。
広島代表の広陵高校も完敗だった。
清原以来の逸材・中村奨成捕手も、
3安打して最多安打の記録を残した。
一方で、
将棋の藤井聡太四段。
第11回朝日杯将棋オープン戦で、
午前と午後に対局して2連勝。
その勝ち方がすごい。
棋譜を並べてみたが、
相手の想像を超えた一手で、
完全にしびれさせてしまった。
日本の将来は明るい。
さて、ウォルマート。
グーグルとネット通販で提携。
日経電子版が報じている。
2011年10月10日、
ウォルマートはすでに、
フェイスブックと提携している。
スーパーセンターの全店が、
それぞれFacebookのページを持って、
新商品情報や販促情報、
店内イベントなどの情報を提供。
それに続いて、今年9月下旬から、
今度はグーグルと組んで、
声で買物ができるサービスを始める。
ウォルマートは、
「グーグル・エクスプレス」に、
日用品など数十万点を出品する。
これはグーグルのネット通販・宅配事業。
顧客が「グーグルホーム」や、
スマートフォンに話しかけるだけで、
商品が発注できるようになる。
グーグルホームは、
対話型AI搭載スピーカー。
ウォルマートの通販サイトに登録した、
情報や店舗での購買履歴は、
顧客が希望すればグーグルに提供される。
このデータを生かすことで、
より簡単に買物ができる。
ウォルマートがグーグルと組むのは、
アマゾンが同様のサービスによって、
急速に顧客を増やしているからだ。
アマゾンは2014年に、
対話型AI搭載スピーカー「エコー」を発売。
「声で買物する」消費スタイルを切り開き、
ネット販売の勢いをつくった。
それに対してグーグルは、
2013年にグーグル・エクスプレスを開始。
アマゾンへの対抗サービスである。
今、「Amazon Effect」現象が見られる。
これは、あらゆる消費関連企業が、
アマゾン急成長の影響を受ける状況。
かつては「Wal-Mart Effect」だった。
それが現在は「アマゾン・エフェクト」。
だからウォルマートは、
フェイスブックやグーグルと同盟して、
アマゾンを囲い込もうとする。
プラットフォームとアライアンスとが、
最先端産業の戦略となっている。
そのあたりは、
月刊商人舎3月号特集を。
商品情報Platform
さて今日の私は、朝、
滋賀県彦根のホテルで目覚めた。
ハイヤーに出迎えてもらって、
南彦根の(株)平和堂本社へ。
HATOC(ハトック)と名づけられた新社屋。
平和堂アメリカ研修は、
毎年2回ずつの開催。
この10月には第14団40名が、
ダラスとサンフランシスコへ向かう。
アメリカの消費動向から、
チェーン小売業の動静までを整理。
そのうえで、小売業のミッションと、
平和堂が学ぶべきポイントを解説。
第13団研修は4月に終えた。
それによってすでに、
経営トップ・幹部から店長、次長まで、
548名がこの米国研修に参加した。
今回は次の世代を担う若手が中心。
2時間目いっぱい、丁寧に語った。
講義が終わると、
平和堂60周年記念パネルなどを見ながら、
昼食会場へ。
社員食堂で、
夏原平和会長、平松正嗣社長、
そして夏原行平専務と、
昼食をとりながら情報交換。
午後は、第13団の報告会。
経営トップ、地区長など幹部の前で、
アメリカで学び、調査し、それをもとに、
帰国後、現場で実践した成果を報告する。
開会のあいさつは、
第13団副団長の伊藤勉さん。
東海営業部東海第二グループマネジャー。
第13団は6班に分かれて活動した。
各班がそれぞれ、15分間で、
活動報告をする。
第13団共通のテーマ、
班ごとのテーマ、
そして個人のテーマ。
それぞれにテーマを設定し、
取り組みをした成果が報告されていく。
第14団のメンバーも、
事前勉強会を終えたまま、
会場に残って、真剣に報告を聞く。
もちろん経営トップも私も。
2班ずつ報告が終わると、
参加者からは感想や意見、
鋭い質問が飛ぶ。
私は2班ずつの報告が終わるたびに、
それぞれに講評をする。
月刊商人舎8月号特集は、
「おためしのおすゝめ」
試食・試着・試用の経験価値Marketing。
その重要性を総括とした。
最後は、第13団団長の締めの挨拶。
平塚善道SM営業部部長。
これがとても良かった。
60周年を迎えて、社長を交代し、
平和堂にも変化が生じている。
「船が世界1週の長い航海を終えると
船底にはさまざな貝などが付着し、
速度が遅くなっている。
その余分な貝をきれいに落とし、
再び航海に出る」
「できないことが、
問題なのではない。
やらないことが、
問題なのだ」
夏原会長の講話、
とても良かった。
報告会が終了したのは16時30分。
それから第14団は米国視察に向けて、
各班ごとの課題をディスカッションする。
その課題テーマの発表を聞いて、
再び三度、私の講評。
6つの班のそれぞれのテーマを概括し、
「Serendipity」を語った。
第14団団長の佐々木裕さんと、
副団長の杉山茂生さん。
佐々木さんは滋賀大型営業部部長、
杉山さんはアルプラザ醍醐支配人。
その米国研修会を支える皆さん。
私の左は教育人事部長の本持真二さん、
人材育成課長の小椋秀男さん。
右は旅行課の種村基さんと清水進さん。
良い研修会にしましょう。
一方、第13団と経営トップ、幹部は、
社員食堂のパーティールームで懇親会。
アメリカ視察時の写真画像を映しながら、
全員がエピソードや感想を語った。
締めは最年少の村瀬博昭さん。
今日が誕生日の精肉課バイヤー。
そして恒例の全員記念写真。
真ん中で私だけ、
ハトッピーのポーズ。
夏原さん、1日、お疲れさまでした。
ありがとうございました。
若い人たちが、
成果を出してくれます。
挑戦してくれます。
「できないことが、
問題なのではない。
やらないことが、
問題なのだ」
〈結城義晴〉