ユニー家田美智雄さんの訃報と「リーダーであること」
家田美智雄さんが、
亡くなった。
元ユニー社長、会長。83歳。
ユニーの子会社に、
ユーストアという会社があった。
経費率15%のスーパーマーケットで、
家田さんはまず、そのユーストアで、
画期的なイノベーションを生み出した。
それが評価されて、ユニーの社長を務め、
創業者の西川俊男さんのDNAから、
ユニーを脱皮させた。
家田さんのユーストア社長時代に、
月刊食品商業の取材に応じていただいた。
私はそれからのお付き合いだった。
初めてユーストア本社を訪れたとき、
Interviewが終わったら、
家田さんが自分で運転する車で、
次々に店を巡った。
どの店でも、
パートさんたちにどんどん声をかけて、
ランチは店の食堂で、
一緒に定食を食べた。
「ご飯と味噌汁のお替りは自由。
炊き立ての熱々のご飯と、
たっぷり具の入った味噌汁を、
いつも全店で食べてもらう。
これが私のやり方です」
家田さんはいい意味での、
「人たらし」だった。
ちなみに私が初めてお会いして、
すぐに一緒に、会社の食堂で、
昼食をご一緒した経営者は三人。
関西スーパーの故北野祐次さん、
ファーストリテイリングの柳井正さん、
そしてユーストア時代の家田美智雄さん。
どなたも歴史に残る経営者だ。
そんな家田さんのユニーは今、
ファミリーマートと経営統合した。
さらに今度は、
ドン・キホーテと融合しようとしている。
しかし、西川イズムと家田イズム。
ユニーの「商人の本籍地」は、
忘れないでほしいと思う。
ご冥福を祈りたい。
さて、朝、目覚めたら、
池のほとり。
軽井沢プリンスホテルの、
コテージ群。
東京・横浜は気温36度。
しかし軽井沢は22度。
コテージ1004。
軽井沢はもともと湿地帯。
朝、二番目のスタートでゴルフ。
軽井沢72東入山コース。
今日は、渡辺義徳プロと、
一緒にラウンド。
レッスンをしてもらった。
目から鱗が10枚くらい剥がれた。
渡辺プロは1964年生まれで、
日本大学ゴルフ部出身。
トーナメントプレイヤーでもあるし、
ティーチングプロとしては、
20年以上の実績をもつ。
私のスウィングの欠点を、
一目で見抜いて、
実に的確なアドバイスをしてくれた。
私も長年、その点を悩んでいた。
渡辺プロは、
KiZuKiレスキューで、
スイングチェックとアドバイスをする。
ゴルファーへのサービスアプリ。
もちろんレッスンもしてくれる。
軽井沢のアウトレットモールは、
雨模様ながら賑わっていた。
(株)西武プロパティーズの経営。
夏の終わりの休養。
本当にいい日だった。
さて、日経ビジネスオンライン。
「今日の名言」
「私の仕事は、
経営することではなく、
リーダーであることです」
〈ジェンスン・フアン〉
エヌビディア創設者兼CEO。
NVIDIA Corporation。
米国カリフォルニア州サンタクララの、
半導体メーカー。
PCグラフィックチップ界の、
技術的リーダー企業。
GeForceシリーズをはじめ、
Quadro、NVSシリーズで有名。
Tesla(テスラ)は、
スパコン演算専用プロセッサ。
Tegra(テグラ)は、
スマホやタブレット端末のチップ。
「私の直属として、
二十数人の部下が働いています。
彼らは全員がリーダーシップと
優れたインスピレーションを持ち、
そしてものごとの優先順位が
基本的に私と一致しています」
「もちろん
違うこともある。
その調整こそが、
私の仕事なのです」
家田美智雄さんも、
ジェンスン・フアンと同じように、
リーダーであることを仕事にしていた。
合掌。
〈結城義晴〉