ダラスでHEB・トムサム視察後、山火事のサンフランシスコへ
北カリフォルニアの山火事。
8日に州北部を中心に発生。
鎮火と出火が繰り返され、燃え続けた。
焼失面積は合計約770平方km。
死者は31人。過去最悪。
依然として数百人の住民が消息不明。
死者はサンフランシスコ北方のソノマ郡に集中。
有名なワイナリーが並ぶ地区。
同じくワインの名産地ナパ郡も、
山肌全域が黒こげになったり、
住宅地が軒並み焼け落ちたりした。
ワインの生産に大きな打撃が出る。
数千人態勢で消火活動が続くが、
大気は乾燥している上に、
強い風にあおられて、
焼石に水の状態だ。
亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。
私たちは、ダラスから2時間遅れで、
やっとサンフランシスコに到着。
山火事がフライトに影響を与えた。
さて昨日のダラス2日目の夜は、
ホテルで調理大会。
各班ごとに購買し、調理した料理を、
会議室に持ち寄って、試食し合う。
テーマはハロウィンパーティー。
円卓に並んだ各班の料理を、
移動しながら味わった。
素晴らしい作品が提出され、
三つの賞を選考して、表彰した。
その模様は、三日後のブログで。
帰国したころに公開して、
日本の応援団とともに、
一喜一憂してもらおう。
乞う! ご期待。
ブログはまだダラス地区。
最終日は、まず市内観光。
とはいっても、
観光スポットはたった1カ所。
ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺ポイント。
×点がついているところで、
オープンカーに乗ったケネディが、
後ろから狙撃されて、亡くなった。
ケネディが生きていたら、
歴史は変わったに違いない。
惜しかった。
さて追悼の気持ちを持ちながら、
ダラスの南のフォートワースへ。
HEBplus。
HEBの非食品強化型フォーマット。
ウォルマート対策店舗だ。
入口の一丁目一番地では、
超お買い得のフルーツ。
右手の強力な青果部門とカットフルーツ売場。
フレッシュジュースも並ぶ。
主通路の一番目立つ場所で、
ハロウィンのカボチャをプレゼン。
低い陳列が効果的だ。
その後ろに寿司コーナーの対面売場。
コーナーの中で加工して販売する。
さらにそのあとに、
クッキングコネクション。
新製品やおすすめ商品を、
人が入ってインカムで語りつつ、
どんどん試食させる。
ミートはHEBの売り。
最上級のプライムミートも扱う。
精肉売場の冷蔵ケースに、
「NEW」のパネルで新コーナー登場。
いわゆるミールソリューション品目。
このままレンジにかけて食べられる。
金色のパッケージで高級感を出し、
味付けまで終わらせた、
メインディッシュ商品だ。
この金色のパッケージは、
明らかにウェグマンズから、
アドバイスを受けたものだ。
HEBとウェグマンズは提携関係にある。
さらに長い長い奥主通路には、
グルテンフリーコーナー。
売場が広がっている。
そしてPB牛乳は、
1ガロン1.15ドル。
1リットル30円。
1人3個までと制約がついている。
こちらはも1人3個で、
78セントの超割引き販売。
非食品の強化型のHEBプラスでは、
プロモーションも大がかりだ。
もちろんそれは今、
ハロウィンプロモーション。
これでもかと展開する、
ハロウィンプレゼンテーションは、
ウォルマートをも圧倒する。
バルクフードのコーナーは、
アメリカのスーパーマーケットでは、
定番の売場になったが、
HEBもこの売場展開は上手だ。
HEBのパワーを見せつけれらた。
次は、トムサム。
アルバートソン・セーフウェイのグループ。
その最新店だ。
入り口を入ると、青果部門。
オーガニックの売場も、
充実している。
その奥に、
「カットフルーツ」の対面コーナー。
青果の左側の壁面には、
デリカテッセンのバイキング。
サラダやサンドイッチといった、
できたて商品を対面で販売する。
オーダーされてからつくる、
丼のコーナー。
そのデリカテッセンの手前に、
ワインバル。
もちろんイートインスペースもある。
斬新なデザインでなかなかによろしい。
デリカテッセンから右に折れて、
奥主通路には対面のミート&シーフード売場。
高品質のチョイスビーフが主力。
しかしプライム・グレードも揃えるし、
オーガニックビーフも扱う。
Oオーガニックのミルクは、
クラブカード会員が3.49ドル。
セーフウェイの大ヒットPBだが、
クラブカードを持たない客には3.99ドル。
これが私は気に食わない。
そして最後は、
ダラスカウボーイズ・ファンショップ。
トムサムの最新店は、
最新のグロサラントの要素を取り入れた、
意欲的な店舗だ。
アルバートソンもそろそろ、
傘下のローカルチェーンに投資し始めた。
投資さえすれば最新のMDは実現できる。
それがこの新店に現れていた。
アルバートソンは少し、
前に進んだ。
ダラス最後の視察は、
コンビニのクイックトリップ。
特徴のあるグリルコーナー。
ソーセージをグリルして、
熱々を提供する。
団員も試食する。
次々に購入する。
小腹を満たすスナックとして、
優れモノのマーチャンダイジングだ。
レジは入口から入ってきたお客に、
正対する形式。
40人がレジに並んで、
店員大忙し。
しかしそれでもホスピタリティ豊かな接客で、
「働きたい企業ランキング」常連企業の、
面目躍如。
ダラスの視察はこれで終了。
そしてサンフランシスコに移動する。
空港に向かう途中で
ちょっとだけ観光。
フォートワース・ストックヤード。
牛の一大集散地。
今は観光地となって、
アトラクションなども催される。
ここでのランチは、
大好きなブリスケット。
ご馳走様。
短い観光を終えて、
ダラス・フォートワース空港へ。
しかしサンフランシスコ北側の山火事で、
2時間も足止めされて出発は遅れた。
やっと飛び立って、
シャッターをきったら、
機体の影が写った。
ダラスの平原が眼下に見える。
そして3時間のフライト。
ここでもずっと原稿書き。
しかし窓外に展開される雲の形が、
執筆の合間も楽しませてくれる。
夕暮れがやって来て、
カリフォルニアに到着。
研修の折り返し点。
しかし山火事の影響で、
街の中まで焦げ臭い。
たいへんな火事の中、
研修は続く。
〈結城義晴〉