前原民進党「希望の党」合流の早送りとヤオコー「Ciabatta」戦略
悪いけれど、言わせてもらえば、
朝日新聞の価値は、いまや、
「折々のことば」にある。
鷲田清一さんの編著。
今日の第886回。
腑に落ちない
(言い習わし)
「納得できないこと、
合点がいかないことを、
人はこう言う」
受け容れることのできないことは、
「呑(の)めない」
感心できないことは、
「戴(いただ)けない」
油断がならないことは、
「食えない」
「だから『腹を割って』話すこともできず、
つい相手の『腹を探る』ことに」
「ごそっと、あるいはぐねぐねとうねり、
うごめく内臓の波動と、魂の波長とは、
どこか深く谺(こだま)しあっているらしい」
民進党の前原誠司代表。
「これから我々が歴史をつくる」
そう言って、新党「希望の党」への、
事実上の合流を表明した。
民進党所属の衆院議員らには、
希望の党からの立候補を促す。
民進党からの公認候補を認めず、
現在の公認は取り消す。
これでは政党の体をなしていない。
前原自身は無所属で出馬する。
一方、小池百合子「希望の党」代表は、
公認対象を一人ひとり選別する方針だ。
つまり、前原代表が一方的に、
希望の党への合流を表明して、
民進党の衆議院議員と立候補者が、
希望の党から選別されることになった。
これで民進党は事実上、
消滅することになる。
呑めない、
食えない、
戴けない。
腑に落ちない。
まあ、「民進党」の党名も、
長持ちするとは思えなかったけれど。
それに民進党支持者ではないけれど。
月曜日のブログで私、書いた。
「孫子に照らし合わせると、
小池百合子が勝ち、
安倍晋三は冷や冷やもの、
前原誠司は負ける」
コマの早送りとはなったものの、
その通りに動いている。
これも昨日のブログで書いたが、
理想を求めつつも、
「わずかでもましな方(ほう)」を、
選ぶしかない。
さて今日は朝から東京・大門。
(株)True Data。
「見えない真実を、
見に行こう」
今日は毎月恒例の、
取締役会。
私はもう、一番古い取締役。
上々の報告で、
さらりと終わった。
ID-POSとPOSのビッグデータからは、
政治の見えない真実も、
見に行けるかもしれない。
ランチは貿易センタービル最上階。
東京スカイツリーが見える。
(株)プラネットのみなさんとご一緒。
私の隣は玉生弘昌会長、
山崎哲哉取締役経営本部長、
手前は松本俊男常務取締役。
その後、横浜商人舎オフィス。
急いで、仕事を片付けて、
千葉のグレートアイランド倶楽部へ。
伊藤園レディスを開催する名門コース。
その一番ホール。
明日は、第17回ドクターズ杯。
その前夜祭が今夜。
楽しみです。
さて、商人舎magazine。
週刊特別企画は、
ヤオコーの新ベーカリーMD「Ciabatta」戦略
〈購読者会員しか読めません、悪しからず〉
イタリアの食事パン「チャバタ」に、
本格的に取り組む。
その指導、および監修は、
エッツォ・マリナートさん。
ヴェネト州ヴェネツィアの人で、
ベーカリー「マリナート」のオーナー。
この店は歴史的な名店。
ヤオコーが取り組む「チャバタ」は、
ロンバルディア地方の食事パン。
日本のパン・マーチャンダイジングは、
菓子パンに偏りすぎている。
そのくせ食事パンは、
「食パン」一辺倒。
あるいはちょっとだけ、
クロワッサンなどのフランスパン。
ヤオコーはそこで、
イタリアの食事パンに目を付けた。
イタリア料理に合う。
ワインにも当然、ぴったり。
ヤオコーの商品構成にふさわしい。
チャバタのパンと、
チャバタのサンドイッチと、
チャバタ生地のピザ。
このヤオコーの新ベーカリー戦略は、
食える、
呑める、
戴ける。
腑に落ちる。
〈結城義晴〉