大曲の花火の「全国競技大会」と「商業高校フードグランプリ」
今夜は、大曲の花火。
第91回全国花火競技大会。
秋田県大仙市。
全国の花火師が技を競い合う。
日本最大の花火大会。
昨日は豪雨。
雄物川が氾濫。
花火大会会場の桟敷席は冠水。
しかし必死の復旧作業で、
開催は間に合った。
約1万8000発の花火。
全国12都県から27業者が競演。
最も優秀な花火師には、
内閣総理大臣賞が贈られる。
フィナーレ。
テレビはBS103チャンネルで報道。
私は2013年に大曲へ行った。
そしてブログ『ジジの気分』は、
「ジジと大曲の花火」
あの時の感動が蘇った。
最後の打ち上げ。
それが終わると観客席はライトの海。
雄物川の対岸から、
花火師たちの赤い松明。
両者が来年の再開を祈って、
雄物川を挟んだ光の交流。
夏の終わりの風物詩。
ああ、2017年の夏も終わる。
日経新聞巻頭コラム「春秋」
「高校野球の決勝戦が終わると、
暑い季節の終わりも近い」
「高校生の集う全国大会といえば
甲子園が注目されるが、
彼らの活動はもちろん野球だけではない。
ほかの各種スポーツに文化系クラブ。
さらに最近広がるのが社会貢献活動だ。
甲子園ばりの全国大会も増えている」
「商業高校フードグランプリ」
商業高校の生徒たちが、
地元企業などとコラボレーションして、
食品を開発する。
そして実際に、
スーパーマーケットなどで販売する。
主催は伊藤忠食品(株)。
商業高校 の学習指導要領が、
2013年度から改訂された。
新科目に「商品開発」が導入された。
すばらしい。
商品の企画・開発から、
流通に必要な知識や技術を、
体験的に習得する。
そこで伊藤忠食品が、
CSR活動の一環として、
教育支援を始めた。
それが「商業高校フードグランプリ」
プロのバイヤーが参加する展示会で、
“食”の商品コンテストを開催。
予選を通過した高校が決勝に出場し、
決勝では試飲・試食提供・接客、
さらにステージで、
プレゼンテーションする。
「いいことをした若者を
ほめるのも大人の役割」
大会を主催する財団法人の幹部の発言。
記事は結ぶ。
「社会に関わりたい、
誰かの役に立ちたい高校生と、
志を応援する大人たち」
「いい夏の思い出を、
持ち帰れただろうか」
大曲の花火の特徴は、
1年に一度の、
日本最大のコンテストにある。
コンテストが商品を磨く。
商品開発の技を高め、
アイデアを生み出す。
「競争は商人を磨く砥石である」
エコス会長の平富郎さんの言葉。
そして結城義晴のMessage。
「競争はあなたの仕事です。」
初めに呼びかける。
「あなたは、競争が好きですか。
他者と競争することに、
喜びを感じられますか。
競争そのものを、
楽しむことができますか」
最後に問う。
「はじめから競争に参画しない者、
すなわち競争を楽しめない者には、
進歩も革新も与えられず、
能力開発の余地もないことをこそ
認識すべきでしょう」
「競争は、あなたの仕事です」
大曲の花火や商業高校フードグランプリ。
夏の終わりにちょっと無粋かもしれないけれど、
「競争は、あなたの仕事です。
競争は私たちのエネルギーです」
〈結城義晴〉